大日本印刷(株)は21日、光の映り込みを少なくしたプラズマテレビ向けの表面フィルムを開発し、2006年3月に量産を開始すると発表した。
開発したプラズマテレビ向け表面フィルムは、同社の液晶ディスプレー向け表面フィルム事業で培った技術を応用したもので、プラズマパネル前面の光学フィルターに貼り合わせるPETフィルムの表面に特殊な樹脂を塗布し、塗布膜の表面形状を精密にコントロールすることで光の映り込みを抑えると同時に、色鮮やかでシャープな画像を表現できるようにしたのが特徴。プラズマパネルのフィルムフィルターだけでなくガラスフィルターにも利用でき、硬度が高いことから傷や汚れにも強く、従来のARフィルムに比べて低価格化も図られているという。
同社では、2006年春より、岡山工場内(岡山県岡山市御津宇垣)の光学フィルム製造ラインで量産を行ない、プラズマテレビ向け電磁波シールドフィルムを納入している光学フィルターメーカー各社に供給するとしており、2006年度で30億円の売り上げをを見込んでいる。