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“フルタイムライブビュー”と“マルチアングル液晶モニター”で思いのままに撮れる!?――オリンパス、一眼レフデジタルカメラ『E-330』を発表

2006年01月26日 15時14分更新

文● 編集部 小西利明

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上下に可動する“マルチアングル液晶モニター”を備えたオリンパス『OLYMPUS E-330』 レンズキット付きモデルに付属する『ZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6』レンズを装着した状態
上下に可動する“マルチアングル液晶モニター”を備えたオリンパス『OLYMPUS E-330』レンズキット付きモデルに付属する『ZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6』レンズを装着した状態

オリンパスデジタルイメージング(株)は26日、一眼レフデジタルカメラの新製品『OLYMPUS E-330』を発表した。AF一眼レフデジタルカメラでは世界初となる、常時液晶ディスプレーで正確なフレーミングやフォーカシングが可能な“ライブビュー機能”を搭載。液晶ディスプレー部の角度を変えることで、自由なアングルでの撮影を可能にする“マルチアングル液晶モニター”を備えるなど、デジタルカメラならではの利点を盛り込んだ一眼レフデジタルカメラを指向している。撮像素子には750万画素の4/3型Live MOSセンサー(詳細は後述)を搭載する。価格はオープンプライスで、発売予定時期は2月下旬。

E-330の背面。液晶ディスプレーは2.5インチサイズと大きく、同社が“ハイパークリスタル液晶モニター”と呼ぶ高精細なディスプレーとなっている
E-330の背面。液晶ディスプレーは2.5インチサイズと大きく、同社が“ハイパークリスタル液晶モニター”と呼ぶ高精細なディスプレーとなっている

E-330は写真撮影に慣れ親しんだユーザーが望む、“液晶ディスプレーに表示されているとおりの絵を、一眼レフデジタルカメラで撮りたい”という希望をかなえる特徴を備えている。それが“フルタイムライブビューモード”(Aモード)と呼ばれる機能で、撮像素子が捉えている画像とほぼ同じ(視野率92%)画像を、常時液晶ディスプレーに表示することが可能となっている。これを実現するためにE-330では、光学系の中に撮像素子とは別に、フルタイムライブビュー専用の500万画素1/2インチCCDを、光学ファインダーへの光路に追加する形で搭載。光学ファインダーで見ているのと同じフレームとフォーカスの映像を、オートフォーカスを使いながら液晶ディスプレー上で確認できるようにしている。

フルタイムライブビュー専用の500万画素CCD(左)と、撮像用の750万画素Live MOSセンサー(右)
フルタイムライブビュー専用の500万画素CCD(左)と、撮像用の750万画素Live MOSセンサー(右)
フルタイムライブビューでの光の流れ。撮像素子前のメインミラーで分岐した光は、光学ファインダーと500万画素CCDに導かれる  
フルタイムライブビューでの光の流れ。撮像素子前のメインミラーで分岐した光は、光学ファインダーと500万画素CCDに導かれるマクロライブビューでの光の流れ。メインミラーは使われず、撮像素子だけで受光している。

さらにフルタイムライブビューモードに加えて、より正確なフォーカスやフレーミングを実現する“マクロライブビューモード”(Bモード)という撮影モードも備わっている。Bモードはマニュアル撮影のみで光学ファインダーも使えないが、撮像素子が捉えた画像を直接液晶ディスプレー上に表示するようになっている。そして表示画像中から任意のポイントを選択して、そのポイントを10倍に拡大表示することで、液晶ディスプレー上でマニュアルでのピント合わせを、より正確に行なうことができる。マクロ撮影でも撮りたいとおりにピントを合わせることが、簡単にできるようになるわけだ。Aモードには使用時間制限はないが、Bモードでは長時間連続使用による熱の影響があるため、ISO感度1600、気温40度の悪条件下では8分間までとされている。もっとも通常の使用環境では、1時間以上の連続使用が可能とのことだ。また暗い画面を自動的に感度アップして液晶ディスプレーにプレビュー表示する“ライブプレビュー”機能を搭載することで、暗い室内などでフォーカスや被写界深度を確認しやすくしている。

ライブビューモードの切り替えは、液晶ディスプレー右上の“LIVE VIEW”ボタンで行なう。Bモードはマニュアルフォーカスのみ Bモードでは、写真中央にある黄緑色の枠を上下左右に動かしてピントを合わせたい部分を選び、枠内を10倍に拡大表示して、さらに正確にピントを合わせることが可能だ
ライブビューモードの切り替えは、液晶ディスプレー右上の“LIVE VIEW”ボタンで行なう。BモードはマニュアルフォーカスのみBモードでは、写真中央にある黄緑色の枠を上下左右に動かしてピントを合わせたい部分を選び、枠内を10倍に拡大表示して、さらに正確にピントを合わせることが可能だ

ライブプレビューを実現するために選択された撮像素子“Live MOSセンサー”は、従来のCMOSセンサーの3倍の受光部面積を持つとされ、広ダイナミックレンジで階調性の高い画質を実現するという。5Vの低電圧駆動を可能にしたことでノイズを低減したほか、フォトダイオードをシリコン深部に埋め込むことで、表面で発生するノイズから遠ざけてノイズの影響を抑える工夫が行なわれている。また同社の一眼レフデジタルカメラに使われているフルフレームトランスファー型CCDに比べて、消費電力が約50%低減されているとのことだ。

E-330のもう1つの大きな特徴が、カメラ本体から離れて角度を上下に変えられる“マルチアングル液晶モニター”である。液晶ディスプレー部は本体から手前に引き出せ、上方向に90度、下方向には45度まで傾けることが可能である。これによって、低い位置にカメラを置いて撮るローアングル撮影や、高く掲げて撮るハイアングル撮影を、液晶ディスプレーだけを見やすい位置に傾けることで、手軽に行なうことが可能だ。光学ファインダーではできない、一眼レフデジタルカメラならではの利点とされている。液晶ディスプレー自体は2.5インチ21万5000画素の高精細な液晶パネルを使用。160度の広視野角を持つほか、2005年11月に発表された同社の一眼レフデジタルカメラ『OLYMPUS E-500』の液晶ディスプレーより、日中屋外での視認性が向上しているという。

液晶ディスプレー部を軽く上に上げた状態。上方向には90度まで傾くので、子供や小動物、植物などのローアングル撮影がしやすい
液晶ディスプレー部を軽く上に上げた状態。上方向には90度まで傾くので、子供や小動物、植物などのローアングル撮影がしやすい

レンズマウントについては、一眼レフデジタルカメラ用レンズマウントの業界標準規格“フォーサーズマウント”を採用している。またレンズ交換式カメラでは気になる、ゴミの映り込みを防止するため、同社の『OLYMPUS E-300』やE-500などに採用されている、超音波防塵フィルターを使った“ダストリダクションシステム”を搭載している。撮影モードも非常に多彩で、31種類もの撮影モードを用意。中には水中撮影用の“水中マクロモード”や“水中ワイドモード”など、水中撮影にこだわりのあるオリンパス製品ならではの撮影モードも備えている。なお水中撮影用の水中ハウジングは、4月頃の発売を予定しているとのこと。

記録メディアはコンパクトフラッシュ(TypeI/II、マイクロドライブ対応)とxDピクチャーカードで、それぞれのスロットを本体右側面に備える。記録画像形式はRAW(12bit)、TIFF(RGB各8bit)、JPEG、RAW+JPEGなどに対応する。画像の最大サイズは3136×2352ピクセル。連続撮影速度は3コマ/秒で、最大撮影コマ数は4コマ(RAW、TIFF)。パソコンとの接続インターフェースには、USB 2.0(ビデオ出力兼用の専用マルチコネクタ)が用意されている。

同社の一眼レフデジタルカメラとのサイズ比較。左がE-1、中央がE-330、右がE-300。E-300と比べると、幅がやや小さくなっている
同社の一眼レフデジタルカメラとのサイズ比較。左がE-1、中央がE-330、右がE-300。E-300と比べると、幅がやや小さくなっている

本体サイズは幅140×奥行き72×高さ87mmで、同社の『OLYMPUS E-1』やE-300よりコンパクトとなっている。重さは本体のみで約550g。電源としてリチウムイオン充電池『BLM-1』および充電器が付属する。本体および標準付属品のみの販売のほかに、レンズの『ZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6』がセットになったレンズキットでも販売される。予想実売価格は本体のみが12万円前後、レンズキットが13万円前後と想定されている。

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