このページの本文へ

シャープ、デジタル放送録画に対応したHDD/DVDレコーダー“AQUOSハイビジョンレコーダー”4製品を発表!――地上デジタル放送の2番組同時録画に対応するモデルも

2005年09月29日 20時05分更新

文● 編集部 小西利明

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
全機種ハイビジョン録画に対応した“AQUOSハイビジョンレコーダー”。左から『DV-AR11』『DV-AR12』『DV-ARW12』『DV-ARW15』
全機種ハイビジョン録画に対応した“AQUOSハイビジョンレコーダー”。左から『DV-AR11』『DV-AR12』『DV-ARW12』『DV-ARW15』

シャープ(株)は29日、地上/BS/110度CSデジタル放送の録画に対応したHDD/DVDレコーダー新製品“AQUOSハイビジョンレコーダー”4製品を発表した。全機種がデジタル放送録画に対応するほか、上位機種は地上デジタル放送などの2番組同時録画も可能としている。価格は全機種オープンプライス。予想実売価格と発売予定時期、および主なスペックは以下のとおり。

DV-ARW15
18万円前後/12月1日発売予定
HDD 500GB/DVD-R/RWドライブ搭載/地上/BS/110度CSデジタル放送チューナーおよび地上デジタル放送チューナー搭載/2番組同時録画可能/HDMI出力端子搭載
DV-ARW12
16万円前後/12月1日発売予定
HDD 250GB/DVD-R/RWドライブ搭載/地上/BS/110度CSデジタル放送チューナーおよび地上デジタル放送チューナー搭載/2番組同時録画可能/HDMI出力端子搭載
DV-AR12
13万円前後/10月24日発売予定
HDD 250GB/DVD-R/RWドライブ搭載/地上/BS/110度CSデジタル放送チューナー搭載/HDMI出力端子搭載
DV-AR11
11万円前後/10月24日発売予定
HDD 160GB/DVD-R/RWドライブ搭載/地上/BS/110度CSデジタル放送チューナー搭載
お詫びと訂正:掲載当初、DV-AR11のスペックにHDMI出力端子搭載と記載していましたが、正しくは本文中のとおり非搭載でした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2005年10月3日)
シャープ AVシステム事業本部 デジタルメディア事業部 事業部長の小田守氏
シャープ AVシステム事業本部 デジタルメディア事業部 事業部長の小田守氏

2001年からデジタル放送対応HDDレコーダーを手がける同社は、2005年冬モデルの新製品で、第5世代となる独自の映像処理プロセッサー“T3エンジン”を搭載。本格的なデジタル放送時代に向けた製品に、同社の看板ブランド“AQUOS”の名を冠して投入する。報道関係者向けの新製品説明会にて、同シリーズのコンセプトについて説明した同社AVシステム事業本部 デジタルメディア事業部 事業部長の小田守氏は、新製品はAQUOSの名を単に名前を借りただけでなく、“高画質”や“高音質”、“省スペース”“環境性能”といったコンセプトを共有し、さらにAQUOSの画像処理部分と同じ技術をHDD/DVDレコーダーにも投入していると述べた。

新製品は全機種が3波対応デジタル放送チューナーとハイビジョン品質でのHDD録画機能を備えているが、上位モデルのDV-ARWシリーズと下位モデルのDV-ARシリーズの2種類に分かれる。DV-ARWシリーズは3波対応デジタル放送チューナーに加えて、さらに地上デジタル放送チューナーを1基内蔵しており、地上デジタル+地上/BS/110度CSデジタル放送/アナログTV放送のいずれかによる2番組同時録画を可能としている。つまり“BSデジタル×110度CSデジタル”という組み合わせはできないが、“地上デジタル×110度CSデジタル”なら可能というわけだ。このような一見ややこしくも思えるチューナー構成にした理由について同社デジタルメディア事業部商品企画部 副参事の今井隆洋氏は、デジタル放送対応レコーダーを手がけてきた中で寄せられた意見を検討し、ユーザーニーズが一番高いのは地上デジタル放送であるということによるものだとのことだ。うなずける意見ではある。

