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JEITA、第2四半期および上半期のサーバー/ワークステーション日本国内出荷実績を発表――オープン系サーバーが好調続伸

2005年11月10日 19時24分更新

文● 編集部 内田泰仁

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発表に合わせて開催された記者説明会で冒頭に挨拶を行なった専務理事の吹譯(ふきわけ)正憲氏

(社)電子情報技術産業協会(JEITA)は10日、日本国内におけるサーバーとワークステーションの平成17年度(2005年度)第2四半期(7~9月)および上半期(4月~9月)出荷実績を発表した。JEITAでは2004年度まで、サーバー/ワークステーションの出荷実績は半期単位で出荷実績を公表していたが、2005年度からは四半期単位での公表を行なっている。



発表内容を説明したサーバ事業委員会委員長で三菱電機インフォメーションテクノロジー(株) 取締役 技術本部長の牧野友秋氏(写真左)と、サーバ市場専門委員会委員長で東芝ソリューション(株) プラットフォームソリューション事業部 商品企画部 部長の山口昌嗣氏

この発表によると、企業業績の改善に伴う投資の回復、事業拡大や収益向上に直結する新規システム導入などの好転要因が継続した結果、第2四半期のUNIXサーバーおよびIAサーバー(JEITAでは両者を合わせて“オープンサーバ”と呼んでいる)の出荷実績の合計は台数、金額ともに前年同期実績を上回ったという。また、上半期実績においても前年同期比を上回っており、台数で113%、金額では102%となっている。

一方メインフレームは、台数および金額ベースの第2四半期実績、上半期実績はともに前年同期比を下回ったが、JEITAでは、一時的な案件により需要が大きく変動すること、根強い需要があることなどから、下半期に大きく需要が伸びる可能性も考慮され、年間での需要変動を見ていく必要があるとの見解を示している。また、独自OSのサーバーの需要は2004年度に引き続いて減少傾向。

ワークステーションは第2四半期に大規模案件が報告されたため台数、金額ともに第2四半期、上半期ともに前年同期比は200%超の大幅増となっているが、これは一時的な変動であり、通年予測では前年と同水準になると見られるという。

なお、2005年度の見通しとしては、“オープンサーバ”は今後も新しいIT投資の中核として投資需要の拡大が期待でき、通年で台数は前年度比110%、金額は102%と見込まれるという。また、メインフレームについては、高度な信頼性を要求される社会インフラの中核として今後も根強い需要が期待できるとしており、台数・金額ともに下げ止まり傾向が見込まれるとしている。

2005年度第2四半期 総出荷実績

メインフレーム
台数:308(78%)
金額:631億7100万円(81%)
UNIXサーバー
台数:15454(98%)
金額:864億8000万円(102%)
IAサーバー
台数:111006(116%)
金額:801億3700万円(109%)
“オープンサーバ”合計
台数:126460(113%)
金額:1666億1700万円(105%)
独自OSサーバーほか
台数:1080(89%)
金額:103億7200万円(84%)
ワークステーション
台数:40760(227%)
金額:140億8200万円(137%)

2005年度上半期 総出荷実績

メインフレーム
台数:468(78%)
金額:960億1300万円(75%)
UNIXサーバー
台数:30584(111%)
金額:1507億8200万円(101%)
IAサーバー
台数:188587(114%)
金額:1338億5200万円(103%)
“オープンサーバ”合計
台数:219171(113%)
金額:2846億3400万円(102%)
独自OSサーバーほか
台数:1669(83%)
金額:172億5900万円(83%)
ワークステーション
台数:71120(207%)
金額:250億500万円(115%)

上記カッコ内の数値はいずれも前年同期比
メインフレームUNIXサーバーIAサーバーワークステーション
2004年度上半期および2005年度上半期の産業別出荷金額構成比


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