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ボーダフォン、VGA液晶パネル搭載『Vodafone 904SH』とワンセグ対応機を発表――「イノベーティブなボーダフォンの復活を目指して」

2006年02月28日 23時17分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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太田氏からは、プロダクト開発の方向性や、サービス展開の方向性に関してより具体的な紹介があった。

専務執行役 プロダクト・サービス開発本部長の太田 洋氏
専務執行役 プロダクト・サービス開発本部長の太田 洋氏

太田氏によれば、2006年のプロダクト面での開発コンセプトは「日本市場を意識した、使いやすいプロダクトとサービス」だという。太田氏が「過去の反省を含めて」と表現したように、2004年冬以降に発売された同社製の3G端末は、ボーダフォングループの世界標準のインターフェースをそのまま採用したため、メール作成など一部の操作/動作が国内向け端末の標準的な仕様と異なるためユーザーが戸惑ったという苦い経験がある(2005年より改良)。



2006年のプロダクト面での開発コンセプト
2006年のプロダクト面での開発コンセプト

会場では、2006年春以降に投入する端末としてVGA(480×640ドット)の解像度を持つ液晶パネルを搭載した『Vodafone 904SH』と、ワンセグ対応の携帯電話機の試作機が発表された。Vodafone 904SHはシャープ(株)が製造する端末で、詳細は後述する。ワンセグ対応の携帯電話機は2つ折りの形状で、さらに端末を開いた状態で液晶ディスプレー部分だけが回転するという、韓国製携帯電話機などでよく見かけるスタイルだ。メーカー名や仕様の詳細、発売スケジュールなどは不明だが、テレビ放送各局の番組を視聴するデモが行なわれていた。

ワンセグ試作機 ワンセグ視聴対応携帯電話機の試作機
TV東京の試験番組を放映する試作機二つ折りを開いた状態で、画面を横方向に使えるデザイン
ワンセグ視聴対応携帯電話機の試作機 ワンセグ視聴対応携帯電話機の試作機
回転機構を液晶背面から見たところ試作機の底面には“2.0MEGA”とかかれたカメラセンサーが搭載され、FeliCaのロゴが印刷されていたが、最終的にどのような仕様になるかは分からない

コミュニケーション分野の新規サービス――ブログほか

サービス面で、ボーダフォンが攻勢のために焦点をあてる“5つのエリア”とは、以下のとおり。

  1. コミュニケーション
  2. エンターテインメント
  3. 実用的サービス
  4. 生活密着型サービス
  5. 企業向けサービス
焦点をあてる5つのエリア
焦点をあてる5つのエリア

この中で軸となるのはコミュニケーションの分野で、記者説明会では“ちかチャット”“フィーリングメール(仮称)”“Vコミュニティ(仮称)”“Vタウン(仮称)”という新サービスが発表された。ちかチャットは、同時に発表されたVodafone 904SHをはじめ、今後発売される同社の3G対応端末が内蔵する予定の“Vアプリ”(Javaアプリケーション)。Vodafone 904SHはBluetooth 1.2に対応しており、通信料不要で、半径約10メートルの範囲にいる対応機のユーザーと文字を使ってリアルタイムに会話できる。

一方、残る3サービスは、現在企画段階のもの。フィーリングメール(仮称)は、受信したメールを開く前にメールの内容や送り手の気持ちがわかるサービスだという。“メールと一緒に感情を送る”ことを目指しており、着信音、アニメーション、バイブパターン、ランプ色などで演出するとした。Vコミュニティ(仮称)は、ブログ作成機能“ノート(仮称)”、有名人の日記などボーダフォンの公式ブログ“みんなの部屋(仮称)”、同じく共通の興味を持つユーザーが集まる掲示板機能“サークル(仮称)”、複数人のスケジュール調整機能“ツール(仮称)”などからなる複合サービス。3D表現の仮想空間の中をアバターで行き来しながら、各種のコンテンツを利用できるという。いずれも詳細は不明だ。

フィーリングメール(仮称)のイメージ
フィーリングメール(仮称)のイメージ
Vコミュニティ(仮称)のイメージ
Vコミュニティ(仮称)のイメージ
Vタウン(仮称)のイメージ Vタウン(仮称)のイメージ
Vタウン(仮称)のイメージ

エンターテインメント分野の新規サービス――Bluetoothによる対戦ゲームほか

エンターテインメントの分野は、音楽やゲーム、電子書籍/コミック、モバイルTVなどを含む。新サービスとして紹介されたのは、マンガ1話ぶんをダウンロードして読めるコミック専用ビューアー、着うた/着ビデオや画像をメールに添付して友達に転送し推薦(リコメンド)できる“超流通”、Bluetoothによる対戦ゲームの3点だ。コミック専用ビューアーと超流通の詳細は不明。Bluetoothによる対戦ゲームは、Vodafone 904SHが初の対応機種となり、『アルカノイド―LINK―(体験版)』『メテオスモバイル(体験版)』(※1)といったVアプリがプレインストールされる。

最大10m離れた対応機種と対戦ゲームができる
最大10m離れた対応機種と対戦ゲームができる

また、愛知製鋼(株)と共同で3次元方向の加速度が計測できる6軸センサー『モーションコントロールセンサー』を開発。これにより携帯電話機を空にかざすことで、その方角に見える星空をリアルタイムに表示するVアプリ『星空をさがそ』(※2)など、従来にないVアプリを開発し提供できるようになったという。Vodafone 904SHが初の搭載機種となり、今後対応機種を増やす見込み。

6軸センサーのイメージ
6軸センサーのイメージ
※1 アルカノイド―LINK―(体験版)は(株)タイトー、メテオスモバイルは(株)キューエンタテインメントのゲーム

※2 星空をさがそは、ボーダフォンのVアプリ

生活密着型/実用的分野の新規サービス――顔認証機能ほか

生活密着型サービスと実用的サービスともに関わるサービスとして、ショッピングサービス(詳細不明)と、使用者を顔の特徴で認証する“顔認証機能”が発表された。

顔認証機能はVodafone 904SHが初の対応機種となり、今後対応機種を増やす見込み。これは沖電気工業(株)の組み込み用画像処理ミドルウェア『FSE(Face Sensing Engine)』をベースに開発したもので、端末のメインディスプレー付近のサブカメラを使って目/眉毛/口など顔の特徴点を認識するもの。予め設定することにより、二つ折りデザインの携帯電話機を開いた時に認証を行ない、ダイヤル操作のロックを解除する。最大5人ぶんのユーザーの登録が可能。

顔認証機能のイメージ
顔認証機能のイメージ

企業向け分野の新規サービス――Windows搭載PDA型端末ほか

企業向けサービスとしては、企業イントラネット上の汎用グループウェアの情報などをネットワーク経由で携帯電話と同期させるサービス“Vodafone Office Mail”のJavaアプリケーション版の提供や、Windows搭載PDA型端末などの企業向け端末の投入が紹介された。

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