日本HP、Windows Mobile 5.0搭載Pocket PC『HP iPAQ rx1950 Pocket PC』など4機種を発表――無線LAN対応で2万9820円から
2005年12月01日 00時00分更新
日本ヒューレット・パッカード(株)は1日、携帯情報端末(PDA)“HP iPAQ Pocket PC(エイチピー アイパック ポケット ピーシー)”の新製品として、Windows Mobile 5.0 for Pocket PC日本語版を搭載した『HP iPAQ rx1950 Pocket PC』など4機種を発売すると発表した。ラインアップは、無線LAN機能を搭載したエントリーモデル『HP iPAQ rx1950 Pocket PC』、CF Type IIとSDIO/MMC対応のカードスロットとBluetooth機能を搭載した『HP iPAQ hx2190 Pocket PC』、無線LAN機能を追加した上位モデル『HP iPAQ hx2490 Pocket PC』、さらに指紋認証機能も搭載した最上位モデル『HP iPAQ hx2790 Pocket PC』。価格は、rx1950が2万9820円、hx2190が3万6540円、hx2490が4万9980円、hx2790が6万4890円。rx1950とhx2190はHP Directplus専用モデルとして同日より販売し、hx2490とhx2790は12月下旬に販売を開始する。
『HP iPAQ rx1950 Pocket PC』 | 『HP iPAQ hx2190 Pocket PC』 | 『HP iPAQ hx2790 Pocket PC』 |
新機種は、Windows Mobile 5.0を搭載し、Excel Mobileでグラフを作成したりWord Mobileで画像を含む文書を表示したりできるようになり、PowerPoint Mobileでプレゼンテーション資料の確認なども行なえるようになったほか、不揮発性メモリーがサポートされたことでメインバッテリーが切れてもバックアップバッテリーでPDA内のデータを保持できるようになったのが特徴。
エントリーモデルの『HP iPAQ rx1950 Pocket PC』は、IEEE 802.11b準拠の無線LAN機能(Wi-Fi/128bit WEP/WPA/802.1x対応)を搭載し、無線LANスポットなどでメールを受信したりウェブを閲覧したりできるほか、市販のSDカード型PHSデータ通信カードを利用することも可能。韓国サムスン電子社のSC32442-300MHz、64MBのフラッシュメモリー(利用可能領域28MB)、32MBのSDRAM(利用可能領域12MB)を搭載し、ディスプレーには3.5インチ半透過型TFT液晶パネル(240×320画素/6万5536色/タッチスクリーン/可変バックライト付き)を採用。インターフェースは赤外線(IrDA 1.2)、クレードル用(USB 1.1)とシリアルを装備する。本体サイズは幅71×奥行き13.5×高さ114mm、重量は約125g(標準バッテリー込み)。標準バッテリー(リチウムイオン/1100mAh)は着脱式で、最大約8時間の駆動が可能(非通信状態)。オプションの大容量バッテリーも利用できる。保証期間は1年間(グローバル対応)で、センドバック修理となる。
『HP iPAQ hx2190 Pocket PC』は、インテルPXA270-312MHz、128MBのフラッシュメモリー(利用可能領域70MB)、64MBのSDRAM(利用可能領域41MB)、3.5インチ半透過型TFT液晶パネル(240×320ドット/6万5536色/タッチスクリーン/可変バックライト付き)を搭載したモデル。無線LAN機能は搭載していない代わりに、Bluetoothに対応したのが特徴。起動時のパスワード設定、連絡先/メールなどのデータの暗号化、特定フォルダーの暗号化などが可能なセキュリティーツール“HP ProtectTools”も搭載されている。カードスロットはCF Type II用とSDIO/MMC用を搭載する。インターフェースはIrDA 1.2、クレードル用、シリアルを装備し、マイクとスピーカーを内蔵する。バッテリーは着脱式のリチウムイオン(920mAh)で、最大約8時間の駆動が可能(非通信時)。本体サイズは幅76×奥行き16×高さ119mm、重量は約164g(標準バッテリー込み)。
『HP iPAQ hx2490 Pocket PC』は、プロセッサーをPXA270-520MHzにアップグレードし、IEEE 802.11b準拠の無線LAN機能を追加した上位モデル。着脱式バッテリーの容量が増やされており(1440mAh)、最大で約10時間の駆動が可能(非通信状態)。そのほかの本体サイズを含む仕様はhx2190と同等。
『HP iPAQ hx2790 Pocket PC』は、『HP iPAQ hx2490 Pocket PC』のプロセッサーをPXA270-624MHzに、フラッシュメモリーを192MB(利用可能領域130MB)にアップグレードするとともに、指紋認証による“ログオン・セキュリティ機能”を利用するためのサーマルシリコンセンサーを搭載した最上位モデルとなる。
併せて、現行の“hx2000”シリーズのhx2110/2410、hx2750に対応したWindows Mobile 5.0へのアップグレードキット『Microsoft Windows Mobile 5.0 for Pocket PC アップグレード・キットhx2110/hx2410用』『Microsoft Windows Mobile 5.0 for Pocket PC アップグレード・キットhx2750用』の販売を12月下旬に開始する。キットにはアップグレード用OSイメージとWindows Mobile 2003 Second Edition for Pocket PCに再びダウングレードするためのOSイメージを収録したCD-ROMが含まれる。価格は、1ライセンスで4830円、50ライセンスで21万円。
また、rx1950の販売開始を記念したキャンペーン“rx1950販売開始記念キャンペーン 第一弾”を同日付けで開始し、先着1000台を2万4990円で販売するとしている。