松下電器産業、薄型テレビ“VIERA”およびDVD/HDDビデオレコーダー“DIGA”の新モデルを発表――HDMIで接続/操作を統合する“VIERA Link”に対応
2006年03月08日 21時58分更新
デジタルチューナー搭載“DIGA”4製品 | アナログチューナー搭載“DIGA”2製品 |
“美画質コンバーター”の構造と映像信号の流れのモデル図 |
新“DIGA”シリーズのラインナップは、デジタルチューナー搭載モデル4機種と、アナログチューナー搭載モデル2機種の全6製品。デジタルチューナー搭載モデルでは、ハイビジョン番組をDVDメディアに録画(またはHDDからDVDにムーブ)時、およびDVDメディアの再生時の画質を向上させる画像処理機能“美画質コンバーター”を新たに搭載する。“美画質コンバーター”の機能は、ハイビジョン番組のDVD録画時、SD画質にダウンコンバートされる映像のディテールを再現して録画する“ディテール・エンハンサー”、DVDを再生する時、映像シーンの特性に合わせた最適なノイズリダクション処理を行なう“クリア・ダイナミックDNR”、HDMIケーブル接続時にSD画質信号をハイビジョン信号に変換して出力する“ハイレゾリューションHDコンバーター”の3つ。また、シリーズ最上位モデルの『DMR-EX550』は、HDMIでの1080p(1125p)出力に対応する。
このほかデジタル/アナログ全機種に共通で、音声案内による初期設定を行なう“かんたん音声設置ガイド”、操作ミス防止を図る“誤操作防止&音声ガイド”を搭載。さらにデジタルチューナーモデルには、リモコンの専用ボタンで一発呼び出しが可能な操作ガイド“ディーガ操作ガイド(管理電子取説)”も備える。
製品のラインナップと主なスペック、予想実売価格などは以下のとおり。
デジタルチューナー搭載モデル
- DMR-EX550
- チューナー:地上/BS/110度CSデジタル、HDD容量:500GB、サイズ/重量:幅430×奥行き396×高さ79mm/約5.5kg、
- 編集部予想実売価格:16万円前後、発売日:4月10日
- DMR-EX350
- チューナー:地上/BS/110度CSデジタル、HDD容量:400GB、サイズ/重量:幅430×奥行き396×高さ79mm/約5.4kg、
- 編集部予想実売価格:13万円前後、発売日:4月10日
- DMR-EX150
- チューナー:地上/BS/110度CSデジタル、HDD容量:200GB、サイズ/重量:幅430×奥行き396×高さ79mm/約5.4kg、
- 編集部予想実売価格:11万円前後、発売日:4月10日
- DMR-EX250V
- VHS一体型、チューナー:地上/BS/110度CSデジタル、HDD容量:250GB、サイズ/重量:幅430×奥行き386×高さ105mm/約7.7kg、
- 編集部予想実売価格:14万円前後、発売日:5月15日
アナログチューナー搭載モデル
- DMR-EH55
- チューナー:地上/BSアナログ、HDD容量:200GB、サイズ/重量:幅430×奥行き329×高さ58mm/約4.2kg、
- 編集部予想実売価格:6万円前後、発売日:4月10日
- DMR-EH75V
- VHS一体型、チューナー:地上/BSアナログ、HDD容量:200GB、サイズ/重量:幅430×奥行き352×高さ84mm/約6.8kg、
- 編集部予想実売価格:8万円前後、発売日:4月10日
ホームシアター関連製品も一挙登場
“VIERA Link”対応のホームシアターセットモデル『SC-HT5800』 |
ホームシアター関連製品は、“VIERA Link”に対応したデジタルAVコントロールアンプ『SU-XR57』、5.1chスピーカーシステム『SB-TP100』『SB-TP80』、ワイヤレスリアスピーカーキット『SH-FX60』、および『SU-XR57』を中心としたセットモデル『SC-HT5800』『SC-HT5000』の6製品と、コンパクトデザインの2.1chホームシアターセット『SC-HT08』、DVDプレーヤー機能一体型5.1chホームシアターシステム『SC-HT805W』の全8機種が発表された。価格はいずれもオープンプライスで、予想実売価格と発売日は以下のとおり。
- SU-XR57
- 編集部予想実売価格:6万円前後、発売日:4月15日
- SB-TP100
- 編集部予想実売価格:13万5000円前後、発売日:4月15日
- SB-TP80
- 編集部予想実売価格:6万円前後、発売日:4月15日
- SH-FX60
- 編集部予想実売価格:2万円前後、発売日:5月1日
- SC-HT5800
- 編集部予想実売価格:19万5000円前後、発売日:4月15日
- SC-HT5000
- 編集部予想実売価格:12万円前後、発売日:4月15日
- SC-HT08
- 編集部予想実売価格:5万円前後、発売日:4月15日
- SC-HT805W
- 編集部予想実売価格:6万円前後、発売日:6月1日
パナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸俊三氏 |
この日行なわれた記者発表会で製品の概要などを説明したパナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸俊三氏によると、国内の薄型大画面テレビ市場は2005年にパネルサイズ37Vインチ以上の製品の台数が前年比7%増の44%と大画面化がより進行。このうち特に42Vインチ以上では約70%がPDPを搭載し、このカテゴリーでは同社のシェアが63%を占めているという。同社では、今後のPDP需要増に向けて、“尼崎プラズマ第3工場”の新設により2006年には年産510万台に生産ラインを強化、さらに今後“尼崎第4工場”の稼動もスタートさせ、2008年度には年産1110万台に生産体制を強化していくという。
今回の新製品のポイントとしては、難解な操作/設置やハイビジョン放送のDVD録画時の画質低下などが原因となり、2005年の市場の成長が若干停滞したことを踏まえて開発された、HDMIインターフェースを活用した“VIERA Link”や操作性の改良、DVDを利用したハイビジョン番組録画/再生画質の向上などを挙げており、4月以降登場する各新製品を「“見るテレビ”から“使うテレビ”の時代の始まり」と評した。
製品発表会には、イメージキャラクターを務める女優の小雪さんも登場 |