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今最も重要なキーワード“RSS/ブログ/SNS”を読み解く

今最も重要なキーワード“RSS/ブログ/SNS”を読み解く

2006年01月05日 05時42分更新

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ASCII24読者に聞く「SNSって何ですか?」
――認識度は約44%、参加者は約22%にとどまる

 SNSは招待制を採っている場合が多く、すでに参加している友人がいないと参加はおろか、閲覧もできない場合が多い。そのためか、認識度も参加率も、RSSやブログを大きく下回る結果になった。SNSの詳細については、用語辞典の解説をご覧いただくとして、簡単に説明すると、ソーシャル=実社会の人間関係を反映したクローズドな(参加者同士のための)ネットワークということ。イーマーキュリーの“mixi”を例に挙げて説明すると、まず参加するにはすでにmixiに参加している人から招待してもらう必要がある。招待するということは、その相手と面識があるわけで、参加者はお互い何人かを経てつながり(関係)があることになる。そうした知人の輪を広げるコミュニティーがSNSの本質と言える。従来のウェブページは、誰もが自由に閲覧できるのがメリットだが、その半面誰に見られているか分からない、という漠然とした不安が付きまとい、本音が書けないという心理も働くものだった。SNSでは参加者にしか見せないという枠組みを設け、さらに直接の友人(承認した相手)だけに見せる、友人の友人まで見せる、といった閲覧権限を設けられるので、安心して本音が書ける/聞けるわけだ。

 海外では米グーグル(Google)社がOrkut(オーカット)を試験サービスして先駆けとなり、国内では2003年にイーマーキュリイーのmixiがテスト運用を開始した。以来、各社がSNSを始めたが、参加者の増加に苦労しているサービスが多いのが現状だ。そのため最近では“漠然とした友人・知人の集まり”ではなく、“IT技術の情報/意見交換”など目的を明確にすることで参加者をセグメント化する動きが始まっている。

 さて、アンケートの結果だが、SNSについての理解は約44%にとどまり、一度も聞いたことがないという方は27.9%に上った。理由は前述のように推測されるが、では実際に参加しているか、という問いではさらに少ない約22%にとどまった(以前参加していたという人を加えても約25%)。

“ブログ”について知人から尋ねられたときに、それを正しく説明できますか? 現在SNSにご自身が参加されていますか?
【図9】“SNS”について知人から尋ねられたときに、それを正しく説明できますか?【図10】現在SNSにご自身が参加されていますか?

 参加しているSNSの種別を聞くと、mixiが最も多い20.5%で、ついでGREE(6.6%)、キヌガサ(3.2%)、Echoo!(2.0%)、Orkut(1.3%)と続く。参加者の割合は少ないものの、参加しているSNSへの満足度を聞くと、大いに満足している/満足しているが参加者のうち約45%、可も不可もない(特に関心はない)が29.5%で、不満を抱いている声は2%程度にとどまる。具体的に不満点を挙げてもらったところ、SNSのシステム的な不足という声よりも、レスポンスが悪い/重いといった声が目立った。

SNSで“友人”として登録している人数はどれくらいですか? そのうち、実際には面識がない(SNSで初めて知り合った)友人は何人くらいいますか?
【図11】SNSで“友人”として登録している人数はどれくらいですか?【図12】そのうち、実際には面識がない(SNSで初めて知り合った)友人は何人くらいいますか?


SNS関連ニュースリンク



イーマーキュリーに聞く
mixiユーザーの傾向は? 200万ユーザーを獲得した理由とは?

 2003年の試験サービス開始から着実に参加者を増やし、今年1月には有料オプション“mixiプレミアム”を提供し、収益面を含めた継続的なサービス提供を続けるイーマーキュリーのmixi。今月には会員が200万人を突破したというリリースも発表し、さらなる拡大を続けているが、そんなmixiの人気の秘密について直撃した。

[編集部] 試験的に運営開始された2003年当時と、会員200万人を突破した現在を比べて、ユーザーの利用傾向などに変化があったのでしょうか? もし可能であれば、具体的な統計数値などを踏まえてお答えください。
[イーマーキュリー] 2004年までのユーザー傾向と、今年の違いに関しては、下記の通りです。

●開始当初はやはりIT系に携わるユーザーの方が多かったのですが、現在は一般の方の比率が高くなっています
●サービス開始当初は男性:女性の比率が7:3でしたが、現在は、ほとんど5:5に近くなっており、リアルの世界に近くなっています
●デモグラフィー(年齢分布)の山が、かつては25~35歳が突出していたのですが、今はなだらかになってきています。50代のユーザーの方も、比率的にはまだまだですが、人数では非常に増えています
なお、mixiの統計数字に関しましては、過去のプレスリリースでも公表していますが、今の回答に関する部分を抜粋すると次のようになります。

mixiユーザー属性(2005年12月)

■年齢
10代 4.9%
20~24歳 33.8%
25~29歳 28.4%
30~34歳 17.6%
35~39歳 7.7%
40~44歳 3.5%
45~49歳 1.4%
50歳以上 2.7%
■性別
男性 52.2%
女性 47.8%

mixi基礎データ(2004年11月)

■年齢
10代 6.3%
20~24歳 19.9%
25~29歳 33.1%
30~34歳 23.5%
35~39歳 9.9%
40~44歳 4.1%
45~49歳 1.4%
50歳以上 1.8%
■性別
男性 59.7%
女性 40.3%
[編集部] 会員数が200万人まで増えた理由について、御社で分析している内容があれば教えていただけないでしょうか。
[イーマーキュリー] 開発当初から、ユーザーの方のご意見を汲み上げることが最重要項目と位置づけ、ひとつひとつの課題に対して“今とらなければいけない施策は何か”“今行なうと最も効果的な施策は何か”を考え、“居心地の良いサイト”作りに注力した結果ではないでしょうか。
mixiは招待制ですので、この200万人はユーザーの方が“mixiは楽しい”と口コミで広げていただいた結果だと思っております。

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