インテルViivテクノロジ(以下Viiv)に対応するというインテル純正マザーボード「D945GPMLKR」と「D945GBOLKR」の販売がスタートした。South bridgeに初登場となる“ICH7DH”を搭載するのが特徴だ。
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“Viiv”とは“デジタルエンターテイメント向けプラットフォーム”の名称 |
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South bridgeには初登場となる“ICH7DH”を採用。“DH”はDigital Homeの略でデジタルホーム向けICHと思われる |
“Viiv”とは、いわばデスクトップPC版の“インテルCentrinoモバイルテクロノジ”。CPU、チップセット、無線LANモジュールで構成される“Centrino”と同様に、同社が規定したCPUとチップセット、およびソフトウェア(OSやドライバーソフトなど)を組み合わせて構成される“デジタルエンターテイメント向けプラットフォーム”の名称だ。基本構成はCPUにPentium DまたはIntel Core、チップセットにi945/i955/i975 Expressを搭載したマザーボード、オーディオにインテル ハイ・ディフィニション オーディオおよび5.1chオーディオコーデック、LANにIntel PRO Client LAN(Gigabit Ethernet)、OSにWindows XP Media Center Edition 2005、その他インテル マトリックス・ストレージ・テクノロジ(RAID)、インテル クイック・レジューム・テクノロジ(電源管理)というもの。
OSにWindows XP Media Center Edition 2005を選択していることからも分かるように、同社およびマイクロソフトがいわゆる“HTPC(Home Theater PC)”を意識したデジタルAV家電の中心に据えたい規格といえそうだ。今後、国内で普及するかという問題はさておき“Viiv”環境を自作するうえでは欠かせないマザーボードが発売されたという点は大きなトピックといえるかもしれない。なお“Viiv”についてはこちらに詳しいので参照していただきたい。
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左:MicroATXフォームファクタ「D945GPMLKR」右:MicroBTXフォームファクタ「D945GBOLKR」。いずれもVGA機能を統合した“i945G”を搭載する製品でオンボードインターフェイス共通だ |
発売された2モデルはいずれもVGA機能を統合した“i945G”を搭載する製品で、「D945GPMLKR」がMicroATXフォームファクタ、「D945GBOLKR」がMicroBTXフォームファクタとなる。冒頭でも触れたようにSouth bridgeには初登場となる“ICH7DH”を採用。“DH”はDigital Homeの略でデジタルホーム向けICHと思われる。
フォームファクタは異なるものの主なスペックは共通で、拡張スロットがPCI Express x16×1、PCI Express x1×1、PCI×2。メモリスロットはDDR2 DIMM×4(DDR2 667/4GBまで)で、オンボードインターフェイスはIEEE1394や8チャンネルサウンド、VGA、ギガビットイーサネット、Serial ATA II(0/1/5)などを搭載する。販売しているのはT-ZONE.PC DIY SHOPで、価格はどちらも1万8000円となっている。
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IEEE1394や8チャンネルサウンド、VGA、ギガビットイーサネット、Serial ATA II(0/1/5)などを搭載 | | “ICH7DH”周り。Serial ATA II(0/1/5)をサポートする |
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