このページの本文へ

ケンウッド、ポータブルHDDオーディオプレーヤーの高音質モデル“Media KEG”『HD30GA9』を発売――カナル型ヘッドホンも

2005年11月21日 17時39分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)ケンウッドは21日、ポータブルHDDオーディオプレーヤーの新製品として、音質にこだわった“音質マイスターエディション(Sound Meister Edition)”の“Media KEG(メディア ケグ)”『HD30GA9』と、カナル型ヘッドホン『KH-C701』を発売すると発表した。価格はオープン。発売時期はオーディオプレーヤーが11月下旬、ヘッドホンが12月下旬。

『HD30GA9』『HD30GA9』

『HD30GA9』は、デジタルアンプと20GBのHDDを搭載した従来モデル“Media KEG”『HD20GA7』に、新技術として、圧縮の際に失われた高音質部分を補間し、CDに迫る音質を再現するという独自の“Supreme(サプリーム)”や、CDの音質をそのままHDDに記録できるオリジナルのロスレス圧縮方式“Kenwood Lossless(ケンウッド・ロスレス)”を採用することで、さらなる高音質化を図ったのが特徴。“Supreme”は、MP3形式の音楽データで欠落する14k~16kHz以上の高音域に対して、独自のアルゴリズムにより高音域のスペクトラムを推定し、人間の聴覚特性を考慮したデータ補間システム“聴覚パラメーター”により補間するもので、中高音のバランスが良く、原音に限りなく近い音質にできるという。また、“Kenwood Lossless”を採用することで、オリジナル音源データの音質を損なわずに圧縮し、再生する際に元の音楽データに復元できるため、オリジナル音源そのままの高音質で再生できるとしている。

シャーシに対しても高音質化を図るため、振動解析技術により設計した軽量で剛性の高い非磁性ステンレス合金のオリジナルシャーシ“fホール・グランド・シャーシ”を採用するとともに、電源/オーディオ/電池の各グランドを基板だけでなくシャーシを介して接続することで、グランドラインを強化。さらに、シャーシ形状に“fホール”を採用し、音質劣化の要因となる振動を効果的に減衰/抑制するようにしたという。

デジタルアンプは独自の“NEWクリアデジタルアンプ”を採用しHDDの信号伝送をフルデジタル化したほか、電源回路にはD/A変換時にローパスフィルター部の逆起電流から発生するノイズを解消する“センシングアンプ”を採用したという。

再生フォーマットはMP3(32k~320kbps)/WMA(48k~192kbps、DRM対応)/WAV/Kenwood Lossless形式に対応し、VBRもサポートする。HDDは1.8インチ30GBを搭載し、約1000時間/約1万5000曲を収録可能。本体には2.2インチQVGA液晶パネルを搭載し、静止画をジャケット画像として表示できる。電源は内蔵リチウムイオン充電池で、連続再生時間は24時間。インターフェースはUSB 2.0/1.1対応で、USBストレージクラスをサポートしており、USBバスパワーによる充電も可能。本体サイズは幅61×奥行き17×高さ104mm、重量は140g。対応OSはWindows XP/2000 Professionalで、プレーヤーソフトとしてWindows Media Player 9/10が必要。対応機種はPentium II-300MHz(Pentium III-1GHz以上推奨)を搭載したPC/AT互換機。ACアダプター、高音質ステレオヘッドホン、USBケーブル、キャリングケースなどが付属する。

『KH-C701』
『KH-C701』

『KH-C701』は、オプションとして提供されるヘッドホンで、高精細な音質と高い遮音性を併せ持つカナル型を採用したほか、同社製ポータブルHDDオーディオプレーヤー向けに交換可能なフィルターによる音質チューニングを施したのが特徴。インピーダンスは32Ωで、感度は108dB。重量は約10g。ケーブル長は約150cm。シリコンイヤーチップ、スポンジイヤーチップ、フィルター取り外しツール、フィルター(交換用)、クリップ、キャリングケースなどが付属する。



カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン