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【CEATEC JAPAN 2005レポート Vol.9】レコーダーやパソコン用ドライブが大量出展!?――次世代光ディスク戦争 Blu-rayディスク陣営編

2005年10月04日 22時48分更新

文● 編集部 小西利明

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家電系のBDプレーヤーやBDレコーダー(プレーヤー兼用)も、多くのメーカーから出展されていて、百花繚乱とは言い過ぎだが、多数の機器が発売に向けて準備を整えているのがうかがえた。すでに発売済みのHDD/BDレコーダーを出展しているメーカーもあった。

ソニーブースでデモされていたBDプレーヤーの試作機。曲面のボディーや円を強調したボタンなど、出展されていたBDプレーヤー/レコーダーの中でも最も奇抜で印象に残るデザイン パイオニアのBDプレーヤー試作機。“BDP-1000”と名付けられており、すぐにでも製品化できそう。BDとDVDメディアの再生に対応
ソニーブースでデモされていたBDプレーヤーの試作機。曲面のボディーや円を強調したボタンなど、出展されていたBDプレーヤー/レコーダーの中でも最も奇抜で印象に残るデザインパイオニアのBDプレーヤー試作機。“BDP-1000”と名付けられており、すぐにでも製品化できそう。BDとDVDメディアの再生に対応

BDレコーダーは、すでに商品化されているシャープ(株)や松下電器の製品のほかに、BD-ROM再生機能を備える参考出展のレコーダーが各社から出展されていた。いずれにしても再生専用のBDビデオディスクの規格が完成してからが、レコーダーも本番となるだろう。

シャープが昨年発売したデジタルハイビジョン対応HDD/BDレコーダー『BD-HD100』。HDD容量が160GBと少ないため、後継機の登場が期待される 松下電器のBD/DVDレコーダー『DMR-E700BD』。BD-REとDVD-R/RAMへの記録に対応。こちらもHDD搭載の新製品が待ち望まれる
シャープが昨年発売したデジタルハイビジョン対応HDD/BDレコーダー『BD-HD100』。HDD容量が160GBと少ないため、後継機の登場が期待される松下電器のBD/DVDレコーダー『DMR-E700BD』。BD-REとDVD-R/RAMへの記録に対応。こちらもHDD搭載の新製品が待ち望まれる
パイオニアのBDレコーダー“BDR-1000”。BDとDVDメディアの記録/再生に対応 日立のHDD/BDレコーダー試作機。こちらはBD/DVD/CDの3メディア記録/再生に対応 日本ビクター(株)のBDレコーダー試作機
パイオニアのBDレコーダー“BDR-1000”。BDとDVDメディアの記録/再生に対応日立のHDD/BDレコーダー試作機。こちらはBD/DVD/CDの3メディア記録/再生に対応日本ビクター(株)のBDレコーダー試作機
その他の参考出展されていたBDレコーダー

BD/DVDハイブリッドディスク

日本ビクター(株)は2004年12月に、BD-ROMとDVD-ROMを1枚で兼用する“BD-DVDハイブリッドROMディスク”を発表している。今回のCEATECでは自社ブースとBDアソシエーションブースで、BD-DVDハイブリッドディスクの技術展示を行なった。BD-DVDハイブリッドディスクはカバー層から見て0.1mmのところにBD層(25GB)があり、0.6mmのところにDVDの1層目と2層目(計8.5GB、層間スペース0.05mm)がある3層構造となっている。BD層は波長405mmの青色レーザーのみ反射し、DVDの赤色レーザー(波長650mm)は通過させる性質を持っている。これにより、1枚でDVDプレーヤーでもBDプレーヤーでも再生可能なディスクが作れるというわけだ。同社ブースでは実際に、1枚のハイブリッドディスクでBDプレーヤーとDVDプレーヤーで再生を行なうデモを披露している。HD DVDが既存DVDとの親和性の高さをアピールしているのに対抗する技術と言えるだろう。HD DVD陣営もHD DVDとDVDのハイブリッドディスクを発表しており、市場のニーズ次第ではこうしたハイブリッドディスクも一般的になるかもしれない。なおBD面の2層化も、DVDの規格を満たすだけの赤色レーザーの反射率等を確保できれば不可能ではないとのことだ。

“BD-DVDハイブリッドROMディスク”のサンプル。カバー面から見た様子は普通のDVDに見える ハイブリッドディスクの構造説明図。BD層は青色レーザーの波長のみ反射し、赤色レーザーは通過させる
“BD-DVDハイブリッドROMディスク”のサンプル。カバー面から見た様子は普通のDVDに見えるハイブリッドディスクの構造説明図。BD層は青色レーザーの波長のみ反射し、赤色レーザーは通過させる

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