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オリンパスイメージング、3インチの大型液晶搭載の『CAMEDIA SP-700』とリーズナブルな価格で本格的な撮影ができる『CAMEDIA SP-350』などを発表

2005年10月04日 12時01分更新

文● 編集部 小林久

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オリンパスイメージング(株)は4日、コンパクトデジタルカメラ『CAMEDIA SP-700』と『CAMEDIA SP-350』、デジタルフォトプリンター『CAMEDIA P-11』の3製品を発表した。価格はいずれもオープンプライス。想定実売価格はSP-700とSP-350が5万円前後、P-11が2万円前後。発売はSP350とP-11が先行して10月下旬。SP-700は11月中旬を予定している。

3インチ液晶パネル搭載の薄型機
『CAMEDIA SP-700』

CAMEDIA SP-700

CAMEDIA SP-700は、デジタルカメラでは背面に3インチの液晶パネル(約23万画素)を搭載。国内で3インチパネルを搭載した製品は三洋電機(株)が8月に発表した『DSC-E6』に次いで2機種目となる。直前に撮影した4枚の画像と次に撮影するイメージを同時に表示する“比較ショット機能”など、大画面を生かした機能も搭載した。

光学式の手ぶれ補正機能は装備していないが、ISO 800相当まで自動的に感度を上げることができる。高感度撮影は手ぶれと被写体ぶれの両方を低減できるため、同社ではこの機能を“Wブレ軽減機能”と呼んでいる。

撮影画像とフォトフレームを合成できる“フォト・デコ機能”、撮影画像の色温度やカラーバランスをパソコンレスで変更できる機能なども搭載した。フォト・デコ機能ではあらかじめ用意されたテンプレートのほか、白い背景に濃い色で書かれた文字やイラストを撮影し、オリジナルの合成用テンプレートとすることもできる。

撮像素子は1/2.5インチ有効600万画素の原色CCD。レンズは焦点距離6.3~18.9mm(35mmフィルム換算で38~114mm相当)の光学3倍ズームレンズで、開放F値はF3.3~4.0。ズーム位置がワイド端に固定される“スーパーマクロ”モード時の最短撮影距離は1cm。静止画の出力サイズは静止画が最大2716×2112ドット、動画が640×480ドット/毎秒30コマ(QuickTime形式)。記録メディアには内蔵の11MBメモリーのほか、別売のxD ピクチャーカードも使用できる。パソコンとのインターフェースはUSB 2.0で、Windows XP/2000/Me/98 SE、Mac OS 9.0~9.2、Mac OS X 10.1以降の各OSをインストールしたマシンとの接続が可能(付属ソフトの『OLYMPUS Master』はMac OS X 10.2以降に対応)。



フロント部 背面 薄さ 電池収納部
フロント部分にヘアライン処理を施した高級感のある質感で、背面には3インチの液晶パネルを装備。24.5mmの薄型機となる

本体サイズは幅97.5×奥行き24.5×高さ56.5mmで、重量は約140g(本体のみ)。電源は専用のリチウムイオン充電池(LI-40B)で、静止画の撮影枚数は約180枚(CIPA測定基準)。本体カラーはシルバー、ブルー、ブロンズの3色。月産台数は6万台を予定。別売で防水プロテクターの『CSCH-36』(2万4150円)などを用意する。



高度なマニュアル撮影機能を搭載し、5万円を切る
『CAMEDIA SP-350』

CAMEDIA SP-350。撮影機能を重視し、しっかりとしたグリップを装備する

CAMEDIA SP-350は、コンパクトなボディーと高度な撮影機能の両立をコンセプトに開発された製品。撮像素子に1/1.8インチ有効800万画素の原色CCDを搭載し、“High Refractive index”(HR:高屈折率レンズ)を採用した新開発のレンズユニットなどの採用によって「撮影者の意図を反映した本格的な撮影が可能」だという。

競合機種となるキヤノン(株)の『PowerShot A620』と比較して実売価格は1万円程度プラスされ、液晶パネルが固定式となるが、RAW撮影モードや外部ストロボ接続用のホットシューの搭載など、A620にはない特徴も持つ。

レンズは焦点距離8~24mm(35mmフィルム換算で38~114mm)で、開放F値は2.8~4.9。スーパーマクロモード時の最短撮影距離は2cm。静止画の出力サイズは最大3264×2448ドット、動画が640×480ドット/毎秒30コマ(QuickTime形式)。記録メディアは内蔵の25MBメモリーのほか、別売のxDピクチャーカード。背面液晶パネルは2.5インチの低温ポリシリコンTFTタイプ(11万5000画素)で、光学式ファインダーも装備する。感度はISO 50~400相当。パソコンとのインターフェースはUSB 2.0で、Windows XP/2000/Me/98SE、Mac OS 9.0~9.2、Mac OS X 10.1以降の各OSをインストールしたマシンとの接続が可能(付属ソフトの『OLYMPUS Master』はMac OS X 10.2以降に対応)。



背面 モードダイヤル 電池収納部 上部
24種類のシーンプログラムモードのほか、マニュアル撮影モードを備える。背面の液晶パネルは2.5インチで、リチウム1次電池の使用も可能。グリップ部から徐々に厚さが薄くなる特徴あるデザインを採用

本体サイズは幅99.5×奥行き35×高さ65mmで、重量は195g(本体のみ)。電源は単3形のニッケル水素充電池またはアルカリ乾電池×2本のほか、リチウム1次電池(CR-V3)×1本も使用できる。本体に同梱するCR-V3使用時のバッテリー寿命は約510枚(CIPA測定基準)。月産台数は5万台を予定する。

オプションとして200mm相当の望遠撮影ができるテレコンバージョンレンズ『TCON-17F』(1万500円)、27mm相当の広角撮影ができるワイドコンバージョンレンズ『WCON-07F』(1万500円)、防水プロテクターの『PT-030』(2万9400円)などが用意される予定。



Lサイズ約30秒、ハガキサイズ33秒の印刷が可能な
『CAMEDIA P-11』

CAMEDIA P-11 ドラム
CAMEDIA P-11上部のカセットに用紙とインクカートリッジをセットすると、下側のドラムを回転して印刷される

CAMEDIA P-11は、PictBridge規格に対応した昇華型のデジタルフォトプリンターで、USBケーブルでデジタルカメラを接続し、撮影した写真をプリントすることができる。立方体に近い形状の本体は幅184×奥行き180×高さ158mmとなっており、給紙トレイを内蔵。前後に紙送り用のスペースをとらずに設置できる。重量は2.2kg(給紙トレイ含む)。

用紙はLサイズペーパー100枚とインクリボンをセットにした『P-L100』(3465円)など4種類が用意されている。「オーバーコート仕上げのため、耐光性、耐湿性、耐汚染性、耐指紋性などにすぐれており、約100年という長期間における耐久性を実現」しているという(アルバム保存時)。また、ドラム回転方式を採用したことで“フチなしプリント”に対応したほか、1枚あたりの印刷速度もLサイズで約30秒、ハガキサイズで約33秒と高速になったという。500万画素の同一画像をLサイズで50枚印刷した場合の時間は約27分。同社では「DPEショップに持ち込むよりも早く、安価な選択肢」として訴求していきたいという。

印刷解像度は310dpiで、給紙トレイには最大50枚の用紙を装填可能。デジタルカメラとの接続のほかパソコンとのUSB接続にも対応する。対応OSはWindows XP/2000。月産台数は1万台を予定する。

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