2006年春パソコンを振り返る――ノートパソコン編
2006年春パソコンを振り返る――ノートパソコン編
軽量級ノートパソコン
一挙ラインナップ
ノートパソコン、特に毎日持ち歩くモバイルノートパソコンでは、その重量が機種選定の大きな“ウェイト”を占めることは間違いない。そこで、最初のキーワードとして1kg台前半(1.5kg以下)の“軽量級ノートパソコン”を選択してみた。
実際に調べてみると、1.5kgをはるかに下回るノートパソコンが、この春モデルでは意外に多い。そこで、軽いほうから順番に並べてみたのが次のリストだ。
- 富士通 FMV-BIBLO LOOX P(タブレットPC) 約990g
- 松下電器産業 Let'snote R4 約999g
- 日本電気 LaVie J 約1.066kg
- レノボ・ジャパン ThinkPad X60s 1.16kg(CTOモデル最軽量時)~
- 松下電器産業 Let'snote W4 約1199g
- ソニー VAIO type T 約1.25kg
- 松下電器産業 Let'snote T4 約1260g(軽量バッテリー装着時は約1040g)
- 富士通 FMV-BIBLO LOOX T 約1.27kg
- 東芝 dynabook SS SX 約1.29kg
- 日本電気 LaVie G タイプJ(アドバンスト) 約1.38kg
- レノボ・ジャパン ThinkPad X60 1.44kg~
1kgを切るのは富士通の「FMV-BIBLO LOOX P」と松下電器産業の「Let'snote R4」の2機種。Let'snote R4は軽量ノートパソコンとしてレギュラーとも言うべき存在だが、FMV-BIBLO LOOX PはコンバーチブルタイプのタブレットPCでありながら、通常のノートパソコンを抑えて最軽量ノートパソコンというのだから、驚きだ。ただし、液晶ディスプレーの解像度がWSVGA(1024×600ドット)で、PCカードスロットがないなど、小型軽量さを追及した分、仕様面で制約がある点にも注意が必要だ。
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約990gで堂々の最軽量ノートパソコンの座を射止めた「FMV-BIBLO LOOX P」 |
このほか、現時点で詳細な仕様は判明していないものの、レノボ・ジャパンの「ThinkPad X60s」はCTO(カスタム・トゥ・オーダー)で選んだ場合の最軽量モデルが1.16kg。Intel Core Duo搭載ノートパソコンとしてはずば抜けた軽さといえるだろう。
ここでは、軽量級ノートパソコンの上位3機種について、詳細なスペックを振り返ってみよう。
富士通/FMV-BIBLO LOOX P
- 型番
- FMVLP70R
- CPU
- 超低電圧版Pentium M 753-1.20GHz
- チップセット
- インテル915GMS Express
- メモリー
- 512MB(PC2-3200対応DDR2 SDRAM)/最大1GB
- 液晶ディスプレー
- 8.9インチワイドFLバックライト付きTFT液晶ディスプレー(タッチパネル式)
- 表示解像度
- 1024×600ドット
- グラフィックス
- チップセット内蔵
- HDD
- 約30GB
- 光ドライブ
- CD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ(外付け)
- TV機能
- オプション
- 拡張スロット
- CF TypeII×1、SDメモリーカードスロット
- 通信
- IEEE 802.11a/b/g準拠無線LAN、10/100BASE-TX対応Ethernet、V.92対応56kbpsファクスモデム
- インターフェース
- USB 2.0×2、アナログRGB出力、オーディオ入出力
- バッテリー駆動時間
- 約4時間(内蔵バッテリパック)/約8時間(内蔵バッテリパック(L))
- 本体サイズ
- 幅232×奥行き167×高さ34.5mm
- 重量
- 約990g(内蔵バッテリパック)/約1.16kg(内蔵バッテリパック(L))
- OS
- Windows XP Tablet PC Edition 2005
- 予想実売価格
- 23万円前後
- 出荷開始時期
- 発売中
松下電器産業/Let'snote R4
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軽量ボディーに耐100kg級のタフさ(堅牢性)を兼ね備えた「Let'snote R4」 |
- 型番
- CF-R4JW4AXR
- CPU
- 超低電圧版Pentium M 753-1.20GHz
- チップセット
- インテル915GMS Express
- メモリー
- 512MB(PC2-3200対応DDR2 SDRAM)/最大1GB
- 液晶ディスプレー
- 10.4インチTFT液晶ディスプレー
- 表示解像度
- 1024×768ドット
- グラフィックス
- チップセット内蔵
- HDD
- 約60GB
- 光ドライブ
- オプション
- TV機能
- オプション
- 拡張スロット
- PCカードスロット TypeII×1、SDメモリーカードスロット
- 通信
- IEEE 802.11a/b/g準拠無線LAN、10/100BASE-TX対応Ethernet、V.90対応56kbpsファクスモデム
- インターフェース
- USB 2.0×2、アナログRGB出力、オーディオ入出力
- バッテリー駆動時間
- 約9時間
- 本体サイズ
- 幅229×奥行き183.5×高さ41.6(最薄部24.2)mm
- 重量
- 約999g
- OS
- Windows XP Professional SP2
- 予想実売価格
- 20万円前後
- 出荷開始時期
- 2月10日発売
日本電気/LaVie J
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ボンネット(凹凸)形状の外装で堅牢性を高めた「LaVie J」 |
- 型番
- PC-LJ700EE
- CPU
- 超低電圧版Pentium M 753-1.20GHz
- チップセット
- インテル855GME
- メモリー
- 512MB(PC2700対応DDR SDRAM)/最大1.25GB
- 液晶ディスプレー
- 12.1インチ低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレー
- 表示解像度
- 1024×768ドット
- グラフィックス
- チップセット内蔵
- HDD
- 約80GB
- 光ドライブ
- オプション
- TV機能
- オプション
- 拡張スロット
- PCカードスロット TypeII×1
- 通信
- IEEE 802.11a/b/g準拠(Super AG&XR対応)無線LAN、10/100BASE-TX対応Ethernet、V.90対応56kbpsファクスモデム
- インターフェース
- USB 2.0×3、アナログRGB出力、オーディオ入出力
- バッテリー駆動時間
- 約6時間
- 本体サイズ
- 幅270×奥行き217×高さ37.2(最薄部26.2)mm
- 重量
- 約1066g
- OS
- Windows XP Professional SP2
- 予想実売価格
- 20万円前後
- 出荷開始時期
- 発売中
上記以外の各社の軽量級モバイルノートパソコン
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第3世代ThinkPadと称される、Intel Core Duo搭載のレノボ・ジャパン「ThinkPad X60s」 |
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ソニーの「VAIO type T」のVOM(VAIO OWNER MADE)モデルでは、カラーバリエーションが豊富に用意されている。写真は春の新色“カッパー” |
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東芝の「dynabook SS SX」は最薄部で1cm未満と薄さを誇る |
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日本電気の直販サイト“NEC Direct”では、2つの“LaVie G タイプJ”がある。こちらは性能重視の「LaVie G タイプJ(アドバンスト)」で、店頭では販売されない直販専用モデルだ |