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ファイルメーカー、デスクトップ向けデータベースソフト『FileMaker Pro 8』を発売――Windows版とMac OS X版を同梱

2005年10月12日 18時56分更新

文● 編集部

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ファイルメーカー(株)は12日、デスクトップ向けデータベースソフト『FileMaker Pro 8』を11月中旬に発売すると発表した。価格は3万8000円(税別)。パッケージにはWindows版とMac OS X版が同梱され、いずれかを選択できる。同時に上級ユーザー向けの『FileMaker Pro 8 Advanced』も発売する。価格は5万8000円(税別)。

『FileMaker Pro 8』は、リレーショナルデータベースソフト“FileMaker Pro”の最新版。新機能として、米Datalogics社からライセンスを受けたAdobe PDFライブラリーによりPDFに変換する“PDF Maker”や、Excelファイルとしてデータを出力する“Excel Maker”を搭載したのが特徴。フィールドから情報を選択してマウスのクリックだけで検索できる“Fast Match”、フィールド内のコンテンツ(画像/書類/Excelファイルを含むすべて)をメールで送信する“Fast Send”、パーソナライズされたメールを個人またはグループに送信する“Email Merge”などの機能を搭載。入力機能では、日付を短時間に正確にマウスのポイント&クリックで入力するための“ドロップダウンカレンダー”や、誤ったスペルの単語を下線で示し、編集/訂正が可能な視覚的なスペルチェッカーが用意されている。そのほか、レコードやフィールドを高速スクロールできるホイールマウスもサポートされている。TCP/IP同時接続は5クライアント。対応OSは、Windows XP SP2/2000(SP4)、Mac OS X 10.3.9/10.4。対応機種はPentium III-500MHz以上を搭載したPC/AT互換機、PowerPC G3以上を搭載したMacintosh。製品パッケージには1クライアントのWindows版とMac OS X版が同梱され、いずれかを選択して利用できる。ただし、個人がオフィスで利用する場合は、職場のパソコンと自宅のパソコンに1台ずつインストールできるようになっている。

『FileMaker Pro 8 Advanced』は、これまで“FileMaker Developer”と呼ばれていた製品をバージョンアップしたもの。『FileMaker Pro 8』の全機能に加え、開発ツールやカスタマイゼーションツールを搭載しており、新機能として、メニューからスクリプトを実行したり、メニューやメニュー項目を追加/編集/削除したりできるほか、各種カスタムスクリプトの作成が可能な“カスタムメニュー”、固定のテキスト(ガイダンスや関連情報など)や計算式の結果を使用したヘルプを利用できる“ポップアップヘルプ”、スクリプトのデバッグや全般的なトラブルシューティング、計算式のテストを実行中に、データベースのスキーマを変更せずにフィールド/変数/式をモニターできる“データビューア”などを搭載したのが特徴。

アップグレードは、『FileMaker Pro 7』(Windows版、Mac版)からが1万8000円(税別)。特例として、2006年6月30日まで『ファイルメーカーPro 6/5.5/5.0』(Windows版、Mac版)のアップグレードにも対応するという。『FileMaker Developer 7』から『FileMaker Pro 8 Advanced』へは2万8000円(税別)。特例として、2006年6月30日まで『FileMaker Developer 6/5.5/5.0』(Windows版、Mac版)のアップグレードにも対応する。

同社では、『FileMaker Pro 8』『FileMaker Pro 8 Advanced』のほか、『FileMaker Server 8』、『FileMaker Server 8 Advanced』、『FileMaker Mobile 8』も発売することを発表した。

『FileMaker Server 8』は、FileMaker Proのワークグループに“Web公開&コネクティビティ機能”によるファイル共有機能を提供するサーバー版で、新たに最適化したデータベースエンジンを搭載するのが特徴。『FileMaker Server 8 Advanced』は“インスタントWeb公開機能(IWP)”を搭載した上位製品。『FileMaker Mobile 8』は、Windows Mobile 2003やPalm OS 5をサポートしたFileMaker Pro 8対応のコンパニオンソフト。複数のポータブルデバイスとデスクトップデータベースの同期機能などを搭載する。価格と出荷時期は、『FileMaker Server 8』が12万8000円(税別)で12月中旬、『FileMaker Server 8 Advanced』が28万8000円(税別)で2006年1月、『FileMaker Mobile 8』が8800円(税別)で2006年1月。

なお、iモード対応携帯電話向けに提供していた『ファイルメーカー Mobile for i-mode』に関しては、iモード以外の携帯電話プラットフォームの伸張や、携帯電話機の機能がプラットフォームにより異なるため、“FileMaker 8”のラインとして今後開発する計画はないとしている。

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