キヤノンシステムソリューションズとソニックウォール、URLフィルタリング・アプライアンス『GUARDIANBOX URLFilter』の共同説明会を開催
2006年01月24日 21時46分更新
1000万件ものサイト情報データベースを利用できるURLフィルタリング・アプライアンス『GUARDIANBOX URLFilter』 |
キヤノンシステムソリューションズ(株)と米ソニックウォール社日本オフィスは24日、中小企業向けのURLフィルタリング・アプライアンス『GUARDIANBOX URLFilter』の共同説明会を開催。両社の提携に関する説明と、同製品のデモンストレーションを行なった。
GUARDIANBOX URLFilterは、企業内ネットワークから外部へのアクセスが行なわれる際に、URLを元にフィルタリングを行ない、アクセスを禁じられたサイトへの接続を遮断するセキュリティーアプライアンスである。ソニックウォールのコンテンツセキュリティー管理ソリューション『CSM2200』をベースに開発され、ソニックウォールのURLデータベース約430万件に加えて、キヤノンシステムソリューションズが構築した日本版のURLデータベースを組み合わせることで、1000万件ものURLデータベースを利用可能としている。ウェブベースの管理画面はすべて日本語化されており、既存のファイアーウォールと共存が可能など、導入が容易である点を特徴としている。CSM2200ではオプション扱いのアンチウイルス機能やスパイウェア対策機能も、標準で搭載している。
GUARDIANBOX URLFilterの使用モデル。ファイアーウォールの内側に設置して、URLフィルタリングやアプリケーション別フィルタリング、ウイルス対策などを行なう。URLのリクエストはソニックウォールのサーバーに照会し、データベースに該当し、かつ遮断対象に設定したカテゴリーに属する場合はアクセスを遮断する |
同製品を販売するキヤノンシステムソリューションズは、1997年よりソニックウォールのセキュリティー製品の日本語化と国内販売を担当している。同社では事業領域とするセキュリティービジネスのうち、従業員1000人以上の大規模事業者向けに“GUARDIAN”シリーズのファイアーウォールやフィルタリングソフトを販売している。また小規模事業者向けにはアンチウイルスソフト“NOD32”シリーズや、ソニックウォールの“SonicWALL”を販売している。しかし従業員100~300人程度の中規模事業者向けに適したソリューションについて、同社セキュリティソリューション事業部 事業部長の稲田清祟氏は「残念ながら少し弱い」と述べた。そして、この分野に導入・管理のしやすいアプライアンスとして“GUARDIANBOX”シリーズを投入することで、中堅市場を握りたいとの目標を示した。
キヤノンシステムソリューションズ セキュリティソリューション事業部 事業部長の稲田清祟氏 |
同製品を導入した環境を模したデモでは、ウェブベースの管理画面からフィルタリング対象のカテゴリー(ポルノ、ギャンブルからハッキングなど)を選択して遮断を行なうデモが披露された。また単なる遮断ではなくIDとパスワードによるアクセス制御を利用することで、登録されたユーザーであれば遮断対象のURLにもアクセスできる様子や、URLだけでなくインスタントメッセンジャーやP2Pソフトウェアなどアプリケーション単位での遮断も可能な点などが披露された。
アクセスを遮断された状態のウェブブラウザー画面 | ウェブベースの管理画面。遮断の動作がログに記録されている | |
URLFilterによるアクセス遮断の様子。ポルノカテゴリーをブロックした状態で、LANのパソコンから該当するURLにアクセスしようとすると遮断される |
GUARDIANBOX URLFilterは2月から販売開始の予定。価格は100ユーザー版が96万円から。最大1000ユーザーまでライセンスを拡張可能。2006年9月までは、100ユーザー版が55万円の特別価格で販売される。またGUARDIANBOXシリーズの別製品として、スパムメール対策用アプライアンス『GUARDIANBOX SpamFilter』も2月から販売される。