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【CEATEC JAPAN 2005レポート Vol.11】松下電器産業、高速電力線ネットワークの実証実験をCEATEC会場で実施

2005年10月05日 20時35分更新

文● 編集部 小林久

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松下電器産業(株)は自社のブースで“HD-PLC”(High Definition-Power Line Communication)を利用した家庭内ネットワークの実証実験を行なっている。

HD-PLCのデモ
HD-PLCのデモ。実際に電力線を使って接続されている

HD-PLCは電力線を利用したネットワークで、家庭の電気コンセントにプラグを差し込むだけで電力供給とネットワーク接続が同時に行なえるもの。松下電器産業はCEATEC開催に先立つ9月29日に報道関係者を集め、HD-PLCをデモしている。展示内容はそれとほぼ同じものだが、規制の関係で9月のデモではツイストペアケーブルを利用した接続だった。一方、CEATECで行なわれているデモは、本物の電力線を利用してネットワークを構築している。松下電器産業では、このために総務省など関係省庁の特別の許可をもらったそうで、壁面にはその許可書が貼られていた。

具体的にPLCで接続されていた機器は、ネットワークカメラやIP電話など。このほかハイビジョン映像の転送なども想定している。また、PLCをEthernetに変換するコンバーターも展示されていた。

モニター ネットワークカメラ メディアコンバーター
ケーブル一本で接続できるネットワークカメラやPLCをEthernetに変換するコンバーターなども展示されていた

ブース内では“くらし安心・安全盤”と呼ばれる設備も参考出品されている。家庭にある配電盤によく似た外観だが、PLCやEthernetなどをまとめる情報ブレーカーの機能を持ち、IPv6に対応、セキュリティー機能なども兼ね備えている。

くらし安心・安全盤 VIANNAのデモ ネットワークカメラ 携帯で確認
家庭内のネットワークを集中管理できる“くらし安心・安全盤”(左)、宅外から家電を操作できる“VIANNA”(中央左)、“どこでもモニター”ではネットワークカメラがフレーム内の動きを検知した際に携帯電話機に連絡したり、携帯電話機から自宅の様子を知ることができる(中央右、右)

また接続方法はPLCに限らないが、ネットワークカメラの操作システムである“どこでもモニター”や外出先から家庭内のAVサーバーや家電を操作できるネット家電向け宅外制御システム“VIANA”(ビアナ)の展示も行なわれていた。

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