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フォーステン ネットワークス、16ポート10GbEモジュールやNECとの販売代理店契約などを発表――米本社CEOが記者会見

2005年11月30日 18時33分更新

文● 編集部 内田泰仁

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フォーステン ネットワークス(株)は30日、都内で米フォーステン ネットワークス社 最高経営責任者兼社長のマーク・ランドル(Mark Randall)氏の来日記者会見を開催し、この中で同社は、データセンターなどに向けた10Gigabit(ギガビット) Ethernet(10GbE)対応Ethernetモジュールなど3製品と、日本国内における販売網の拡充を発表した。

『LC-EF-10GE-16P』『LC-EF-GE-90M』

今回発表されたEthernetモジュールは、いずれも高ポート密度と高信頼性を提供する“TeraScale(テラスケール)アーキテクチャ”を採用し、同社のスイッチルーター既存製品“Eシリーズ”に増設して使用する。ラインナップは10GbEおよびGigabit(GbE)に対応した3製品で、詳細は以下のとおり。

LC-EF-10GE-16P
16ポート10GbEモジュール
出荷時期:2006年第1四半期
参考価格:690万円~
LC-EF3-10GE-8P
8ポート10GbEモジュール
出荷時期:2006年第1四半期
参考価格:360万円~
LC-EF-GE-90M
90ポートGbEモジュール
出荷時期:出荷中
参考価格:660万円~

同社によると、スイッチルーターの『E1200』に、『LC-EF-10GE-16P』を最大搭載(14枚)した場合は既存モジュールと比較して4倍となる計224ポートの10GbEポートを、『LC-EF-GE-90M』を最大搭載した場合は計1260ポートのGbEポートを収容可能だといい、ポートあたりのコスト低減やGbEから10GbEへの移行の容易化が実現できるという。同社では、今回の3製品および2005年3月に発表した1Uラックサイズのエッジスイッチ『S50』(48GbEポート搭載、参考価格96万円~)により、次世代データセンター/サーバールーム向けの包括的なイーサネット製品群を提供していくとしている。

フォーステン ネットワークスの次世代データセンター/サーバールーム向けイーサネット製品群

日本国内販売網の拡充については、新たに日本電気(株)(NEC)と販売代理店契約を締結したことが発表された。フォーステン ネットワークスの国内販売代理店はNECで4社目。同契約に基づきNECでは、同社ソリューション業務本部プロダクトビジネス推進部が国内販売および販売後の保守業務を担当するという。

米フォーステン ネットワークス 最高経営責任者兼社長のマーク・ランドル氏グローバルでのビジネスの推移

記者会見の中でランドル氏は、10GbEスイッチルーター市場における同社のビジネス状況を説明。同社は2005年、10GbEを5500ポート以上(日本国内は1100ポート)、GbEを20万ポート以上(日本国内は4万ポート)出荷し、獲得顧客数は2004年の32社に対し、160社以上へと伸びているという。主な顧客は、政府、研究/教育機関、データセンター、サービス・プロバイダー/通信事業者など。

同氏によると、データセンターの統合化/大規模化により、データセンター当たりの収容サーバー数が増加、さらにサーバーへのGbEポート搭載が普及したことなどから、コアネットワークの10GbE化が進展。さらに今後、2006年程度には10GbE対応ネットワークインターフェースカードを搭載したサーバーが登場すると見られているという。一方用途の面では、2年ほど前には研究/教育機関が中心に利用していたクラスター/グリッドといった技術を、一般企業が積極的に導入するようになっているといい、10GbEの需要は今後も順調に伸びるとの予測を示した。

同社の今後のビジネス展開としては、従来から取り組んでいる高速/高密度スイッチルーター製品群の提供に加え、現地時間の15日に買収を発表した米MetaNetworks(メタネットワークス)社の10GbE対応の侵入検知/防御技術を生かしたセキュリティー面の強化も合わせて進めていくという。また、MetaNetworksに関しては、当面は独立した製品として提供、続いて両社製品を組み合わせたソリューションを展開し、将来的にはフォーステン・ネットワークスの製品アーキテクチャーへの融合を図りたいとしている。なお、MetaNetworks製品の今後の展開に関しては、買収の発表からまだ日が浅いことから、今後90~100日程度をめどに検討し、具体的な時期や展開プランを明らかにしていくという。

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