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DSC-N1

DSC-N1

2005年11月28日 00時00分更新

文● 行正和義

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基本感度が上がり、ノイズ低減でも有利に

 DSC-N1のボディデザインは、シンプルな直方体のボディーに沈胴式の光学3倍ズームレンズを搭載する、極めてスタンダードなものだが、前述したように物理的なスイッチ類は極めて少なく、上部にある“電源ボタン”と“シャッターボタン”、側面にある“撮影モードの切替スイッチ”、そして背面の“ズーム”レバー、“画面表示ON/OFF”と“オンスクリーンキー”ボタンしかない。

アイコン
撮影中に右下のオンスクリーンボタンを押せば、画面いっぱいにアイコンが表示される。写真で表示されているのは撮影モードを示すメニューで、プログラムオートモード、露出補正なし、スポットフォーカスモードなどが並んでいる。
3インチ液晶パネル
同時発表された『DSC-T9』(2.5インチ液晶ディスプレー)と比べると、3インチがいかに大きいのかがわかる。N1の画面は撮影モードでのファインダー画像で、画面をタップすればフォーカス枠が移動する。左下にはリアルタイムヒストグラムが表示されている。

 オンスクリーンキーボタンを押すと、画面上に“撮影モード”(オート、プログラムオート、各種シーンプログラム)や“フォーカスモード”、“セルフタイマー”などのアイコンが表示され、それぞれをタップして項目を選択できるようになる。一般的なデジタルカメラでは、これらのメニューを十字キーと決定ボタンで選択するが、タッチパネルはより直感的であり、すばやく目的の項目にアクセスできるのは思いのほか使いやすく感じた。

 タッチパネルならではの便利な機能としては“スポットフォーカス”が挙げられる。これは被写体のどの部分にピントを合わせるかを“任意に指定できる”機能だ。ピントを合わせたい場所に指先でタップすると、その場所にピントが合う。また、再生モードでは撮影した写真上に手書きのメモが付けられる“ペイント”機能も利用できる。

ペイント機能
内蔵機能のペイントを使えば、N1単体で簡単なお絵かきが可能だ。

 指で触るため手の脂で液晶ディスプレーの表面が汚れやすいのは、タッチパネル操作の問題点のひとつだが、実際に利用してみると画面に多少指紋が付いた程度ではあまり気にならない。これは、輝度が高く見やすい“クリアフォト液晶プラス”と低反射コートのおかげだ。

付属品
バッテリーの充電器やケーブルのほか、ストラップと小さなスタイラスが付属する。ギターのピックのような形状のスタイラスはストラップに通しておくことができるようになっている。

 DSC-N1にはストラップなどに装着しておけるミニサイズのスタイラスが付属する。撮影時の操作に関してはアイコンが大きいためスタイラスの必要性はないが、ペイント機能などで細かい操作が必要になる場合や手の汚れが気になる人は使うように心がけるとよいだろう。また、オプションで保護シート(PCK-L30、価格945円)も用意されている。

スロット部分
右側面にバッテリーおよびメモリースティックDuo用スロットが内蔵される。また、内蔵メモリーが26MB用意されているため、メモリースティックを入れ忘れたときなどの緊急用として重宝するだろう。

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