【CEATEC JAPAN 2005レポート Vol.2】【速報】インテル、基調講演にてデジタルライフへのビジョンを語る――次世代光ディスクは統一が望ましいが重要なのはフィーチャーと指摘
2005年10月04日 14時26分更新
“弁当箱”サイズの家庭向けパソコンのコンセプトモデルを披露する、米インテル デジタルホーム事業本部副社長兼本部長のドン・マクドナルド氏 |
4日に開催されたCEATEC JAPAN 2005の特別基調講演にて、米インテル社デジタルホーム事業本部副社長兼本部長のドン・マクドナルド(Donald J McDonald)氏が講演を行ない、同社のデジタルライフに関するビジョンを語った。また今年8月に米国サンフランシスコにて開かれた開発者向け会議“Intel Developer Forum”で発表した、家庭向けデジタルエンターテイメントプラットフォーム“Viiv(ヴィーブ)”に対応した試作パソコンを披露するなど、デジタルホーム/デジタルエンターテイメント分野への同社の強い取り組みを示した。
マクドナルド氏は講演の中で、インテルが重要視している3つの要素として、“使いやすさ”“パフォーマンス”“接続性”の3点をキーワードに挙げて、これらを実現していくための取り組みについて語った。またViivのデモマシンを日本で初めて一般に披露し、リモコンの電源ボタンを押すだけで瞬時に起動する“クイック・レジューム・テクノロジ”や、デュアルコアCPUを利用したリアルタイムのビデオトランスコードのデモを実演してみせた。また将来のパソコンのフォームファクターの可能性として、PDA並みのサイズでバッテリー駆動時間が1日の“ウルトラモバイルPC”や、TVチューナーを内蔵した“弁当箱”サイズの超小型パソコン“GoldenGate(ゴールデンゲート)”といったコンセプトマシンを披露した。
サブノートより小型のボディーに、TVチューナーやデュアルコアCPUを搭載する“GoldenGate”コンセプトマシン(中央下の黄色いマシン) |
講演後に行なわれた報道関係者との質疑応答では、9月にマイクロソフト(株)と共同で、次世代DVD規格の1つ“HD DVD”への支持を表明した理由について、HD DVDがコンテンツのHDDへのコピーなどを認める“マネージドコピー”機能をサポートしている点を挙げ、フォーマットの優劣よりもユーザーに利便性をもたらす機能を備えることが重要であると述べた。そのうえで、対立するBlu-rayディスク側を除外しているわけではなく、両方式が併存している間はどちらもサポートすると述べ、Blu-rayディスク側が同様の機能をサポートすることに期待を表明した。
なお基調講演の詳細については、後ほど改めて詳しくお伝えする予定だ。