日本電気(株)(NEC)とNECパーソナルプロダクツ(株)は21日、春の新入学/新就職、進学などのシーズンに向けたノートパソコンの新モデル2製品を今月24日に発売すると発表した。ベーシックノート“LaVie L”と、モバイルノート“LaVie A”にそれぞれ低価格普及モデルとしてラインナップに追加されるもので、従来機種は併売。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格はLaVie L(型番:LL370/EA1F)が11万円前後、LaVie A(型番:LA700/DD1F)は18万5000円前後。
ベーシックノート“LaVie L”の新入・進学モデル『LL370/EA1F』 | モバイルノート“LaVie A”の新入・進学モデル『LA700/DD1F』 |
NECが2004年10月から2005年9月の1年間で独自に調査したところ、10月の販売台数を100(指標)とした場合、12月と1月の年末年始商戦期が140超なのに対して、3月、4月の新入・進学シーズンも140を超える高い需要があることが分かった。さらにこの時期はノートパソコンの出荷比率が高まり、秋冬よりも若年層が購入しているケースが目立つという(10代、20代で合計45%)。購入価格は15万~17万円、17万~20万円に集中する。そのため、新入・進学に併せて新入学生や新社会人が購入しやすいモデルをこの時期に追加することを決めたという。
LaVie Lの新入・進学モデルは、CPUにSempron 3000+-1.8GHzを採用し、HDDは40GB、メモリーカードアダプターとOfficeを省略している。そのほかは2006年春モデルの『LL370/ED』から変更なく、メモリーはPC2700対応DDR SDRAM 256MB(最大1GB)、チップセットはSiS M760GX+SiS 963L、液晶ディスプレーは15インチXGA表示の“スーパーシャインビュー液晶”パネルを搭載する。IEEE 802.11a/b/g準拠(Super AG、XR対応)の無線LAN機能、CD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ(同社では“マルチプレードライブ”と呼称)を内蔵し、プレインストールOSはWindows XP Home Editionとなる。
本体サイズと重量は、幅330×奥行き268×高さ36.5mm/約3.1kg。バッテリー駆動時間は1.3時間。
LaVie Aの新入・進学モデルは、CPUに超低電圧板Celeron M 383-1.0GHzを採用し、無線LAN機能を省略している。このほかは2005年9月発表の『LA700/DD』から変更なく、メモリーはPC2-3200対応DDR2 SDRAM 512MB(最大2GB)、チップセットはIntel 915GMSでHDDは約80GB。光ドライブにスロットイン方式のDVD±R DL(2層式)対応DVDスーパーマルチドライブを採用し、SDメモリーカード/メモリースティック/xDピクチャーカードの3種類のメモリーカードに対応するトリプルメモリースロットを備える。OSはWindows XP Home Edition、オフィスアプリはMicrosoft Office Personal Edition 2003をプレインストールする。
本体サイズと重量は、幅304×奥行き211×高さ40.9(最薄部39.4)mm/約1.6kg(拡張ベイカバー装着時)。バッテリー駆動時間は約5.0時間。
なお、これら2モデルはB.T.O.メニューのない固定スペックとして直販サイト“NEC Direct”でも販売される。価格はLL370/EA1Fが10万9830円、LA700/DD1Fは18万4800円。