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フルHD対応液晶TVをさらに拡充!――シャープ、フルHD対応製品4機種を含む液晶TV“AQUOS Bシリーズ”10機種を発売

2006年01月26日 19時22分更新

文● 編集部 小西利明

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ブラックASV液晶パネル”を採用したフルHD対応の“AQUOS Bシリーズ”。写真は45V型の『LC-45BE1W』(左)と『LC-45BE1W』(右) 新発売となるAQUOS Bシリーズの全製品。上側の26V~37V 6機種は標準ハイビジョン、下側の37V~45V 4機種はフルハイビジョン(フルHD)対応
新開発“ブラックASV液晶パネル”を採用したフルHD対応の“AQUOS Bシリーズ”。写真は45V型の『LC-45BE1W』(左)と『LC-45BE1W』(右)新発売となるAQUOS Bシリーズの全製品。上側の26V~37V 6機種は標準ハイビジョン、下側の37V~45V 4機種はフルハイビジョン(フルHD)対応

シャープ(株)は26日、液晶TV“AQUOS Bシリーズ”10機種を発表した。45V型(45インチワイド)と37V型(37インチワイド)に、フルHD(フルハイビジョン)対応機種が4機種用意されるなど、大画面&フルHD化を重視したラインナップとなっている。画面サイズや画素数で5種類に分かれたうえ、それぞれステレオスピーカーの配置(アンダーまたはサイド)が異なる2種類に分かれている。液晶価格は全機種オープンプライス。

LC-45BE1W、LC-45BE2W
45V型(45インチワイド)、解像度:水平1980×垂直1080画素、画面輝度:450cd/m2、アンダースピーカー(BE1W)、サイドスピーカー(BE2W)、本体重量:約31.0kg
予想実売価格:58万円前後、発売予定日:3月1日
LC-37BE1W、LC-37BE2W
37V型(37インチワイド)、解像度:水平1980×垂直1080画素、画面輝度:450cd/m2、アンダースピーカー(BE1W)、サイドスピーカー(BE2W)、本体重量:約24.0kg
予想実売価格:43万円前後、発売予定日:4月21日
LC-37BD1W、LC-37BD2W
37V型、解像度:水平1366×垂直768画素、画面輝度:450cd/m2、アンダースピーカー(BD1W)、サイドスピーカー(BD2W)、本体重量:約23.5kg
予想実売価格:38万円前後、発売予定日:3月1日
LC-32BD1、LC-32BD2
32V型(32インチワイド)、解像度:水平1366×垂直768画素、画面輝度:450cd/m2、アンダースピーカー(BD1)、サイドスピーカー(BD2)、本体重量:約19.0kg
予想実売価格:27万円前後、発売予定日:3月1日
LC-26BD1、LC-26BD2
26V型(26インチワイド)、解像度:水平1366×垂直768画素、画面輝度:450cd/m2、アンダースピーカー(BD1)、サイドスピーカー(BD2)、本体重量:約14.5kg
予想実売価格:21万円前後、発売予定日:3月1日
37V型フルHD対応で、アンダースピーカー搭載の『LCD-37BE1W』。フルHD対応機としては、同社製品では一番小さい
37V型フルHD対応で、アンダースピーカー搭載の『LCD-37BE1W』。フルHD対応機としては、同社製品では一番小さい

新製品では特に、45V型と37V型にラインナップされたフルHD対応機種が大きくクローズアップされている。液晶TVの市場動向について述べた同社取締役 AVシステム事業本部長の奥田隆司氏は、液晶TV市場の拡大と37インチ以上の大画面製品の好調さに触れたうえで、2005年の年末商戦では37インチワイド以上の製品では3割強がフルHD対応製品となり、2005年9月に発表した製品もフルHD対応機種が好評で、「物が足りなくてお客様にご迷惑をかけた」と言うほど、1つのブームになっているとした。新製品でもフルHD対応製品を中心にアピールが行なわれ、特に45V型は“6畳間にも無理なく置ける”として、日本の住環境にも適した製品であることを強調していた。

シャープ取締役 AVシステム事業本部長の奥田隆司氏
シャープ取締役 AVシステム事業本部長の奥田隆司氏

新製品であるAQUOS Bシリーズの特徴は、まず新開発の“ブラックASV液晶パネル”による高画質にある。暗室コントラストを従来機種の800:1から1200:1に、リビングをイメージした明室コントラストは350:1から550:1と業界ナンバーワンのレベルに改善。特に黒の階調表現に優れるとしている。また視野角も上下左右に176度(従来機種は170度)とさらに広げることを実現した。応答速度についても6ミリ秒に高速化され、優れた動画応答性能を備える。

ブラックASV液晶パネルの第1の特徴は高コントラスト比にある。従来は潰れていた暗部のディテールも表現できるとしている 明るい照明のあるリビング環境でのコントラスト比も高め、一般的なプラズマディスプレーパネルの3倍のコントラスト比を誇るとしている
ブラックASV液晶パネルの第1の特徴は高コントラスト比にある。従来は潰れていた暗部のディテールも表現できるとしている明るい照明のあるリビング環境でのコントラスト比も高め、一般的なプラズマディスプレーパネルの3倍のコントラスト比を誇るとしている

また2005年10月発売の『LC-37GE2』に採用された“4波長バックライト”も導入。RGBの3波長に、赤より波長の低い“深紅”を加えることで、色再現域をNTSC比で約91%まで拡大(従来の3波長バックライトでは約74%)。特に肌色などの表現が向上したとしている。

4波長バックライトによる色再現域の拡大を示すグラフ。赤色より低い周波数帯にもピークがあることがわかる
4波長バックライトによる色再現域の拡大を示すグラフ。赤色より低い周波数帯にもピークがあることがわかる

全機種が地上/BS/110度CSデジタル放送チューナーと地上アナログチューナーを内蔵しているほか、45V型と37V型の製品は、デジタル放送チューナーを2系統内蔵。デジタル放送番組の2番組同時視聴や、録画機器と組み合わせての裏番組録画を可能としている。インターフェース類も充実しており、映像入力にHDMI入力×1、DVI-I入力×1、D4入力×2、Sビデオ入力×2、コンポジットビデオ入力×4などを備える。HDMI入力に加えてDVI-I入力も備えるおかげで、パソコンを直接接続して大画面で使用することも可能だ。またデジタル放送対応レコーダーやデジタルビデオカメラとの接続用にi.LINK端子を2つ、10/100BASE-TX LAN端子も備えている。

環境面の配慮もうたっており、消費電力は45V型の場合、従来製品から約13%低減。バックライトは6万時間の長寿命設計となっている。スタンドベース部にはトウモロコシを原料とした植物系樹脂塗料を採用(45V型のみ)するなど、素材面での環境負荷低減への配慮も行なわれている。

各製品の消費電力比較表。特に45V型での低消費電力化が顕著だ。それ以外の機種は微減に止まっている
各製品の消費電力比較表。特に45V型での低消費電力化が顕著だ。それ以外の機種は微減に止まっている

予想実売価格は45V型の『LCD-45BE1W/2W』が58万円前後、37V型フルHD対応の『LCD-37BE1W/2W』が43万円前後と想定されている。従来機種で37V型フルHD対応のLCD-37GE2が、希望小売価格で54万6000円、実売価格でも48万円前後であるのに比べると、価格も安価に設定されている。

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