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【TOKYO MOTOR SHOW 2005レポート Vol.1】地上デジタル放送対応製品が多数出展――最新カーナビのトレンドはiPod&地デジ!?

2005年10月19日 23時38分更新

文● 編集部 小西利明

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国内外の自動車メーカーと関連企業が集った東京モーターショー2005の会場の1コマ。好調な日本企業ブースは非常に活気があった 今年のカーナビの話題は、iPod&地上デジタル放送対応。各社が多数の対応製品を出展していた
国内外の自動車メーカーと関連企業が集った東京モーターショー2005の会場の1コマ。好調な日本企業ブースは非常に活気があった今年のカーナビの話題は、iPod&地上デジタル放送対応。各社が多数の対応製品を出展していた

国内最大の自動車関連総合展示会“第39回 東京モーターショー2005 乗用車・二輪車”が、19日に千葉県の幕張メッセで開幕した。19~20日はプレスデー、21日は特別招待日となっており、一般公開日は22日から11月6日までとなっている。今回のレポートでは、東京モーターショー2005の出展物の中から、IT技術に関わりの強い分野の話題についてレポートしていきたい。レポート第1弾では、最新のカーナビゲーションシステム(カーナビ)の動向について報告する。

今年のカーナビのトレンドは、ずばり“iPod&地上デジタル放送対応”。各社ともiPodを直接接続できるカーナビや、地上デジタル放送受信に対応したカーナビを多数出展していた。順に見ていこう。

クラリオンブースでは早速iPod nanoをカーナビと接続して、連携機能をアピール。カーナビ側でiPod内のプレイリストなどを閲覧、選択できる
クラリオンブースでは早速iPod nanoをカーナビと接続して、連携機能をアピール。カーナビ側でiPod内のプレイリストなどを閲覧、選択できる

iPod対応のカーナビや自動車用品は、1月に米国ラスベガスで開かれたIT関連総合展示会“2005 International CES”でも多数出展されていたが、iPodの人気が定着した日本にも、その波がそのまま押し寄せてきた感がある。富士通テン(株)の“ECLIPSE”ブランドや、パイオニア(株)の“カロッツェリア”ブランドのブースでは、最新のiPod nanoを早速自社のカーナビと接続した展示を行なっていた。機能面でのトレンドとしては、カーナビ側のインターフェースや画面で、接続したiPodを操作したり、プレイリストやアーティスト、アルバムリストを表示、選択するなど、iPodをカーオーディオシステムにシームレスに統合して楽しめるようになっている。



お詫びと訂正:掲載当初、ブース名をECLIPSEと記載していましたが、正しくはクラリオンでした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2005年10月26日)
ケンウッドの最新カーナビ『HDM-555EXB』。オプションの接続ユニットでiPod接続に対応 MP3やWMAの再生に対応するCDレシーバー『L909』もiPod接続に対応
ケンウッドの最新カーナビ『HDM-555EXB』。オプションの接続ユニットでiPod接続に対応MP3やWMAの再生に対応するCDレシーバー『L909』もiPod接続に対応
パイオニアの最新HDDカーナビ『AVIC-HRZ09K』もiPod連携機能を搭載
パイオニアの最新HDDカーナビ『AVIC-HRZ09K』もiPod連携機能を搭載

特にiPod連携に力を入れているのがクラリオン(株)で、カーナビのディスプレーにiPodの操作パネルを模したユーザーインターフェースを表示し、iPodの操作感をカーナビ側でも実現しているほか、米TEN Technology社のiPod用Bluetoothアダプター『naviPlay』とBluetooth搭載カーナビを組み合わせて、ワイヤレスでのiPodとカーナビの連携を実現した“Bluetooth iPod”を参考出展していた。Bluetoothのオーディオプロファイルに対応し、iPodから音楽データを転送して、カーナビ側で再生を行なう仕組みをとっている。ちなみにビデオ再生に対応した新iPodへの対応については、より高速な転送モードのBluetoothに対応し、かつ動画転送用のビデオプロファイルにも対応すれば可能になるだろうとの意見が示された。

クラリオンが参考出品していた“Bluetooth iPod”システム。BluetoothアダプターをつけたiPodと、Bluetooth内蔵カーナビをワイヤレスで接続。iPodの操作パネル風のUIで操作もできる
クラリオンが参考出品していた“Bluetooth iPod”システム。BluetoothアダプターをつけたiPodと、Bluetooth内蔵カーナビをワイヤレスで接続。iPodの操作パネル風のUIで操作もできる

iPodではないが、ポータブルオーディオプレーヤーとカーナビ/オーディオとの連携については、(株)ケンウッドのブースにIEEE 802.11b無線LANを使った興味深いソリューションが展示されていた。HDD内蔵のポータブルオーディオプレーヤーに無線LAN機能を内蔵して“ポケットサーバー”とし、同じく無線LAN機能を搭載するカーステレオとワイヤレス接続して、ポケットサーバー内の音楽を楽しむというものだ。ポケットサーバーを家庭に持ち込めば、無線LAN搭載パソコンや無線LAN搭載ステレオで楽しめるというわけで、ポケットサーバーを中核としたエンターテインメント環境を提案するものだった。コンテンツを保護してのネットワーク転送には、DLNAガイドラインに準拠したシステムを利用している。そのためワイヤレス接続にはIEEE 802.11bを使っているのだが、DLNAに準拠したBluetoothでの接続システムが確立されれば、Bluetoothでの転送も可能になるだろうとのことだった。

