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ボーダフォン、VGA液晶パネル搭載『Vodafone 904SH』とワンセグ対応機を発表――「イノベーティブなボーダフォンの復活を目指して」

2006年02月28日 23時17分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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代表執行役社長 ウィリアム・T・モロー氏
代表執行役社長 ウィリアム・T・モロー氏

ボーダフォン(株)は28日、同社のプロダクトおよびサービス展開の方向性に関する記者説明会を開催した。代表執行役社長のウィリアム・T・モロー(William T. Morrow)氏は、同社にとって2005年度(2005年4月~2006年3月)は「反転の年」、2006年度(2006年4月~2007年3月)は「攻勢の年」だとし、代表執行役会長の津田志郎氏、専務執行役 プロダクト・サービス開発本部長の太田 洋氏とともに攻勢をかけるための戦略の一端を紹介した。



Vodafone 904SH ワンセグ視聴対応携帯電話機の試作機
VGA(480×640ドット)の解像度を持つ液晶パネルを搭載した『Vodafone 904SH』。製造はシャープ(株)で、4月下旬以降に発売される見込み説明会で発表されたワンセグ視聴対応携帯電話機の試作機
記者説明会で発表されたモデル

ボーダフォンが成長するためのキーワードとは

代表執行役会長の津田志郎氏
代表執行役会長の津田志郎氏

ボーダフォンは、韓国サムスン電子社の端末『Vodafone 804SS』など4機種を投入し、2006年春商戦に臨んでいる。津田氏は、「春商戦をこえて新しい年頭を迎えるにあたり、2006年度はボーダフォンにとって本格的な成長に向けた正念場だと考えている」と述べ、「成長するためのキーワード」として、

  1. 第3世代通信サービス(以下、3Gサービス)への本格移行
  2. イノベーティブ(innovative)なボーダフォンの復活

を挙げた。

1点目に関して、ボーダフォンの3Gサービスの契約者は今年の1月末に250万を突破した。これは、ボーダフォンの契約者全体の16.8%に相当し、全体の3.5%だった1年前と比べると「着実に3Gへの移行が進んでいる」(津田氏)という。2006年度の契約数などに関する目標数値は公表されなかったが、エリアの拡大、通話品質の向上、3Gに軸足を置いた製品/サービスの開発などにより、上位2社に迫っていくつもりだ。

2点目の“復活”という表現は、携帯電話機単体での電子メールの送受信、カメラ搭載携帯電話機の投入、画像を添付した電子メールの送受信サービスの代名詞ともなっている“写メール”を業界に先駆けて導入したという自負によるもの。会見に出席した太田氏は写メールや“スカイウォーカー”(SMSサービス)の仕掛け人の1人(一度ボーダフォンを離れ2005年に戻った)だ。津田氏は、2006年は「プロダクト面においてメッセージングを強化し、家族や恋人などへのコミュニティー支援を具体化していきたい。『メールならボーダフォン』と呼ばれるように、メッセージングの分野で確固たるポジションを築きたい」とした。



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