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冬のボーナス商戦を彩る“デジタルTV&レコーダー”をチェック!

冬のボーナス商戦を彩る“デジタルTV&レコーダー”をチェック!

2005年11月07日 03時14分更新

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冬のボーナス商戦を彩る“デジタルTV&レコーダー”をチェック!

“特集・CEATEC JAPAN 2005”。写真をクリックすると当該記事に移動します。
特集・CEATEC JAPAN 2005

10月4日から8日まで開催された、IT関連総合展示会“CEATEC JAPAN 2005”では、冬のボーナス商戦に向けた大画面フラットパネルTVやHDD/DVDレコーダーが多数出展され、展示会の主役となっていた。特にTVは“フルHD対応”、レコーダーは“デジタル放送録画対応”をキーワードにした製品が多数登場するなど、デジタル放送を見る・録るを楽しむ環境が整いつつある。ここでは、こうしたフルHD対応TVデジタル放送レコーダーについて話題を集めてみた。





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アンケート結果発表!!

 それでは“第245回 デジタル放送視聴環境について”のアンケート結果から、デジタル放送に対する認識や所有する機器等について見ていこう。

 まず第1の設問では、実際にデジタル放送を見られる環境の有無をたずねた。視聴環境を“持っている”と回答した方の割合は28.1%、“持っていない”の割合は71.0%で、実際にデジタル放送環境を揃えている人は3割に満たない。

 持っているデジタル放送対応機器については、“デジタル放送チューナー内蔵ワイドTV”が最も多く、ついで“デジタル放送対応CATVセットトップボックス”、“デジタル放送チューナー”の順となった。デジタル放送レコーダーを持っている人は、対応パソコンを含めても7.3%程度とまだまだ少ない。

Q1で「持っている」とお答えになった方におうかがいします。お持ちのデジタル放送対応機器を以下の項目から選んでください。<複数選択>
Q1で「持っている」とお答えになった方におうかがいします。お持ちのデジタル放送対応機器を以下の項目から選んでください。<複数選択>

 また視聴に利用しているTVは“液晶TV”が多く、画面サイズは“20インチ以上30インチ未満”が11.9%で1位、“30型以上40型未満”が10.8%で2位となった。各社が発表しているフルHD対応TVは、ほとんどが32インチワイド以上のサイズであり、その点では手頃なサイズの20~30インチ級のニーズも、実際には高いのではないだろうか。

Q1で「持っている」とお答えになった方におうかがいします。デジタル放送を見る際に使っているTVまたはディスプレーのサイズはどの程度でしょうか。複数ある場合は、最も頻繁に利用する1台についてお答えください。また、フロントプロジェクターを利用されている方は、視聴時のおおよその投影サイズでお答えください。
Q1で「持っている」とお答えになった方におうかがいします。デジタル放送を見る際に使っているTVまたはディスプレーのサイズはどの程度でしょうか。複数ある場合は、最も頻繁に利用する1台についてお答えください。また、フロントプロジェクターを利用されている方は、視聴時のおおよその投影サイズでお答えください

 設問1で“持っていない”と回答した方の、デジタル放送環境の導入意欲についてたずねた設問では、条件が許せば購入したいという人が、合計で39.3%に達した。その中でも“TVやレコーダーなどの価格がもっと下がったら買う”という意見が14.9%と最も多い。全般的には購入意欲を持つ人が多いが、一方で購入意欲のない人も少なくはなく、24.4%が“アナログ放送が停波になる頃までは買わない”(18.2%)、“とくに買いたいとは思わない”(6.2%)を選んでいる。

Q1で“持っていない”とお答えになった方におうかがいします。デジタル放送を視聴できる環境を買いたいと思いますか。
Q1で“持っていない”とお答えになった方におうかがいします。デジタル放送を視聴できる環境を買いたいと思いますか

 “価格がもっと下がったら~”を選んだ方に、どのくらいの価格なら買いたいかとたずねた記述式の設問では、“TV単体で10万円以下”という回答が多かった。サイズは32インチ程度を想定している方が多い。TVとレコーダーを合わせて20万円以下の意見も目立った。一方で価格は5万円以下、サイズも20インチ以下を求める声も目立った。デジタル放送対応TVと言うと、とかく大型のリビング向けTVばかりが目立つ。しかし手狭な部屋に暮らす単身者や夫婦、家庭の個室で使われるような小型TVは、大画面TVに置き換えるというわけにもいかない。小型のデジタルTVへのニーズも高いことの現われだろう。

