キューブ型ベアボーンPCでは編集部が確認する限り初となるPCI Express x16スロットを2本搭載した「SN26P」がShuttleから登場した。チップセットに“nForce4 SLI”を使用したSocket 939マザーを搭載した製品で、本日より秋葉原の各ショップでの販売が開始されている。
キューブ型ベアボーンPCでは編集部が確認する限り初となるPCI Express x16スロットを2本搭載した「SN26P」 |
内部を見るとこのようにPCI Express x16スロットが2本用意されている |
PCI Express x16スロットを2本搭載したことでSLI環境の構築が可能なこの製品。対応ビデオカードは下の写真のように、ASUSteK製の「Extreme N7800GTX/2DHTV/256M」やGigabyte製の「GV-NX78X256V-B」などの1スロット仕様の製品になる。T-ZONE.PC DIY SHOPではLeadtek製の「WinFast PX7800 GTX TDH MyVIVO」をSLIで動作させて検証を行なったとのことで、「“3DMark 05”を1時間連続で動作させたが問題なし」という。ただし、「現在は問題なく動いているが、10時間以上連続で“3DMark 05”を走らせた場合は危ないかもしれない。ビデオカード間の隙間がほとんどないため、熱でビデオメモリからやられてしまう可能性がある」という話だ。また、ショップのポップによると、ビデオカードをシングルで動作させる場合、マザーの仕様上PCI Express x8でしか動作しないので注意。そのほか、パッケージにオプションのヒートパイプユニット「SLI Heat-pipe coolong Unit」でビデオカードの冷却が可能としているが、同社に問い合わせたところ「発売の予定は今のところない」とのこと。SLI構築を目指すユーザーは冷却に相当に神経を尖らせなければならないだろう。
マニュアルによるとスペックは、DDR 400対応のメモリスロット×2(最大2GB)のほか、Serial ATAコネクタ×4(RAID 0/1/0+1/5対応)を搭載。VIA製“VT6307”コントローラによるIEEE 1394、“Envy24”による8chオーディオ、“Marvell 8E111”によるギガビットイーサなどをオンボードで装備している。拡張スロットは5インチ×1、3.5インチ×2。350W電源を搭載しており、サイズは220(W)×325(D)×210(H)mm。各ショップでの価格は以下の表の通り。
ショップで展示されているビデオカードの対応表 | ビデオカードをシングルで使用する場合にはPCI-Express x8でしか動作しないので注意 |
Leadtek製「WinFast PX7800 GTX TDH MyVIVO」をSLI動作させているところ。このようにカード間にはほとんど隙間がないので排熱には気を配りたい | 写真右にオプションとしてヒートパイプユニット「SLI Heat-pipe coolong Unit」でビデオカードの冷却が可能としているが、同社に問い合わせたところ「発売の予定は今のところない」とのこと |
本来はこの場所にヒートパイプユニット「SLI Heat-pipe coolong Unit」が搭載される予定だった。下に見えるのは容量350W電源 | 背面はギガビットイーサーのほか、USB 2.0×4、8chオーディオ出力、S/PDIF(オプティカル/コアキシャル)などが用意されている |
Shuttle 「SN26P」 |
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\66,800 | 高速電脳 |
\66,980 | TWOTOP秋葉原本店 |
\67,180 | T-ZONE.PC DIY SHOP |
\67,200 | USE'S SIDE本店 アーク |