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【FPDI 2005 Vol.2】世界最大に世界最小、“サイズ”を巡るPDPの競争はまだまだ続く!

2005年10月19日 22時47分更新

文● 編集部 内田泰仁

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テレビや液晶パネル/PDPの展示会では、必ずと言っていいほど“最大”という肩書きを競うメーカー間の競争が見られる。このFPD International 2005(FPDI 2005)でももちろん、パネルメーカーのブースで“最大”を名乗る製品の展示が行なわれていた。

FPDI 2005会場内で最大のパネルは、液晶パネル/PDPともにサムスンのもの。こちらは82インチ液晶パネルとにかくデカイ! 102インチのPDP
サムスンの“世界最大競争”のライバルであるLG電子は、71インチのPDPを展示

展示製品のうち、液晶パネル/PDPともに最大サイズのものは韓国サムスン電子社/サムスンSDI社のもので、液晶パネルは82インチ、PDPは102インチ(今年1月の2005 International CESですでにお目見えしている)。以前から各所で“世界最大”を競っている韓国LG電子社のブースでは71インチのPDPを展示。サイズこそライバル・サムスンに及ばないものの「すでに製品化されているものでは最大」とアピールしていた。



松下は“世界最小”と冠するPDPを参考出品。フルHD表示のPDPとしては世界最小だという50インチ

サムスンやLGなどの“世界最大競争”にはあまり積極的に絡んでいかないようにも見える日本のメーカー各社だが、65インチ/フルHD表示のPDPを搭載したTVを発表したばかりの松下電器産業ブースでは、“世界最小”を名乗るPDPが参考出品されていた。4日に発表されたこのパネルは、“フルHD表示のPDPとしては世界最小のパネルサイズ”となるものとのことで、パネルサイズは50インチ。具体的な価格や製品化の時期などについては明言されなかったが、もうちょっと日本の住宅事情にも優しいサイズのフルHDプラズマTVも近い将来登場するのではないだろうか。

台湾の奇美電子の“QuadHDTV”パネル。表示解像度はフルHDの4倍となる3840×2160ドット

10月のCEATEC JAPAN 2005でも話題になっていたように、すでにフルHDパネルが多数登場している液晶パネルに続いて、この冬からはいよいよPDPもフルHD(1920×1080ドット)表示化が本格化する。今回のFPDI 2005でも、大型PDPでもほとんどはフルHD表示のものとなっており、前述のサムスンやLGの超大型パネルも同様だ。このような解像度的には液晶パネルもPDPも横並びな状況の中(フルHDを超える解像度の映像規格がないので当たり前ではあるが)、台湾の奇美電子(Chi Mei Optoelectronics)社は、3840×2160ドット表示の“QuadHDTV”(HDTVの4倍の意)なる56インチワイド液晶パネルを展示。超高解像度画像や詳細なCADデータなどを使って、圧倒的な解像度の高さによる緻密な画面出力が披露されていた。

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