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Xビデオステーション

Xビデオステーション

2005年10月25日 05時12分更新

文● 伊藤 裕也

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 新type Xのもうひとつのモデルであるtype X Livingは、デジタルメディアコンテンツの視聴・提供を強く意識したパソコン。アナログ地上波対応のテレビチューナ×2とデジタルチューナの搭載によりデジタル放送を含むテレビ番組の視聴・録画をサポートする。また、家庭内ネットワークを介して、パソコンに保存したテレビ番組や楽曲などのデータを、ほかのパソコンで視聴・再生できるソフトウェア『VAIO Media』への対応も予定しているなど、ハード・ソフトの両面においてデジタルリビングの中核と相応しいパソコンとして設計されている。

 このtype X LivingはXビデオステーションとの連携をセールスポイントのひとつにしており、ソニーによれば両者を組み合わせることでXビデオステーションを快適に扱えるという。実際、今回はtype X LivingとXビデオステーションを組み合わせて使用している。

type X Living本体
type X Living本体。Xビデオステーションと同じデザインで、並べても違和感のない仕上がりになっている。フロントパネルの中央(VAIOロゴの上)にある横長のスリットはデュアルレイヤー対応のDVD±R/RWドライブだ
フロントパネル(全体) フロントパネル(拡大)
フロントパネル(全体)フロントパネル(拡大)
フロントパネルの下部を開けると、USBやi.LINK(IEEE 1394)などの各種インターフェースコネクタやSDカード・メモリースティックのリーダが姿を現す。デジタル放送を視聴する際に必要なB-CASカードを差し込むポートもここにある
放熱のためのスリットが多数設けられたケース背面 ケース背面のインターフェース部アップ。type X Livingではパソコンのビデオ出力としてVGAポートは搭載していない
放熱のためのスリットが多数設けられたケース背面。向かって左側の部分にはCPUなどのパーツがあることから、大型の空冷ファンが2基搭載されているケース背面のインターフェース部アップ。この写真でお気づきになった読者もいるとは思うが、type X Livingではパソコンのビデオ出力としてVGAポートは搭載していない。では出力はどうするのかというと、HDMI端子(写真左側)でテレビと接続。テレビの大画面で、ダウンロードした映画やHDカムコーダ『HDR-HC1』で撮影した映像を視聴できる。なお、映像入出力ポートにはD端子も用意されているが、これは互換性のためのもの。つまり、HDMIを使用できないディスプレー(やテレビ)でtype X Livingを用いる際に用いる
タッチパッドが付属するコンパクトなワイヤレスキーボード type X Livingに付属のリモコン
タッチパッドが付属するコンパクトなワイヤレスキーボード。“FeliCa(フェリカ)”チップの読み取りに対応しており、たとえば電子マネーによる決済でも、“おサイフケータイ”など対応機器/カードをかざすだけでいいtype X Livingに付属のリモコン。type X Livingに付属するアプリケーションはもちろん、Xビデオステーションの操作もこのリモコンから実行可能だ。同じtype Xシリーズならではの嬉しいポイントといえる
type X Livingのケース内部には上部のパネルを外すことでアクセス可能だ
type X Livingのケース内部には上部パネルを外すことでアクセス可能だ。上部パネルは背面のビスを緩めてスライドさせるだけで簡単に外すことができる
ケースを開けたところ HDDは取っ手のついたケースに格納され、簡単に引き出せるようになっている
デジタルチューナカードなどの構成は地上デジタルの視聴・録画環境を維持したい以上変更はできないのでユーザーができることはメモリの追加とHDDの増設程度に限られるが、HDD増設の余地がある点は大きなポイントであるHDDは取っ手のついたケースに格納され、簡単に引き出せるようになっている。このケースにはシリアルATA対応のドライブを2台まで搭載可能だ

リモコン操作でリビングでもウェブブラウズ

 type X Livingは、リビングルームなどに設置したテレビに接続してラック等に収め、基本的な操作についてはテレビ同様リモコンからコントロールするよう設計されている。ここでは、リモコンでのコントロールに対応するtype X Livingの主なソフトを紹介しよう。ただし、今回は残念ながら地上デジタルの視聴・録画に対応するStation TV for VAIOを試すまでには至らなかった。よって、ここに挙がっているのはそれ以外のソフトである。

リモコンのVAIOボタン(写真上部)リモコンにあるVAIOボタンを押すことで、デスクトップの中央にメニュー(画面1-a/b)が表示される。テレビの視聴・録画にウェブブラウジング、CDの視聴など、主な処理はすべてここから行なえる。ちなみに、メニュー右側にあるふたつのアイコンはXビデオステーションに関連するもの。Xビデオステーションをコントロールするアプリケーションの起動もこのメニューから実行可能だ
メインメニュー メニューのアップ
【画面1-a】type X Livingをリモコン操作する場合のメインメニュー【画面1-b】(画面1-aの部分)メニューのアップ。リモコンのカーソルボタンを押すことで起動したいアプリケーションを選択できる。選択しているアプリケーションについてはメニュー下にアプリケーション名も大きく表示されるなど、離れた場所からでもラクラク操作できるようになっている
type X Living内蔵のアナログ地上波対応チューナを用いてテレビ番組を視聴・録画する際に用いるアプリケーション『Do VAIO』
【画面2】type X Living内蔵のアナログ地上波対応チューナを用いてテレビ番組を視聴・録画する際に用いるアプリケーション『Do VAIO』。2番組同時録画に加え、2番組の同時視聴にも対応している(上の画面ははめこみ合成であり、画質評価などを目的としたものではありません)
メニューからInternet Explorerを実行すると、リモコンからのコントロールを実現するためのモジュールがロードされ、IEをリモコンから扱えるようになる スクリーン上部にあるインターフェースのアップ
【画面3-a】メニューからInternet Explorerを実行すると、リモコンからのコントロールを実現するためのモジュールがロードされ、IEをリモコンから扱えるようになる。VAIOならではのスクリーンの上下に設けられたインターフェースに注目【画面3-b】(画面3-aの部分)スクリーン上部にあるインターフェースのアップ。ここには、前のページに戻る・次のページに進むなどのコントロールに関する項目が表示される。なお、これらのコントロールはリモコンの数字ボタンに対応しており、たとえば前のページに戻る操作であれば数字ボタンの4が割り当てられている
IEを使って“ASCII24”を見たところ(全体) IEを使って“ASCII24”を見たところ(全体)
【画面4-a】IEを使って“ASCII24”を見たところ(全体)【画面4-b】(画面4-aの部分)IEを使って“ASCII24”を見たところ(全体)(部分)
IEをリモコンからコントロールするモジュールをロードした場合、URLや検索フレーズなど文字の入力もリモコンから行なえるようになる。入力は携帯電話機に文字を入力する要領で行えるため、ケータイメールに慣れている人であれば労することはないだろう
ページを拡大したところ こちらは逆に、ページを縮小したところ
【画面5】ソニー製品のお買物情報サイト“Sony Flash on ASCII”を表示して、ページを拡大したところ。スクリーンサイズから拡大されているようには感じないかもしれないが、スクリーン上に設けられたリモコン操作用のインターフェースに注目したうえで【画面4-a】と見比べてほしい。その違いは明らかだ【画面6】こちらは逆に、ページを縮小したところ。一度にページの広い範囲を確認したい場合などに便利だ。また、テレビとの距離によっては縮小したほうが見やすいこともあるだろう

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