左側にはB-CASカードのスロットやi.LINK/DV入出力端子が備わる 右側には基本操作のボタンが並ぶ。中央左の赤い円は“メディアサークル”と呼ばれるステイタスランプで、通常時は白、録画時は赤く光る
左側にはB-CASカードのスロットやi.LINK/DV入出力端子が備わる右側には基本操作のボタンが並ぶ。中央左の赤い円は“メディアサークル”と呼ばれるステイタスランプで、通常時は白、録画時は赤く光る
DV-ARW15のフロントパネル部。カバーを開いた状態
フロントパネル中央には、“タイトルウインドゥ”という文字表示パネルがある。視聴中のチャンネルや予約録画開始予告などのステイタス情報を分かりやすく表示する
フロントパネル中央には、“タイトルウインドゥ”という文字表示パネルがある。視聴中のチャンネルや予約録画開始予告などのステイタス情報を分かりやすく表示する

新製品共通の特徴としては、“瞬速起動”という高速の起動機能もアピールされている。この機能を有効にしておくと、リモコンの電源ボタンを押して約1秒後には、内蔵チューナーによる放送の視聴や番組表の表示などが可能という。電源オフ状態よりはやや待機時消費電力が増えてしまう(※1)とのことだが、レコーダーの起動の速さ/遅さは、使い勝手のうえで意外に気になる点なので、こうした配慮は評価できるだろう。

瞬速起動の解説。瞬速起動で電源を入れると、最後に視聴していたチャンネルが表示される
瞬速起動の解説。瞬速起動で電源を入れると、最後に視聴していたチャンネルが表示される
※1 電源オフ状態での消費電力は約1.4W(DV-ARWの場合)。瞬速起動使用時の待機時消費電力は非公開

付属のリモコンも使いやすさを重視して、使用頻度の高いボタンを中心に大きめに配置するなど、高級機ながらも使いやすさへの配慮を盛り込んでいる。

DV-AR/ARWシリーズの付属リモコン。同社の従来製品付属のリモコンと比べて、ボタン数は66から47まで減ったという デジタル放送の番組表を表示した様子。ワイド画面に対応した横方向表示だが、2005年冬モデルの他社製HDD/DVDレコーダーと比べると、情報量は少なく感じる。アナログ放送の番組表はGガイドに対応
DV-AR/ARWシリーズの付属リモコン。同社の従来製品付属のリモコンと比べて、ボタン数は60以上から40台まで減ったというデジタル放送の番組表を表示した様子。ワイド画面に対応した横方向表示だが、2005年冬モデルの他社製HDD/DVDレコーダーと比べると、情報量は少なく感じる。アナログ放送の番組表はGガイドに対応

このほかにも、HDVフォーマット対応のビデオカメラをi.LINK端子経由で接続し、DVテープに記録されたハイビジョン映像をそのまま録画する機能(DV-ARWシリーズのみ)や、デジタル映像出力のHDMI出力端子装備(DV-AR11は非搭載)などの機能が特徴として挙げられる。装備する映像出力端子はHDMI出力のほかに、D4出力、Sビデオ出力、コンポジットビデオ出力を各1系統備える。音声出力端子はステレオ2系統、光デジタルオーディオ×1など。DV-ARW15のみ同軸デジタルオーディオ出力も備える。また大量の録画済み番組の中から、視聴済みやデータ量、保護の有無を元に“どれなら削除してもよさそうか”をアドバイスする“おすすめ消去リスト”といった一風変わった機能も備えている。また本体サイズ(幅430×奥行き335×高さ68mm)が他社のデジタル放送対応HDD/DVDレコーダーと比べて、小さめな点も特徴としている。

他社のデジタル放送対応HDD/DVDレコーダーとAQUOSハイビジョンレコーダーのサイズ比較。なおサイズは全機種共通である
他社のデジタル放送対応HDD/DVDレコーダーとAQUOSハイビジョンレコーダーのサイズ比較。なおサイズは全機種共通である

DV-ARシリーズは10月24日に発売、DV-ARWシリーズは12月1日発売の予定である。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン