“日立ダイレクト”のロゴマーク |
今月3日、(株)日立製作所のオンラインショッピングサイト“日立ダイレクト”のユーザー宛に、サイトのリニューアルに関するお知らせのメールが配信された。“日立ダイレクト”は、同社の“Prius(プリウス)”シリーズなどの販売を行なっているいわゆる“メーカー直販サイト”。今シーズンの新“Prius”は、新デザインの一体型“Prius One”を筆頭に地上デジタル放送対応の強化がさらに進み、“パーソナルテレビパソコン”として魅力的なラインナップが揃った。ユーザーに届いたお知らせメールの文中には“会員の皆様によりご満足いただけるようなショッピングサイト”を目指すとあったが、この魅力的な新“Prius”シリーズの登場とともに今後どのような展開が行なわれるのだろうか? 今回は“日立ダイレクト”の担当者に今後の展開について話を聞いた。
今回インタビューにお答えいただいた“日立ダイレクト”担当チームの責任者、コンシューマ事業統括本部 マーケティング部 部長の牛木昭文(うしき あきふみ)氏。インタビューには牛木氏のほか、現場担当者の方々にも同席いただいた |
日立ダイレクトで販売する直販限定”Prius”ラインナップ
3月3日のオープンから販売される直販限定“Prius”のラインナップは、パーソナルTV&パソコンとして生まれ変わった新液晶一体型デスクトップ“Prius One”、リビング向けパソコンを意識したセパレート型デスクトップ“Prius Air”の2モデルで、1月発表の“Prius P”シリーズがベースとなっている。いずれのモデルも地上デジタル対応チューナーが搭載可能で、CPU/メモリー/HDD/ディスプレー/OSなどのカスタマイズにも対応する。
“Prius One”『AW37』 | “Prius Air”『AR75』 |
主なスペック
- Prius One AW37
- CPU:Celeron M 380-1.60GHz
- メモリー:256MB/512MB/1GB
- HDD:40GB/160GB/320GB
- ディスプレー:20インチワイド
- OS:Windows XP Home Edition/Professional
- Prius Air AR75
- CPU:Pentium 4 630-3GHz/Celeron D 351-3.20GHz/Celeron D 346-3.06GHz
- メモリー:256MB/512MB/1GB/2GB
- HDD:40GB/80GB/160GB/320GB
- ディスプレー:15インチ/17インチ/19インチ/20インチワイド/28インチワイド/32インチワイド
- OS:Windows XP Home Edition/Professional
C.T.O.でスペックをカスタマイズする、というのは、ある程度パソコンのスキルが必要です。やや中上級者向けのサービスというイメージで、“C.T.O.”という用語自体にもちょっととっつきにくい部分があります。“日立ダイレクト”では、中上級者以外にも利用しやすいカスタマイズサービス展開の充実を進めていく方針で、今までは実際の店頭で店員さんに質問しながらパソコンを選んでいた人が、同じ感覚でこのサイトで購入できるような“ご購入相談サポート”を充実させていきたいと考えています。
たとえば、ビデオをもっと長く録画したければHDDをこのくらい増やすといい、とか、メモリーを増やすとどういったメリットがあるのか、といった実際の効果が分かるような情報やオススメ構成の例示や、“こんなことがやりたい”という要望にあったパソコンが見つけられる情報など、“なぜこれがいいのか”という部分が初心者の方にもわかるような情報も手厚く用意していきます。
また、このような購入前のサポートだけでなく、アフターサービスも日立ならではの充実したものを用意し、購入前から購入後までお客様に“安心”を広く提供し、本当にお客様が満足できる製品をお届けしていきます。
日立の“Prius”シリーズは、テレビ/ビデオ機能との融合、動画表示に強いラスターパネル付き液晶ディスプレー、液晶ディスプレー一体型スタイルなど、今ではごく一般的となったパソコンの機能/特徴をいち早く取り込んだ製品をラインナップし、同社によると、一足先を行く製品を期待するユーザーから特に高い評価を集めているという。パソコンによるデジタル放送対応の本格化により、いわゆる“テレビパソコン”は新しいフェーズに移行しつつあるが、デスクトップ全シリーズで地上デジタル放送に対応するパソコンのラインナップの充実とバランス、日立全体でのデジタル放送関連製品のラインナップと戦略の両面から、同社にとってこの春以降のパソコン市場での取り組みも新しいフェーズに突入し、そのことが直販サイトリニューアルとC.T.O.対応のスタートにまでつながったようだ。本稿公開時点ではまだその全体像は明らかにされていないが、ハイエンド層のニーズに応え初心者層のサポートにも注力するという同サイトの今後の展開に期待したい。
なお“日立ダイレクト”では、サイトオープン後にキャンペーンの実施を予定しているという。現在は同サイトでキャンペーン本編の実施に向けた直前情報を公開しているので、ぜひこちらもチェックしていただきたい。