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NTTドコモ、W-CDMA/GSM対応のFOMA“SIMPURE”シリーズ2機種を発表

2006年03月06日 21時09分更新

文● 島 徹/編集部 伊藤咲子

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SIMPUREシリーズ
SIMPUREシリーズ

(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモは6日、第3世代携帯電話サービス“FOMA”に対応する新シリーズ“SIMPURE(シンピュア)”の2機種を発表した。ラインナップは、韓国LG電子社による『SIMPURE L』と日本電気(株)による『SIMPURE N』。価格はオープンプライスで、発売は4月以降の予定。



SIMPURE L。左からStone Black、Cotton Pink、Casual Red
SIMPURE N。左からWHITE、RED、BLACK
プロダクト&サービス本部 プロダクト部長 永田清人氏
プロダクト&サービス本部 プロダクト部長 永田清人氏

SIMPUREは、SimpleとPureを掛け合わせた造語で、FeliCaなどリッチな機能を省いたシンプルな構成と、国内ではW-CDMAのFOMA網を、海外ではGSM網を使って通信通話できるのが特徴。いずれもドコモの国際ローミングサービス“WORLD WING”に対応する。NTTドコモは第2世代携帯電話サービスの“mova”からFOMAへのマイグレーションを進めているが、SIMPUREシリーズでは“mova 20xi/25xiシリーズ”からの乗換えの促進と、海外渡航で使用する“2台目”としての需要の喚起を狙う。また、LG電子製の初のFOMA端末がラインナップされているが、プロダクト&サービス本部 プロダクト部長 永田清人氏は、リーズナブルな端末調達コストやデュアルモードが「商品力のアップになる」と述べた。FOMAの下位モデル“70xiシリーズ”は、東京23区では発売時に2万5000円程度(新規契約価格)で店頭に並んでいるが、SIMPUREの2機種の店頭価格はそれよりも安くなる見込みだ。



FOMA 90xiシリーズ、70xiシリーズ、SIMPUREシリーズの位置づけ SIMPUREシリーズのターゲットユーザー
FOMA 90xiシリーズ、70xiシリーズ、SIMPUREシリーズの位置づけSIMPUREシリーズのターゲットユーザー

SIMPUREの2機種に共通する機能は、W-CDMA/GSM/GPRSのデュアルネットワーク対応のほか、iモード、iモードメール、カメラ機能、iモーション、テレビ電話、iアプリの6点。「mova 20xi/25xiシリーズのユーザーを考えたシンプルさ」(永田氏)を標榜しており、着うた/着モーションをはじめ、内蔵デジタルカメラの2次元バーコードリーダー、プッシュ型の情報配信サービス“iチャネル”、動画配信サービス“Vライブ”、アバターによるTV電話機能“キャラ電”、2GHz帯に加えて800MHz帯が利用できる“FOMAプラスエリア”には対応していない。

SIMPUREシリーズ2機種の共通機能 国際ローミングサービスWORLD WINGが利用できる国と地域
SIMPUREシリーズ2機種の共通機能国際ローミングサービスWORLD WINGが利用できる国と地域

2006年2月末現在のFOMAの契約数は2201万で、そのうち90xiシリーズが1977万、70xiシリーズが514万となっているが、FOMAユーザーのボトムレンジを上げるためには「もっとシンプルなものが必要」(永田氏)という。今後も、機能が異なる可能性はあるが、SIMPUREシリーズの製品の投入を国内外のメーカーを行なう見込みという。

そのほか、発売が延期になったフィンランドのノキア社によるW-CDMA/GSM対応の『FOMA NM850iG』は「ソフトの最終チェック中なので、しばらくお待ちください」とのこと。発売のめどなどは明らかにされなかった。

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