ビジネス用途も趣味も、なんでも1台でこなせる
ノートパソコンが欲しくはないか?
ソニー/ソニーマーケティング「VAIO type BX VGN-BX90PS」。 |
「VAIO type BX」はこちらから購入いただけます。画像をクリックするとアスキーとソニースタイルのコラボレーションサイト“SONY Flash on ASCII”に移動します。 |
デスクトップに匹敵するパフォーマンスと広い液晶ディスプレーを、モバイル用途にも適したサイズ・重量のボディーに収めた“A4パフォーマンスノート”が、いわゆるパワーユーザーの間に人気を呼んでいる。広い画面とパワフルなCPU、強力なグラフィックス機能を備えて、デスクトップと同じようにあらゆる作業を1台でこなせ、しかもそれをどこにでも持ち運んで使えるという点が、この種のノートが人気を呼ぶ理由となっている。ソニー(株)の“VAIO type BX”『VGN-BX90PS』(以下type BX)は、ビジネスユーザーを主なターゲットとしながらも、パフォーマンスノートを求める個人ユーザーにも魅力的な、パワフルなノートパソコンである。
type BXを個人で購入する場合は、ソニーの直販サイト“SonyStyle”か、“VAIO・OWNER・MADE取扱店”の店頭コーナーで、ハードウェアコンポーネントやOS、アプリケーションなどを任意に選択するCTO形式で注文を行なうことになる。しかもtype BXは、CPUやメモリー、HDD容量だけでなく、グラフィックス機能までも選択可能で、特に12月8日からCTOメニューに加わったカナダATIテクノロジーズ社製のグラフィックスチップ(以下GPU)『Mobility Radeon X700 256MB HyperMemory』(以下X700)は、ノートパソコン用のGPUとしては屈指の性能を誇るものだ。特に3Dグラフィックスを駆使したネットワークゲームなどで、その威力が発揮されるだろう。今回はtype BXにX700を搭載した構成の評価機を元に、その優れた性能を中心に紹介したい。
評価機のスペックは以下のとおり。HDDとDVDドライブおよびWebカメラ内蔵以外は、おおむね“VAIO・OWNER・MADEモデル 速配仕様”(※1)と同じ構成となっている。そのため、評価機よりも高速なCPU(最高でPentium M 780-2.26GHz)や大容量のメモリー(SonyStyleでは最大1GB)を選択することも可能で、その場合はこれから述べるベンチマークテストの結果も、より優れた結果を出せるだろう。なおFeliCaポートは搭載していない。
※1 速配仕様 午前12時までの注文は当日出荷、翌日到着が可能な、迅速出荷が可能な仕様のモデル。VAIO type BX VGN-BX90PS(評価機)の主なスペック | |
CPU | Pentium M 740-1.73GHz |
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チップセット | Intel 915PM Express |
メモリー | DDR2 SDRAM(PC2-4200) 512MB |
液晶ディスプレー | 14.1インチ クリアブラックLE液晶 1400×1050ドット |
グラフィックス | Moboility Radeon X700 256MB HyperMemory |
HDD | 80GB |
光ディスクドライブ | DVD+R DL対応DVDスーパーマルチドライブ(DVD+R DL 最大2.4倍速書き込み、DVD±R 8倍速書き込み) |
スロット | PCカード TypeII×1、メモリースティック(PRO/Duo/高速転送対応)スロット×1、SDメモリー/MMCスロット×1 |
通信 | IEEE 802.11b/g、Bluetooth 2.0+EDR、10/100BASE-TX、V.92 56kbpsモデム |
I/O | USB 2.0×3、i.LINK(IEEE 1394、4ピン)、外部アナログディスプレー端子、ドッキングステーションコネクター、ヘッドホン出力など |
バッテリー駆動時間 | 約2.0時間(JEITA測定法1.0) |
サイズ(W×D×H) | 317×263.7×33mm |
重量 | 約2.5kg(DVDドライブ装着時) |
OS | Windows XP Professional SP2 |
価格 | 20万9600円 |
ビジネスノートらしからぬ美しいデザインを演出する“Σフォルム”
type BXはビジネスユースを重視した製品だが、そのフォルムは独特な美しさがある。銀色の天面はフラットで艶やか。パネルを閉じた側面型はΣの字のように造型されている |
まずはtype BXの外観から見ていこう。一般的にビジネスユース主体のノートパソコンと言えば、性能や価格には気を使うのに対して、デザインはおざなりにされている製品が多い。職場で支給されるノートパソコンでは、見た目に文句を付ける余地はないかもしれないが、個人で所有するノートパソコンなら、性能や価格だけでなく見た目にもこだわりたいところ。その点type BXは、デザインにもこだわりを見せている。フラットな天板はシルバー一色で、金属的でシャープな質感を醸し出している。“Σ(シグマ)フォルムデザイン”と称される斜めになった側面のデザインは、液晶パネルを閉じた側面形がちょうどΣの形を描くように形成されており、フラットな天面と相まって、全体的に高級感のある外観となっている。ちなみに側面が斜めのおかげで、USBポートなどのコネクタの位置が、上からでも確認しやすいという利点もある。
搭載する液晶パネルは、14.1インチサイズで解像度1400×1050ドット、いわゆるSXGA+と呼ばれる高解像度のディスプレーを採用している。高解像度の画面は広々として、複数のアプリケーションを同時に広げても使いやすい。評価機の液晶パネルは、高輝度高コントラストが売りの“クリアブラックLE液晶”を採用している。動画再生やゲームなどの映像を、より美しく表現できる。
左側面には“マルチベイ”が備わる。なお放熱口から見えるフィンが銅色に見えるが、製品では黒色となっている | 正面側には無線LANのスイッチと、SDメモリーカード、メモリースティックスロットが備わる | 右側面にはPCカードスロットやi.LINK、USBポート、外部ディスプレー出力が並ぶ | ||
type BXの左側面、正面、右側面 |
type BXの左側面には、“マルチベイ”と呼ばれる交換可能なドライブベイが用意されている。評価機ではここにDVDスーパーマルチドライブを装着しているが、付属のウエイトセーバーと交換して携帯時の重量を軽くしたりもできる。また別売りオプションとして、80GBのHDDを装着できる“80GB HDDベイユニット”や、任意の2.5インチHDDを装着できる“HDDベイアダプター”なども用意されている。ベイとパソコン側との接続インターフェースはUSB 2.0なので、電源オン状態でベイのデバイスを交換するホットスワップも可能だ。さらに、今回は写真のみの紹介となるが、type BX専用オプションである“ドッキングステーション”『VGP-PRBX1』にも、本体側と同じマルチベイが用意されていて、本体とドッキングステーションで2つのベイ用デバイスを使うことも可能となっている。
左側面に備わるマルチベイと、ベイ用のDVDスーパーマルチドライブドライブ。USB接続を利用し、動作中でも交換可能だ | type BX専用のドッキングステーション”『VGP-PRBX1』。上部の蓋の中にはバッテリー充電機能が備わっていて、本体と合わせれば同時に2本のバッテリーに充電を行なえる |
ポインティングデバイスもtype BXの特徴の1つだ。type BXには一般的なタッチパッドに加えて、キーボード中央部にスティック型の“スティックポインター”が装備されている。スティック型のポインターを備えるノートパソコンは今では珍しいが、「パッドよりも使いやすい」という声は少なくない。どちらか片方ではなく、どちらでも同時に使えるので、自分に合ったものを使えるのはありがたい。
type BXのキーボードは、デスクトップ用キーボード並みの19mmピッチの広いものを採用している。右上の電源スイッチの横には、指紋認証用センサーがある | type BXは標準でタッチパッドとスティックポインターの2種類を装備している。ボタンもそれぞれ用に用意されている |