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ソニー、デジタルカメラの“サイバーショット”シリーズに『DSC-W30』を追加――手ぶれ対策、高画素、スタミナが特徴のエントリー機

2006年02月14日 15時01分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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ソニーマーケティング(株)は14日、デジタルカメラ“サイバーショット”シリーズの新製品として、有効600万画素のコンパクト機『DSC-W30』を発表した。“W”シリーズの従来機『DSC-W5』『DSC-W7』(いずれも2005年2月発表)は、壮年男性層の買い替え/買い増し需要をターゲットに、スタミナ性能/液晶画面の大きさと見やすさ/汎用性にこだわった製品だった。しかしDSC-W30は、コストパフォーマンスを重視するエントリー層を広くターゲットとしている。また最高ISO 1000相当のISO感度に対応すると同時に、新開発のノイズリダクション機能を搭載して手ぶれに“強い”ことを特徴としている。発売日は3月10日で、価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格は3万円前後。

DSC-W30 DSC-W30
DSC-W30
DSC-W30 DSC-W30 DSC-W30
ブルーシルバーホワイト
本体カラーは3色

ISO 1000の高感度撮影に対応

DSC-W30は、1/2.5インチの有効600万画素Super HAD CCDセンサーを内蔵し、3倍光学ズーム対応のカール ツァイス“バリオ・テッサー”レンズ(F2.8-5.2、f=6.3~18.9mm/35mmフィルムカメラ換算時で38~114mm相当)を搭載する。16:9(1920×1080ドット)の撮影モードを備えるほか、接写機能は2cmまで寄れる。撮影の起動時間は約1.3秒、シャッターラグは約0.3秒、レリーズラグは約0.009秒、撮影間隔は約1.2秒。

ISO感度は80/100/200/400/800/1000相当で、通常のオート撮影の場合の最高感度はISO 320相当だが、モードダイヤルを回して“高感度モード”を選ぶと最高感度がISO 1000相当になり、状況に応じて最適な感度が自動的に設定される。またISO感度を上げるとノイズが発生しやすくなるが、“クリア RAW ノイズリダクション”機能を搭載し、画像圧縮前のRAWデータに対してノイズ除去を行なうことでノイズの発生を抑えている。画像処理エンジンは、サイバーショットシリーズの多くの機種で採用されている、ソニー独自の“リアル・イメージング・プロセッサー”を搭載する。

また、大容量バッテリーの『NP-BG1』を採用するのも特徴。同時にリアル・イメージング・プロセッサーの省電力化も図られており、例えば同シリーズのコンパクト機『DSC-T9』(2005年11月発表)の標準撮影可能枚数が約240枚であるのに対し、 DSC-W30は約400枚となっている(CIPA規格)。

ダイレクト再生ボタン、写真の明るさボタンを独立させた
ダイレクト再生ボタン、写真の明るさボタンを独立させた

そのほか使い勝手に配慮し、回転式の“モードダイヤル”から選択/起動していた写真の再生機能を“ダイレクト再生ボタン”として独立させたほか、EV補正機能を“写真の明るさボタン”として十字キーに配置させた。そのほか、操作の十字キーを押したときにアイコンだけでなくボタンの名称を1秒間表示する“機能ガイド(アイコン説明)”機能、モードダイヤル操作時に機能の名称と説明を表示する“機能ガイド(モード説明)”機能を備える。そのほか、10秒/2秒のセルフタイマー機能や、撮影時の“カラーモード”として彩度を下げる“ナチュラル”と彩度を挙げる“あざやか”を追加したり、記録サイズの選択時に画素数だけでなく推奨プリントサイズや撮影可能枚数を表示するメニューガイドを備えたりする。

ディスプレーは、2.0インチで8万5000画素のTFTハイブリッド液晶パネルを採用する(視野角など詳細は非公表)。記録媒体はメモリースティック デュオ/メモリースティック PRO デュオで、不意のメモリースティックの容量不足などに対応するため32MBのフラッシュメモリーを内蔵する。

本体のサイズは幅89×奥行き23×高さ59mmで、従来機種のDSC-W5(幅91.0×奥行き37.1×高さ60.0mm)と比較すると、特に奥行き(厚さ)が14.1mm削減されている。底面に三脚用のインターフェースを備える。メディアやバッテリーを含む撮影時の重量は約153g。本体カラーはシルバー、ブルー、ホワイトの3色。



ワイコン/テレコンレンズを装着可能にするアクセサリーなど

ソニーはDSC-W30の専用アクセサリーとして、レンズアダプター『VAD-WB』(3150円)、バッテリーチャージャー『BC-TRG』(5880円)、アクセサリーキット『ACC-TRG』(1万290円)、スポーツパック『SPK-WA』(1万1550円)、ソフトケース『LCS-WF』(2940円)を本体と同時に発売する。VAD-WBは、2.6倍のテレコンバージョンレンズ『VCL-DH2630』、0.7倍のワイドコンバージョンレンズ『VCL-DH0730』、偏光フィルターキット『VF-30CPKS』など、Wシリーズ用の拡張用レンズ・フィルター(販売中)の装着を可能にするもの。バッテリーチャージャーは、本体同梱のバッテリーチャージャーを利用した場合のバッテリーの充電時間が約4時間30分であるのに対し、その3分の1にあたる約1時間30分という急速充電が特徴。アクセサリーキットは、その急速バッテリーチャージャーと予備のバッテリーパック、ソフトケース、クリーニングクロスが含まれ、別々に購入するより1470円安いという。スポーツパックは水深約3mに対応する防水機能を備える。

レンズアダプター VAD-WB アクセサリーキット ACC-TRG スポーツパック SPK-WA
レンズアダプター VAD-WBアクセサリーキット ACC-TRGスポーツパック SPK-WA

そのほか汎用のデジタルカメラ向けアクセサリーとして、約660gで開脚時の高さが1mという三脚『CVT-R100』(4200円)、ネックストラップ/フックが付属し、ベルトループを備えているソフトキャリングケース『LCS-WF』(2940円)、ブラウン/ホワイト/ピンクのネックストラップ『STP-ND』(2625円)を3月上旬に発売する。

三脚 VCT-R100 ソフトキャリングケース LCS-WF アクセサリーキット
三脚 VCT-R100ソフトキャリングケース LCS-WFネックストラップ STP-ND

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