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アップル、米iTMSで定額料金制のテレビ番組配信を開始

2006年03月10日 23時31分更新

文● 編集部 広田稔

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Multi-Passが適用されたテレビ番組“The Daily Show With Jon Stewart”

米アップルコンピュータ社は8日(米国時間)、音楽/ビデオ配信サービス“iTunes Music Store”の米国版にて、サブスクリプション型(購読型)のビデオ配信“Multi-Pass”を開始した。一部のテレビ番組において、定額料金を支払うことで同じシリーズの複数のコンテンツがダウンロードできるようになる。

今回、Multi-Passが適用されたのは、ケーブルテレビの米Comedy Central社が提供する“The Daily Show With Jon Stewart”“The Colbert Report”の2番組。ともに事前に9.99ドルを支払うことで、全16エピソードのうち追加された最新タイトルを入手できる。エピソード単体で購入する場合は、1タイトルあたり1.99ドル。

iTunes Music Storeは従来、1回ごとに料金を支払ってコンテンツをダウンロードする“ダウンロード型”でサービスを行なってきた。固定料金を支払い、コンテンツを自由にダウンロードできるサブスクリプション型の音楽配信サービスは、米国では米ヤフー(Yahoo!)社の“Yahoo! Music Unlimited”、米ナップスター(Napster)社の“Napster To Go”、米リアル・ネットワークス(Real Networks)社の“Rhapsody”などが存在する。


iTunes Music Storeを含めた音楽配信に詳しいITジャーナリスト・津田大介氏はMulti-Pass導入の理由を以下のように推測する。

津田氏「Multi-Passはサブスクリプション導入の試金石」

Multi-Passは、ケーブルテレビの月額課金に慣れたユーザーの受け皿として用意した側面が強い。「テレビなら月いくらで専門チャンネルが見られるのに」といったような視聴者の声に応えるためだ。

既存のテレビ番組は、ミュージックビデオのように無料で配られることが前提だったビデオとは状況が異なる。権利も複雑で、有料サービスとしてフィックスされているものが多い。アップルは、今後コンテンツを増やすためにはさまざまな課金体系を用意しておくほうがいいと判断したのではないか。

米国では学生などの若年層を中心にサブスクリプション型の音楽配信サービスが会員数を増やしているため、アップルは“iTunes”ブランドにおいてサブスクリプション型も視野には入れているはず。Multi-Passはそのための“試金石”という側面も持っていると考えられる。



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