ケンウッドブースで参考出展されていた、無線LAN対応ポータブルオーディオプレーヤーを核としたカーAVソリューション。DLNAガイドラインに準拠している ちなみにケンウッドブースには、F1の名門チーム“McLaren Mercedes”のF1カーがどんと置かれていた。説明書きはなかったが、MP4/17系と思われる。同社のデジタル無線システムがMcLarenチームに採用されている縁のようだ
ケンウッドブースで参考出展されていた、無線LAN対応ポータブルオーディオプレーヤーを核としたカーAVソリューション。DLNAガイドラインに準拠しているちなみにケンウッドブースには、F1の名門チーム“McLaren Mercedes”のF1カーがどんと置かれていた。説明書きはなかったが、MP4/17系と思われる。同社のデジタル無線システムがMcLarenチームに採用されている縁のようだ

カーナビで地デジを見るのが当たり前に!?

クラリオンのカーナビ用地上デジタル放送チューナーユニットのデモ。地デジがいよいよ車にもやってくる
クラリオンのカーナビ用地上デジタル放送チューナーユニットのデモ。地デジがいよいよ車にもやってくる
ECLIPSEの車載用地上デジタル放送チューナー『DTV105』(下)と、地上デジタル放送の受信デモの様子
ECLIPSEの車載用地上デジタル放送チューナー『DTV105』(下)と、地上デジタル放送の受信デモの様子

iPod対応と並んで多くの展示が行なわれていたのが、地上デジタル放送受信に対応するカーナビである。外付けの地上デジタル放送チューナー/デコーダーユニットをカーナビに接続。チューナーにはアンテナを接続して、移動しながらでも地上デジタル放送をカーナビのディスプレーで楽しめるようになる。移動しながらの受信実験の様子をビデオで放映していたブースもあったが、見る限りは移動中でも非常に安定した画質で、既存の地上デジタル放送を表示できていた。さらに松下電器産業(株)のHDD搭載カーナビ“Strada(ストラーダ)”に対応する外付けデジタル放送チューナー『TU-DTV100』は、地上デジタル放送だけでなくBS/110度CSデジタル放送にも対応しており、別売りの車載用BS/CSアンテナユニットと組み合わせれば、移動中でのBS/110度CSデジタル放送まで可能になるという。車載用BS/CSアンテナユニットは衛星の自動追尾機能を備えているほか、衛星が見える角度の違いに合わせて、北海道、東日本、西日本の3バージョンがラインナップされているという。互いに受信可能地域はある程度重複しているので、限度はあるものの、たとえば東日本版は大阪では見られない、ということはないそうだ。



デジタル放送チューナーがオプションで用意されているパナソニック“Strada”シリーズの最新モデル『CN-HDS955MD』(上) 同じくデジタル放送チューナーに対応する『CN-HDS935MD』で、実際に地上デジタル放送を受信している様子。D2端子で接続されており、さすがに画質はいい
デジタル放送チューナーがオプションで用意されているパナソニック“Strada”シリーズの最新モデル『CN-HDS955MD』(上)同じくデジタル放送チューナーに対応する『CN-HDS935MD』で、実際に地上デジタル放送を受信している様子。D2端子で接続されており、さすがに画質はいい
パナソニックの車載用!BS/110度CSデジタルアンテナ『AN-BCS01E、W、N』。直径30cmはあろうという代物なので、セダンタイプの乗用車にはつける場所がなさそう。SUVや観光バス向けか?
パナソニックの車載用!BS/110度CSデジタルアンテナ『AN-BCS01E、W、N』。直径30cmはあろうという代物なので、セダンタイプの乗用車にはつける場所がなさそう。SUVや観光バス向けか?

またパイオニアでは、11月中旬発売予定のデジタル放送チューナーユニット『GEX-P7DTV』で、2006年4月から開始される移動体向けの1セグメント地上デジタル放送“ワンセグ”を受信するデモを披露していた。バージョンアップによる後日対応で実現するという。ワンセグは携帯電話などを受信機のターゲットとして、解像度が320×240ドットまたは320×180ドットと低いため、7インチ前後のカーナビの液晶ディスプレーに表示すると、さすがに画質面では荒さが目立ってしまう。しかし通常の地上デジタル放送よりも受信可能範囲が広いという強みがあるので、ある意味ではカーナビ向きとも言える。パイオニア以外の各社に聞いてみたが、ワンセグへの後日対応については比較的前向きな意見が多く聞かれた。2006年のカーナビはワンセグも含めた地上デジタル放送対応が当たり前になりそうだ。

パイオニアでは早くも、“ワンセグ”受信への対応を表明。画質はさすがに12セグメントの地上デジタル放送には及ばないが、受信範囲の広さなどで車載向きか
パイオニアでは早くも、“ワンセグ”受信への対応を表明。画質はさすがに12セグメントの地上デジタル放送には及ばないが、受信範囲の広さなどで車載向きか

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