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日立、地上デジタル放送対応を強化した2006年春モデル“Prius P”シリーズを発表――液晶一体型が一新、Viiv対応製品も登場

2006年01月06日 12時57分更新

文● 編集部 内田泰仁

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“Prius Deck P”

“Prius”シリーズ最上位となる“デジタルホームサーバー”志向の“Prius Deck P”は、インテルのコンシューマー向けエンターテインメントパソコンの新プラットフォーム“インテル Viiv テクノロジ”に新たに対応。OSには同社製品としては初めてWindows XP Media Center Edition 2005を採用し、“インテル Viiv テクノロジ”対応HDコンテンツのダウンロード/視聴、HDMI端子を利用した大画面TVへの出力などに対応する。また、上位モデルの『DH75P2』では、地上デジタル放送の視聴/録画が可能となった。

本体部のデザインは従来と同様で、光学ドライブを内蔵しない幅59mmの薄型/静音設計ボディーを引き続き採用。光学ドライブを内蔵する専用ディスプレーは、20インチワイド“スーパーピュアカラー液晶”パネル(1380×768ドット/約1677万色表示、輝度約500cd/m2、コントラスト比550:1、視野角水平/垂直ともに170度)を搭載する(※2)。なおディスプレー前面には光学ドライブのほか、USB 2.0ポート×2、SDメモリーカード/メモリースティック(MagicGate非対応)/xDピクチャーカードスロット、マイクイン×1、ヘッドフォンアウト×1が配置され、フロントアクセスと本体部のフリーレイアウトを実現している。

※2 『DH75P2』の付属ディスプレーのみD4映像入力端子×1を装備。ディスプレー部のサイズは幅493×奥行き209×高さ410mm/約9.8kg

主なハードウェアスペックは以下のとおり。

DH75P2
CPU:Pentium D 920-2.80GHz
チップセット:Intel 945G
メモリー:512MB×2(DDR2 SDRAM デュアルチャネル)
HDD:250GB×2(RAID 0)
光ディスクドライブ:DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R DL対応)
ディスプレー:20インチワイド液晶ディスプレー付属
TV:地上デジタル放送用TVチューナー
本体サイズ:幅59×奥行き386×高さ370mm/約7.0kg
 
DH73P2
CPU:Pentium D 820-2.80GHz
チップセット:Intel 945G
メモリー:256MB×2(DDR2 SDRAM デュアルチャネル)
HDD:160GB×2(RAID 0)
光ディスクドライブ:DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R DL対応)
ディスプレー:20インチワイド液晶ディスプレー付属
TV:地上アナログ放送用高画質TVチューナー
本体サイズ:幅59×奥行き386×高さ370mm/約6.8kg

本体部のインターフェース類は、USB 2.0×2、IEEE 1394×1、PCIスロット×1(空きスロットなし)。AV関連の入出力端子は、HDMI出力端子×1、ラインイン/ラインアウト/光デジタルオーディオ出力(角型)/モノラルマイク入力がそれぞれ1。地上デジタル放送用TVチューナー搭載の『DH75P2』はこのほかに専用ディスプレーにTV映像を全画面出力するときのためのD4映像出力端子を、地上アナログ放送用TVチューナー搭載の『DH73P2』はS映像入力/コンポジット映像入力/ビデオ音声入力(ステレオ)をそれぞれひとつずつ搭載する。通信機能はV.90準拠の56kbpsモデム、10/100/1000BASE-T対応Ethernet。キーボードとマウスはいずれもワイヤレス。リモコンは、“Prius専用リモコン”と“MediaCenterリモコン”の2種類が付属する。

OSは前述のとおりWindows Media Center Edition 2005を採用するが、専用UI“メディアセンター”はデフォルトでは使用せず、TV/ビデオ機能は従来どおり『Prius Navistation4』から利用する(“インテル Viiv テクノロジ”対応HDコンテンツのダウンロード/視聴も『Prius Navistation4』上で行なうため、基本的な操作には“Prius専用リモコン”のみを使用)。編集部による予想実売価格は、『DH75P2』が32万円前後、『DH73P2』が27万円前後。

『AR75P』『AR37P』
“Prius Air P”

2モデルが用意された“Prius Air P”は、いずれも地上デジタル放送用および地上アナログ放送用のTVチューナーを搭載。上位モデルの『AR75P』は、リビング向けパソコンを強く意識した製品で、全製品中最大パネルサイズとなる26インチワイド液晶ディスプレーが付属し、本体/ディスプレーのカラーは、AV機器ライクな黒を基調としたものとなっている。一方、エントリー向けの『AR37P』は、従来の白を基調としたデザインを踏襲し、ディスプレーは17インチワイド液晶ディスプレーが付属する。

主なハードウェアスペックは以下のとおり。

AR75P
CPU:Pentium 4 630-3GHz
チップセット:Intel 915GV
メモリー:512MB×2(DDR2 SDRAM デュアルチャネル)
HDD:320GB
光ディスクドライブ:DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R DL対応)
ディスプレー:26インチワイド液晶ディスプレー付属
TV:地上デジタル放送用TVチューナー+地上アナログ放送用高画質TVチューナー
本体サイズ:幅59×奥行き386×高さ370mm/約7.0kg
 
AR37P
CPU:Celeron D 351-3.20GHz
チップセット:Intel 915GV
メモリー:512MB×2(DDR2 SDRAM デュアルチャネル)
HDD:320GB
光ディスクドライブ:DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R DL対応)
ディスプレー:17インチワイド液晶ディスプレー付属
TV:地上デジタル放送用TVチューナー+地上アナログ放送用TVチューナー
本体サイズ:幅59×奥行き386×高さ370mm/約6.8kg

インターフェース類は、USB 2.0×6(うち前面2)、IEEE 1394×1、PCIスロット×3(空きスロットなし)、PCカードスロット(Type II×2またはType III×1)、SDメモリーカード/メモリースティック(MagicGate非対応)スロット×1。AV関連の入出力端子は、D4映像出力端子×1(付属ディスプレーとの接続用)、S映像入力/コンポジット映像入力/ラインイン/ラインアウト/光デジタルオーディオ出力(角型)/モノラルマイク入力がそれぞれ1。通信機能はV.90準拠の56kbpsモデム、10/100/1000BASE-T対応Ethernet。キーボードとマウスは『AR75P』はワイヤレス、『AR37P』はPS/2接続の有線タイプ。リモコンは“Prius専用リモコン”が付属する。

付属ディスプレーのパネルは、26インチワイドタイプが“アドバンスドスーパーピュアカラー液晶”(同社の液晶テレビ“Wooo”と同じパネル。1380×768ドット/約1677万色表示、輝度約500cd/m2、コントラスト比600:1、視野角水平/垂直ともに170度)、17インチワイドタイプが“スーパーピュアカラー液晶”(1280×768ドット/約1677万色表示、輝度約350cd/m2、コントラスト比400:1、視野角水平/垂直ともに170度)。このほか、D4映像入力端子の搭載数が異なり、『AR75P』付属ディスプレーは2系統、『AR37P』付属ディスプレーは1系統を搭載する。ディスプレー部のサイズは、26インチワイドタイプが幅662×奥行き267×高さ523mm/約17.3kg、26インチワイドタイプが幅429×奥行き213×高さ378mm/約7.0kg。

OSはいずれもWindows XP Home Edition SP2。編集部による予想実売価格は、『AR75P』が34万円前後、『AR37P』が23万円前後。

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