ブラウジングだけを考えるならWX310Kが最高
今回はブラウジング機能を中心にWX310Kを試用したが、シンプルにまとまったOperaの操作感はかなり好印象だった。ウィルコムは12月にマイクロソフト(株)のWindows Mobile 5.0 for Pocket PCを搭載したPDAタイプのPHS端末「W-ZERO3」をリリースする予定だが、W-ZERO3に搭載されているウェブブラウザー「Internet Explorer Mobile」と比較しても、WX310Kに搭載されたOperaの操作性は優れている印象がある。
W-ZERO3は解像度640×480ドット(VGA)の液晶を搭載しているが、Internet Explorer MobileはQVGAまでの表示にしか対応していないため、等倍で表示される範囲はWX310KもW-ZERO3もほぼ同等となる。WX310KのOperaにはInternet ExplorerにはないSSRの機能があるし、メニュー選択を中心とした携帯電話用のシンプルなインターフェイスを採用している点や本体サイズがよりコンパクトで持ち運びしやすいといった優位性も持つ。CSSやFlash(ライセンス購入が必要)にも対応しており、ウェブページへの互換性という観点でもOperaが優れている印象がある。
連続通話時で約5時間、連続待受時間が約500時間というスペックだが、ウェブブラウジング時は数時間程度の利用が可能と考えるといい |
このようにWX310KはベストセラーとなったAH-K3001Vの基本機能をそのままに、レスポンスの改善とBluetoothの利便性を追加したことで魅力ある製品となった。今回は試せなかったが、冒頭で述べたようにマルチメディアコンテンツへの対応も積極的に進められており、PHS電話機としてはトップクラスの機能を持ったリッチ端末と言えるのではないか。