 設問3と続くサブ設問では、デジタル放送録画対応レコーダーに関するニーズを調べてみた。まずアナログ放送用のHDD/DVDレコーダー(パソコン含む)の所有率は64.5%。そしてアナログ放送用レコーダー所有者は、デジタル放送レコーダーに対する購入意欲も高めで、44.8%が購入意欲を示している。一方でアナログ放送用レコーダーを持っていないが、デジタル放送レコーダーを購入したいという人は22.4%。とはいえ“買いたいとは思わない”よりは倍近い数字なので、回答者全体を見れば、6割以上の人がデジタル放送レコーダーの購入に意欲があると見なせる。

 アナログ放送用レコーダー/パソコンを持っている人に、録画番組を他の機器にコピーまたはフォーマット変換して見た経験の有無をたずねたところ、全回答者のうち22.8%が“経験がある”と答えた。

Q3で「持っている」とお答えになった方におうかがいします。録画した番組をノートパソコンやPDA/携帯ゲーム機などの録画した機器以外に持ち出して視聴したことはありますか?
Q3で「持っている」とお答えになった方におうかがいします。録画した番組をノートパソコンやPDA/携帯ゲーム機などの録画した機器以外に持ち出して視聴したことはありますか?

 設問4は前述のサブ設問と関連する設問でもあった。デジタル放送ではほとんどの番組が、コピー制御により“1回のみ録画可能”なコピーワンスに設定されている。そのためアナログ放送の録画番組のように、フォーマット変換して携帯機器で楽しんだり、LAN経由で家庭内の他の機器で視聴するということができない、または非常に難しくなる。ネットワーク経由の視聴に関しては、DTCP-IP(Digital Transmission Content Protection over IP)のようにコンテンツ保護をしながらネットワークで送る仕組みも現実的なものになるだろう。しかし現在販売されている機器は、こうした仕組みには対応していない。デジタル放送の方がアナログ放送よりも、ユーザーの利便性を損なう面があるわけだ。

デジタル放送ではコピー制御の仕組みが標準的に取り入れられ、コピーワンス(1回だけ録画可能)に設定された番組(ほとんどの番組が該当する)は、録画してもほかのレコーダーにコピーしたり、パソコンに取り込んでほかのフォーマットに変換するといった行為が、現状では不可能あるいは困難になります。これについてはどう思われますか
デジタル放送ではコピー制御の仕組みが標準的に取り入れられ、コピーワンス(1回だけ録画可能)に設定された番組(ほとんどの番組が該当する)は、録画してもほかのレコーダーにコピーしたり、パソコンに取り込んでほかのフォーマットに変換するといった行為が、現状では不可能あるいは困難になります。これについてはどう思われますか

 アンケートの回答では、57.3%の回答者がコピー制御による利便性の悪化に対して、否定的な回答を寄せている。一方で“不正コピー防止のためには仕方ない”という回答も15.0%あった。続く記述式の設問でも、利便性を損なうものとして否定的な意見が多い。明らかに当然だ。具体的な要望としては、録画番組に対する編集の自由度、録画媒体の破損に対するバックアップ、携帯機器への転送を求める声が多かった。また品質を損なわないコピーではなく、転送や複製を繰り返すごとに画質を意図的に劣化させることで、複数回の複製や転送を認めてもよいのではないか、という意見も複数見られた。“何もかも自由な複製を認める”という方向に向かうことは現実的ではないが、コンテンツを多様なデバイスで楽しむという利便性については、多くの回答者が必要と認識していることが裏付けられた形だ。

 設問5では、“フルHD”(※1)という言葉の認知度についてたずねてみた。67.1%の回答者が“知っている”と答え、そのうち“知っていて意味も(おおむね)分かる”が49.4%と、高い認知度を示した。続く設問のデジタルTVを買う際にフルHD対応を重視するか否かについては、重視する派が約30%、重視しない派が12.5%となった。言葉の認知度は高いが、実際に買うとなると決めかねるという人のほうが多いようだ。

※1 フルHD フルHigh Definitionの略。走査線数が1080本のデジタルTV放送方式1080i/1080pを、縮小表示せずにそのままの解像度で表示できるTVやディスプレーのことを、一般的に“フルHD対応”と称する。解像度は1920×1080ドット以上。

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