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松下、デジタルカメラ“LUMIX”シリーズ3機種を発表――広角28mmレンズ搭載モデルなど

2006年02月14日 18時40分更新

文● 編集部 内田泰仁

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『DMC-LS2』『DMC-LS2』の本体背面

『DMC-LS2』は、エントリー層やスナップ向きのセカンドカメラ用途を狙ったコンパクトな乾電池駆動の製品。前モデルにあたる『DMC-LS1』(2005年2月発表)から外観が一新され、横長ボディー形状に変更された。

撮像素子は有効画素数500万(総画素数536万)の1/2.5インチCCD、画像処理エンジンには省電力タイプの“ヴィーナスエンジンプラス”を採用。レンズは光学3倍ズーム(EX光学ズーム利用時は、300万画素撮影で最大3.8倍)付きの“ライカDC VARIO-ELMARITレンズ”で、レンズ構成は6群7枚(非球面レンズ3枚3面)、開放絞り値は全域F2.8~5.0、焦点距離は5.8~17.4mm(35mmフィルム換算で35~105mm)。液晶ディスプレーは、『DMC-FX01』『DMC-TZ1』より小さい2.0インチ/8万6000画素のTFT液晶パネルで、“ハイアングルモード”を備える。

記録メディアはSDメモリーカードおよびマルチメディアカード(静止画撮影のみ対応)。静止画撮影時の解像度は、は、アスペクト比4:3時が最大2560×1920ドット、3:2時が最大2560×1712ドット、16:9時が最大2560×1440ドット。画像フォーマットはJPEG。動画撮影時の解像度は320×240ドット(4:3)で、音声付きのMotion JPEG圧縮QuickTime形式、毎秒30または10フレーム、メディア容量いっぱいまで連続撮影可能。

インターフェース類は、USB 2.0×1(USBマスストレージクラス、PictBridge対応)、コンポジット映像出力(NTSC/PAL対応)。本体サイズは、幅110.5×奥行き30.9×高さ53.5mm、重量は約186g(電池/記録メディア含む)。バッテリーは単3形乾電池×2で、電池寿命はオキシライド乾電池使用時で約250枚(CIPA規格による)。本体色は“シルバー”のみ。

『KX-PX10』(写真左)と『KX-PX1』(右)

また同社では、今回のデジタルカメラ新製品の発表に併せて、デジタルカメラで撮影した画像のプリントに適したコンパクトな昇華型プリンター『KX-PX10』『KX-PX1』の2製品を発表した。従来モデルの『KX-PX100』から内部構造を一新し、L版印刷時には従来比約53%短縮となる、約58秒での印刷を実現したという。2機種の違いは装備するインターフェースで、『KX-PX10』はSDカードスロットとUSB、『KX-PX1』はUSBのみ(いずれもPictBridgeに対応)。デジタルカメラとの接続用のUSBポートのほか、パソコンとの接続用のUSBポートも備える。また、本体にはディスプレーを内蔵しないが、『KX-PX10』ではテレビに接続して機能の操作や画像の表示を行なえる。

このほか、画質補正機能“ヴィヴィッドトーン”では、新たに“LUMIX”シリーズで撮影した画像に付加される撮影情報を元に画像を自動補正する機能を搭載し、“LUMIX”シリーズとの連携/親和性を強化した。本体サイズは『KX-PX10』が幅173×奥行き131×高さ56mm/重量約930g(本体のみ)、『KX-PX1』が幅173 ×奥行き131×高さ47mm/重量約800g(本体のみ)。対応記録紙サイズは、L版/ポストカード/ワイド(101×208mm)。価格はオープンプライスで、実売価格は『KX-PX10』が1万8000円前後、『KX-PX1』が1万3000円前後。発売はいずれも3月10日。

パナソニックマーケティング本部 DSCチームリーダーの品田正弘氏ユーザーがデジタルカメラに望む機能の変化

この日行なわれた記者発表会で、市場動向や新製品の概要を説明したパナソニックマーケティング本部 DSCチームリーダーの品田正弘氏によると、2006年度のデジタルカメラの総需要見込みは2005年度見込みと同水準の840万台で、「需要はほぼ一巡し、(デジタルカメラ市場は)第2フェーズに突入」し、買い増し/買い替えが今後の需要の大きな位置を占めると予測している。このような市場の中、同社はコンパクトデジタルカメラへの手ブレ補正機能などで他社を先んじ、参入4年で国内シェア2位を獲得。最近の調査でユーザーのニーズが特に上昇している“ブレ補正機能”“高感度”“広角撮影”に対応できる製品を投入し、さらに展開を拡大したいとした。

また品田氏は、SDメモリーカードと大画面テレビで気軽にデジタルカメラの画像を楽しむ利用スタイル“テレ写”をアピール。“AV総合メーカー・松下”という同社の特性を生かした新しいデジタルカメラの使い方として、幅広いユーザーに訴求していきたいと述べた。

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