【2006 CES Vol.8】デルがQuad SLI対応デスクトップを展示、とんがったコンセプトのノートパソコンも──South Hall
2006年01月12日 09時16分更新
Las Vegas Convention Center(以下LVCC)の南側“South Hall”は、米AMD社、カナダのATIテクノロジーズ社や米エヌビディア社といったチップメーカーのほか、米デル社や米ヒューレット・パッカード社などの本体メーカー、フィンランドのノキア社や米パーム(Palm)社などの携帯機器メーカー、シンガポールのクリエイティブ・テクノロジー(Creative Technologies)社など周辺機器メーカーなどがブースを構えている。
Quad SLI |
会場は横幅はそれほどないが、奥行きはかなりあり、入り口から端まではかすんで見えないほどである。1階と2階に分かれており、2階はパソコンやデジタル機器メーカー、1階はAV機器メーカーのブースが中心となっている。
エヌビディアがQuad SLIを展示 デルのマシンにいちはやく搭載
AMDはCESに合わせて“AMD LIVE!”に関する発表を行なったが、ブースではWindows Media Center搭載パソコンやAMD製の組み込み向けチップのAlchemyやGeodeを搭載した製品がずらりと並べられていた。AMDのブースとそれほど離れていない位置には、エヌビディアとATIのブースがあり、携帯電話機などに搭載されるアプリケーションプロセッサーのほか、4つのGPUを組み合わせてグラフィックス性能を向上させるエヌビディアの新技術“Quad SLI”関連の展示も行なわれている。Quad SLIの技術は、米デル社がCESで展示していたデスクトップパソコン『XPS 600 Renegade』にも採用されている。
XPS 600 Renegade |
独自の空冷機構をお用意し、4.26GHzまでオーバークロックしているという |
デルのパソコンと言うと、ビジネス向けでベーシックなマシンというイメージが強いのだが、XPS 600 Renegadeはゲーマー向けにかなりとんがった仕様となっている。例えば、CPUのPentium Extreme Edition 955は、クロックアップして4.26GHzで動作させているそうで、独自の空冷機構も搭載している。地獄の業火を思わせるインパクトの強い筐体そのままのハイパフォーマンスを実現してくれそうな印象である。
一見すると省スペースデスクトップのような外観のXPS Mobile | カバンのような形に変形する。表面は皮シボの加工が施されており、質感も高い |
ドライブ収納部分。ポップアップするフタのギミックも好感触 |
同じくデルは、変形するデスクトップ代替ノートパソコン『XPS Mobile』という製品をCESで参考出品しているが、解像度1920×1080ドットの20インチワイド液晶パネルを搭載した本体は、15ポンド(約6.8kg)の重量級で、さらに省スペースデスクトップのような外観にも変形してしまうというきわめてユニークなものだ。XPS 600 Renegade、XPS Mobileともに日本での発売時期は未定とのことだが、CESの会場から離れたホテルの一室で行なわれた少人数のプレスミーティングでは、製品担当者が「日本でどう受け取られるか」に興味深々といった様子で、国内投入も積極的に検討していることをうかがわせた。
米シーゲイト・テクノロジー社のブースに展示されていたワイヤレスUSB対応のポータブルHDD |
台湾MSI Computer社のブースに展示されていた太陽電池駆動のノートパソコン |
AMDブースに展示されていたオランダTurip E-Go社のノートパソコン。天面はいろいろな素材に変えられる |
韓国Origen AE社のパソコン用ケース。液晶ディスプレー搭載のケースも会場で非常に多く見かけた。画面はタッチパネルになっている |
ハンディーGPS製品も展示の多かったカテゴリー。写真は米ガーミン(Garmin)社の『nuvi』 | こちらはニュージーランドのNavman社の製品 |
米Royal Consumer Information Products社の『AmeriGo GPS Navigator』 |
米Palm社の『Treo 700W』。Windows Mobile搭載 |
ノキアブースに並んだ、さまざまなスマートフォン。デザインやギミックだけでも楽しめる |
Linuxを搭載したNokia 770。電話ではなくPDA |