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現時点で世界のどこに出しても恥ずかしくないPC!? アークが“リアル・サイレント”をうたうハイエンドショップブランドPCを発売!!

2005年12月28日 12時52分更新

文● 増田

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 製作担当者が「現時点で世界のどこに出しても恥ずかしくないPCに仕上がりました」と語るアークオリジナルのショップブランドPC「MS-01 AIRMASTER」が登場した。一般的にハイエンドと思われる構成を、高い静音性・冷却性能を保ちつつMicroATXサイズで実現したというのが特徴だ。

MS-01 AIRMASTER
アークオリジナルのショップブランドPC「MS-01 AIRMASTER」
MS-01 AIRMASTER
一般的にハイエンドと思われる構成を、高い静音性・冷却性能を保ちつつMicroATXサイズで実現したという「MS-01 AIRMASTER」

ハイスペックでありながら安定性/静音性さらにはコンパクトさも追求

 「MS-01 AIRMASTER」は秋葉原のパソコンショップ“アーク”としての知識、経験、技術を駆使し各パーツを厳選、カスタマイズ化したというショップブランドPCだ。コンセプトは、ハイスペックでありながら安定性と静音性さらにはコンパクトさも追求するというもの。ここまでは「まぁショップブランドPCなどではよく聞くうたい文句だな」と思いきや、これがかなりハイレベルな域で達成されている。
 具体的なノイズレベルなどを記載する前に確認しておきたいのが基本スペック。まずCPUはAMD/Athlon 64 X2 4800+、CPUクーラーに岡谷エレクトロニクス/NCU-2005 HeatLaneZen(1200rpm/12cmファン)、マザーボードには“GeForce 6150”+“nForce 430”を搭載するFoxconn製/6150K8MA-8EKRSを採用しメモリはSanMax/PC3200(DDR400/Elpida)512MB×2、HDDがSerial ATA II対応のHGST/HDT722516DLA380 160GB。その他ビデオカードはZAWARD/ZAV02-NV5をあらかじめ搭載したGeForce 7800 GTX 256MB版で、DVD±RWドライブにPioneer/DVR-A10-J(シルバー)、電源はANTEC/TruePower2.0 430Wという構成だ。またこれらを収めるケースはクーラーマスター/Centurion B540(RC-B540-SKN1)となるが、サイドパネルは通気口のないオリジナルモデルとなる。

スペック 本体内部
本体内部と主なスペック。エアフローを考えHDDにはSerial ATAのみ採用。ケーブルの束ね方にも工夫が加えられている。最新ゲームPCとしても十分すぎるスペックを持ちながら安定性と静音性さらにはコンパクトさも追求するというのがコンセプトだ

アイドル時/高負荷時ともにノイズレベルは26dBを実現

 ご覧のようにいわゆるハイスペックPCと呼べる構成となっている「MS-01 AIRMASTER」だが、ノイズレベルはなんと26dB。これはアイドル時(OS起動後に安定した状態で測定)、高負荷時(アイドル時より3Dベンチマークソフトを起動、15分後にベンチ実行状態で測定)ともに同じ数値で、公共研究機関である都立産業技術研究所の無響室にてケース前部1mの距離にマイクを設置して測定した結果だ。
 ちなみにアーク店内に用意されたデモ機は、室温約40度という日本なら真夏の昼間に相当する気温の中に設置してあるが、CPUの温度が60度を越えることはないという。前述の基本スペックを頭に入れた上で改めて考えてみると、いかに26dBという数値を実現するのが難しいかは自作ユーザーならお分かりのことと思う。

測定の様子 デモ機
都立産業技術研究所の無響室での測定の様子。アイドル時と高負荷時のノイズレベル26dBという数値を記録。もちろん正式な証明書も発行されるアーク店内に用意されたデモ機。ケース内ということもあって室温約40度という日本なら真夏の昼間に相当する気温の中に設置してある

マザーはBTX風にマウント、搭載するケースファンはすべて5V仕様に

 それでは、どのようにしてこの静音性を実現したのか。スペックを見てもらうと分かるようにCPUクーラーやビデオカード、DVD±RWドライブ、電源などに静音性をウリにする製品をチョイスしているのが分かる。それらを収めるケースにBTX風に(簡単にいうと逆さま)マザーボードをマウントする「Centurion B540」を採用しているのがポイントで、これによりフロントからリヤへの効率の良いエアフローを確保。さらにサイドパネルを通気口のないオリジナルモデルとすることで密閉性を高め、エアフローの効率化をより高めている。加えて搭載するケースファンはすべて5V仕様。フロントに120mm角1基、リヤに80mm角2基を搭載するが全て回転数は約1000rpm未満に抑えられている。
 価格は最初に紹介したスペックで25万9800円。カスタマイズ可能なパーツはCPU/メモリ/ビデオカード/HDD(最大2基のSerial ATAドライブを搭載可能)/光学ドライブなどで、安定性/静音性を損なうパーツ(ケース本体や搭載ファン、マザーボードなど)の変更は無理。よってメモリやHDDの増設などを除き基本的には下位モデルへの変更となるため、カスタマイズした場合は25万9800円という価格より安くなると考えてよいだろう。普段なら改造扱いとなり保証が受けられないという心配も通常通り同店の1年間保証(無償修理保証)が付くので初心者ユーザーにとってもオススメといえそうだ。

エアフロー VGA
エアフローが左(フロント)から右へ(リヤ)。BTX風に(簡単にいうと逆さま)マザーボードをマウントするCenturion B540を採用しているのがポイントだVGAには静音性と冷却性で定評のあるZAWARD/ZAV02-NV5を標準で装着。もちろん保証付きだ
背面 底面
背面。VGAを装着してもPCIスロットは2本使用可能と拡張性も犠牲になってはいない底面にはゴム製のインシュレータを装着。細かい部分にも配慮した作りに
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