このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

最新プリンター2005年冬の陣

最新プリンター2005年冬の陣

2005年10月14日 02時57分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

最新プリンター2005年冬の陣

ここでは、各社が特徴的な新製品を発表してきた“プリンター/複合機”の最新製品をまとめて紹介する。昨年末に火がついた感のある“複合機至上主義”が今年は一気にヒートアップして、最新・最上位のプリントエンジンを載せるて印刷クオリティー/印刷速度を追求したのはもちろん、使い勝手の面でも改良を重ねている。プリンターの買い替えスパンは2~3年と言われる昨今、そろそろ買い替えを考えている方には、今年のプリンターは大漁・大豊作と言えるかもしれない。

プリンター/複合機関連の【今週の特集】



読者アンケートから見た
ASCII24読者の“自宅のプリント環境”とは?

 では早速、10月1日~7日の1週間に実施した、ASCII24読者のプリンター/複合機のアンケート結果を振り返ってみよう。このアンケートでは主に自宅におけるプリンターの種別や利用形態について尋ねている。

ご自宅でプリンターを使っていますか?
Q:ご自宅でプリンターを使っていますか?<複数選択>

 まず、ご自宅で使っているプリンターについて聞いてみた。複合機の利用者は24.7%で少なくはないが、まだ多数を占めるにはいたっていない。最も多いのはA4インクジェットプリンターの利用者で、回答者のうち71.4%にのぼった。また、A3以上の大判出力が可能なプリンターのユーザーも9.5%と少なくないのが目立つ。

ご自宅で主に印刷するのはどういったものですか?
Q:ご自宅で主に印刷するのはどういったものですか? 特に多く印刷すると思うものをお選びください。<複数選択>

 次に印刷する内容について聞いてみた。最も多いのはA4モノクロ印刷かと思ったが、カラー出力のほうが多くて62.8%、モノクロは56.5%、次いではがきカラー印刷が40.6%という順になった。デジタルカメラの出力では“見なれたサイズ”と思われるL判プリントは27.6%と、このあたりにまだまだ伸びしろがありそうだ。

そのプリンターはいつごろ買ったものですか? そのプリンターをいくらで購入されましたか?
Q:そのプリンターはいつごろ買ったものですか?Q:そのプリンターをいくらで購入されましたか? 用紙/インク/トナーなどの消耗品などは除く本体の購入価格でお選びください。

 プリンターの購入時期と購入金額を尋ねてみると、1年前/2年前/3年前が18~20%でほぼ横並びとなり、さらに4年以上前から使い続けている方も合計24%と少なくない。金額は2万円程度と3万円程度が26~27%で最も多く、4万円程度も17.7%を数える。逆に1万円クラスの低価格プリンターを購入された方は少数派だった。ASCII24読者は価格の安さよりも、印刷クオリティーや速度、機能などを吟味して価格に見合う性能であればコストを惜しまない、という傾向にありそうだ。

 ただし、今年の新製品は1年前のプリンターと比べても進化の度合いがすこぶる高い。極限まで行き着いた感のあるインク滴の微細化とそれにともなう高解像度化、印刷出力の高速化、インクの無駄をなくす新機構など、単なる画質競争ではなく、パソコンの周辺機器としても、単独でデジタルカメラと組み合わせたダイレクトプリンターやカラーコピー機としても、使い勝手や画質を向上させている。

 ちなみに、そのプリンターを選んだ理由は、という質問で3つまで選んでもらったところ、ベスト3は

  1. カラー画質:51.4%
  2. カラー印刷速度:21.9%
  3. CD/DVDレーベルプリント:21.5%

となった。このほか、本体サイズや底面積、ランニングコスト、本体デザインや設置運用のしやすさ、モノクロ印刷速度などが続く。

 逆に、今お使いのプリンターにおける不満を3つまで選んでもらった結果は、回答数の多い上位3つが

  1. インク量が少ない/高い/入手しにくい:28.5%
  2. カラーの印刷が遅い:24.7%
  3. カラー印刷の画質がよくない:17.1%

となった。このほか、インク詰まりしやすい、消費電力が大きい/排気音がうるさい、紙詰まりしやすい、インターフェースが足りない/ネットワーク端子がない、などが続く。

興味・関心を持った理由は何ですか?
Q:興味・関心を持った理由は何ですか? 特に理由にあたるものを3つまでお選びください。

 上記の選択理由や不満な点を踏まえて、今年のプリンター/複合機で興味・関心を持った製品(ラインナップから一部抜粋)を選んでもらったところ、ベスト3は

  1. キヤノン『MP950』(複合機最上位機):22.5%
  2. エプソン『PM-A950』(複合機最上位機):21.5%
  3. キヤノン『MP500』(複合機普及機):15.8%

となった。次点として、日本HP『Photosmart 3310』(複合機最上位機)、キヤノン『iP4200』(単機能普及機)、エプソン『PM-A750』(複合機普及機)、日本HP『Photosmart 2575』(複合機普及機)、などが並ぶ。これらを見ても家庭向け複合機への関心が急速に高まっていることが分かる。


これからプリンターを買う/買い換えるつもりがありますか?
Q:ずばり、これからプリンターを買う/買い換えるつもりがありますか?

 そして、最後に買い替え/買い増し意向を聞いてみたのが上のグラフだ。複合機へのシフト化や新製品の登場には大いに関心を示しているものの、実際に買い替えとなると、手元に“まだ現役で使えるプリンター”がある以上、壊れるまでは買い換えない、という堅実派がやはりほかを倍して多いことがわかる。とはいえ、昨年までは“1年前の型落ちモデルのほうが、割安でコストパフォーマンスが高い”“賢い選択だろう”という印象は大きく払拭されたことは確実だ。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン