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【2006年年頭挨拶ニュースリリース】(株)日立製作所執行役社長 庄山悦彦氏

2006年01月04日 21時54分更新

文● 編集部

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2006年 社長年頭の挨拶(抜粋)

新年あけましておめでとうございます。
本年は、新たな中期経営計画を立てる年です。この中期経営計画の策定に際しては、創業100周年にあたる2010年に向けた日立グループのビジョンと戦略を明確にし、そのビジョンを実現していくための事業目標を、グループ一体となって策定していきます。100周年に向けた一歩を踏み出す本年は、日立グループの原点に磨きをかける年にしたい。つまり、創業の精神の今日的な意味をあらためて考え、実践することが本年のテーマです。われわれは、100年近い歴史のなかで、新しい技術や事業への挑戦を繰り返し、多くの困難を乗り越えてきました。そして、今日では、世界的にも、とてもユニークな幅広い事業をもつ企業グループにまで成長したのです。こうした日立の発展を支えてきたのが、「和」「誠」「開拓者精神」という創業の精神です。創業の精神の本質は不変ですが、本年は、その今日的な意味をあらためて考えなければなりません。
「和」においては、日立グループ間のシナジーが重要となります。グループ会社とも、侃侃諤諤の議論をして、結論が出た後は、心を一つにして断行するという「We are One」であります。
「誠」においては、誠意を示すべき対象の変化を認識し、それに対応する必要があります。現在、グローバル化、ネット社会の進展など、経営環境は急激に変化を遂げています。われわれのステークホルダーも変化し、多様化しているのです。こうしたステークホルダーの変化に対応して、きちんと「誠」を尽くすことが必要です。
そして、変化の激しいいまこそ、「開拓者精神」が必要であります。変化とは、新たな可能性です。他社に先駆けて、新しい可能性を切り拓けるか否かが、事業の勝敗を決めるのです。先輩方と築いた「技術」こそが、この根本にあり、今後も重要であります。 日立は、創業の精神をこれからも堅持していきます。理念には、はやり、すたりはありません。ただし、これに新しい息吹を吹き込むこと、つまり「Inspire the Next」が、われわれの世代の使命なのです。このことを絶対に忘れてはなりません。 100周年は、あくまで通過点とも言えます。しかし、一つの企業が1世紀も続く重みを、全員に考えてほしいのです。志を失った企業に未来はありません。創業の精神に磨きをかけ、謙虚に、高い志をもって、足元の課題解決、そして常に成長を考え、100周年のビジョンの実現に挑戦していこうではありませんか。

以上

(用字用語は原文のまま)

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