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冬のボーナス商戦を彩る“デジタルTV&レコーダー”をチェック!

冬のボーナス商戦を彩る“デジタルTV&レコーダー”をチェック!

2005年11月07日 03時14分更新

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 “観る”側のTVに負けず、“録る”側のデジタル放送対応HDD/DVDレコーダーも、各社から続々と製品が登場した。大手メーカーは軒並み、レコーダー製品の上位機種としてハイビジョン品質をそのまま録画できるデジタル放送レコーダーをラインナップしており、デジタル放送レコーダーも一気に“よりどりみどり”な状態に突入したと言える。

デジタル2番組同時録画を実現!『DV-DH1000W』
デジタル2番組同時録画を実現!『DV-DH1000W』

 まず皮切りとなったのが、8月下旬に(株)日立製作所が発表した“Wooo(ウー)”ブランドのデジタル放送レコーダー“DV-DH”シリーズ4機種だ。DV-DHシリーズは地上/BS/110度CSの3波対応デジタル放送チューナーを2系統内蔵し、デジタル×デジタルかデジタル×アナログの2番組同時録画を実現している。さらにHDD容量は、最上位モデル『DV-DH1000W』で、1TBもの大容量を実現。デジタル2番組同時録画&1TB HDDと、皮切りの製品ながら、後述する他社製品と比べても最高クラスのスペックを備えるのはすごい。予想実売価格は、DV-DH1000Wが23万円前後、500GB HDDの『DV-DH500W』が17万円前後と想定されている。

CEATEC会場で展示されていた、DV-DH1000Wの内部。光ドライブの両脇に500GB HDDを2台内蔵し、総容量1TBを実現した
CEATEC会場で展示されていた、DV-DH1000Wの内部。光ドライブの両脇に500GB HDDを2台内蔵し、総容量1TBを実現した

 HDD/DVDレコーダー“DIGA”シリーズが好調な松下電器産業は、6月に発表したデジタル放送録画対応のDIGAシリーズ第1弾に続いて、9月にはVHSビデオデッキの機能も備えた初のデジタル放送レコーダー『DMR-EX200V』を発表した。HDD/DVD/VHSの3in1タイプのレコーダーは、どちらかというとレコーダー初心者向けの製品というイメージだが、松下電器はいち早く、3in1タイプにもデジタル放送録画機能を投入することで、デジタル放送録画の裾野を広げることを狙っている。ちなみにデジタル放送を直接VHSに録画はできず、HDDに録画してからSD品質(アナログTVの品質)に落としてダビングする必要がある。予想実売価格は16万円前後。

史上初のデジタル放送録画対応HDD/DVD/VHSレコーダー『DMR-EX200V』。HDD容量は250GB
史上初のデジタル放送録画対応HDD/DVD/VHSレコーダー『DMR-EX200V』。HDD容量は250GB

 ソニーもHDD/DVDレコーダー“スゴ録”シリーズの上位機種として、デジタル放送レコーダー『RDZ-D90』など3機種を発表している。スゴ録と言えば、自動録画機能“おまかせ・まる録”が好評を博した製品だが、デジタル放送録画対応の新製品では、“x-おまかせ・まる録”と称する強化された自動録画機能を搭載している。さらに7月の発売以来大人気の“ハイビジョンハンディカム”『HDR-HC1』をi.LINK経由で接続して、HDV形式のハイビジョン映像をそのままスゴ録側に録画できる“おまかせHDV/DVダビング”も備えている。RDZ-D90の予想実売価格は18万円前後。

強化された自動録画機能やハイビジョンハンディカムとの連携が売りの『RDZ-D90』。HDDは400GB
強化された自動録画機能やハイビジョンハンディカムとの連携が売りの『RDZ-D90』。HDDは400GB

 ネットワーク対応、ダブルチューナー搭載などに早くから取り組み、HDD/DVDレコーダーマニアからの評価も高い“RD”シリーズを手がける東芝も、冬商戦向け新製品で中心機種3製品を一気にデジタル放送録画対応とした。新開発のデジタル放送録画用チップセット“RDエンジンHD”を搭載。デジタル×アナログの2番組同時録画を可能としている。最上位機種の『RD-X6』では、アナログ放送チューナーを2系統搭載しているので、アナログ放送の2番組同時録画も行なえる。ソニーの“スゴ録”を意識して、スゴ録ではうまくいかない条件でも自動録画できたり、同じ内容を2重録画しないようにするなど、こだわり抜いた自動録画予約機能を備えている。ワイド画面前提でデザインしなおされたEPG画面なども使いやすい。さらにデジタル放送番組も細かく編集できるなど、マニアも納得のデジタル放送レコーダーに仕上がっているようだ。

こだわり派の多いRDユーザーの期待に応えたデジタル放送レコーダー『RD-X6』。HDD容量も多めの600GBを搭載
こだわり派の多いRDユーザーの期待に応えたデジタル放送レコーダー『RD-X6』。HDD容量も多めの600GBを搭載

 シャープも負けじと、デジタル放送レコーダー“AQUOSハイビジョンレコーダー”を、一挙に4製品も投入した。特に上位機種に当たる『DV-ARW15』『DV-ARW12』の2製品は、3波対応デジタル放送チューナーと、もう1つ地上デジタル放送専用チューナーの2系統を搭載。これにより地上デジタル×地上/BS/110度CSデジタルまたはアナログTV放送の、やや変則的なデジタル2番組またはデジタル×アナログ2番組の同時録画を可能としている。リモコンの電源ボタンを押してから、約1秒でデジタル放送視聴や録画が可能となる、“瞬速起動”という機能も特長としている。

“AQUOS”のブランド名を関したデジタル放送レコーダー“AQUOSハイビジョンレコーダー”シリーズ。上位機種はデジタル2番組同時録画が可能だ
“AQUOS”のブランド名を関したデジタル放送レコーダー“AQUOSハイビジョンレコーダー”シリーズ。上位機種はデジタル2番組同時録画が可能だ

 このほかにも、パイオニア(株)がデジタル×アナログの2番組同時録画が可能なデジタル放送レコーダー『DVR-DT90』『DVR-DT70』を発表するなど、大手の家電メーカーはおおよそが、デジタル放送レコーダーをラインナップに並べてきた。価格帯で見ると10万円台前半から20万円台前半までと、昨今のアナログ放送用HDD/DVDレコーダーと比べると、やや割高の製品が多い。しかしデジタル放送をハイビジョン品質のまま録画できるデジタル放送レコーダーは、高画質&多チャンネルが魅力のデジタル放送を楽しむには、欠かせない機器と言える。冬のボーナスを奮発して、一気にデジタル放送を観る・録る環境を揃えてしまうというのもよいだろう。



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