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ソニースタイル・ジャパン、言葉でコミュニケーションできる犬型ロボット“AIBO”『ERS-7M3』を発売――限定販売の新色“ハニーブラウン”も

2005年09月29日 16時13分更新

文● 編集部

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ソニースタイル・ジャパン(株)は29日、エンターテインメントロボット“AIBO”のAIBO専用ソフト“AIBO-ware”の“AIBOマインド”の機能を向上させた“AIBOマインド3”を搭載した“AIBO”『ERS-7M3』を発売すると発表した。本体色がパールホワイトの『ERS-7M3/W』、パールブラックの『ERS-7M3/B』のほか、新色“ハニーブラウン”の『ERS-7M3/T』の計3モデルがラインアップされる。価格は19万4250円(送料が別途必要)。同日付けで先行予約受け付けを開始し、10月8日に出荷を開始する予定。オンライン販売サイト“ソニースタイル” やソニースタイル“AIBOショップ”ナビダイヤル(TEL.0570-008811)、提携店“e-Sony Shop”で販売するほか、“ソニースタイル・ストア 大阪”では、10月31日まで先行持ち帰り販売を行なう。なお、“ハニーブラウン”『ERS-7M3/T』は、12月12日までの限定販売となる。

『ERS-7M3』『ERS-7M3』(手前からERS-7M3/T、ERS-7M3/W、ERS-7M3/B)

■言葉でコミュニケーションが可能に

『ERS-7M3』は、2003年9月に発表した“ERS-7”シリーズの最新モデルで、本体サイズや重量、バッテリー駆動時間など、ハードウェアの基本的な仕様は従来から変わっていないが、AIBO専用ソフトが最新版の“AIBOマインド3”にアップグレードされたことで、従来とかなり変わった印象となっている。言葉を使ってコミュニケーションを行なうための機能“ボイスサウンド”を標準で搭載しており、人の話す言葉を認識し、シチュエーションに合った挨拶をしたり、簡単な会話をしたりできるようになった。たとえば、オーナーが「どうしたの?」と問いかけると「ピンクボール遊びしているの」とか「どうしよっかなー」などと答えるだけでなく、AIBOが「こんにちは、調子どう?」と聞いてきた場合にオーナーが「まあまあ」「絶好調」などと答えれば、AIBOが「よかった」と答えるようになっている。独り言や季節のネタも用意されており、話す言葉は状況だけでなく性格によっても変化するという。語彙は1000センテンスが収録されており、独自のTTS(音声合成)エンジンにより発声する。

フォトダイアリー ブログ
“AIBOフォトダイアリー”ブログにアップしたイメージ(So-netの例)

コミュニケーションを強化する新機能として、無線LAN対応のパソコン用アプリケーションソフト『AIBOエンターテインメントプレイヤー』で利用できる“AIBOフォトダイアリー”と“マインドスコープ”が追加されている。“AIBOフォトダイアリー”は、AIBOが1日に数回、勝手に写真を撮影して短いテキストの日記をつける機能で、日記をパソコンで閲覧できるほか、“Blogアップロード”(オプション)を設定すれば、オーナーがコメントをつけてブログにアップロードすることもできる(スタイルシートのためデフォルトでは“So-net”が推奨されているが、変更可能)。また、“マインドスコープ”は、AIBOが認識している状況などをナビゲーター画面の中央にテキストで表示する機能。人の顔や声なども認識して表示される。

■基本機能の強化も

基本機能では、自律機能が進化し、マッピング技術を利用した短期記憶が追加されている。これは、ピンクボール/アイボーン(骨)/エナジーステーション/人の顔/壁/お気に入りの場所などを記憶対象とし、記憶している対象物にはサーチしないでアプローチできる機能。たとえば、オーナーが「ピンクボールどこ?」と聞くと、AIBOがその方向を指差すことができる。短期記憶できる時間は5分で、本体を持ち上げたりすると消えるようになっている。そのほか、人が手渡しでアイボーンをAIBOにくわえさせることも可能になった。

エンターテインメントプレイヤー マッピング画面
『AIBOエンターテインメントプレイヤー Ver.2.0』エンターテインメントプレイヤーのマッピング画面

『AIBOエンターテインメントプレイヤー』の機能強化も行なわれており、RSS配信されるインターネット上のニュースやブログの音読が行なえる。音声認識で命令でき、たとえばオーナーが「AIBOニュース読んで」と言うと、AIBOが「どのジャンルを読み上げますか?」「ニュース、ブログ、アイボ、ソニー、その他、のどれにしますか?」と返し、それにオーナーがブログを読み上げさせたければ「ブログ読んで」と指示すればブログがTTSにより読み上げられる(アクセントなどの設定も可能)。

■新色は暖かみのある限定色“ハニーブラウン”

“ハニーブラウン”
“ハニーブラウン”

新色の“ハニーブラウン”は、本物の犬と同じ色のAIBOが欲しいというユーザーの声に応えて投入することにしたもの。本体は暖かみのあるブラウンとライトブラウンのツートンカラーで、耳と尾は個体ごとに模様の異なるマーブル(茶/ベージュ/黒)となっている(ただし購入時に選択はできない)。



■AIBOマインド/AIBOマインド2からのアップグレードが可能

従来モデルの“AIBOマインド”や“AIBOマインド2”を“AIBOマインド3”にアップグレードするためのキットも販売する。“AIBOマインド”をアップグレードする“AIBOマインド3アップグレードfor AIBOマインド”『ERF-7AW03UG1』には、AIBO専用メモリースティック『AIBOマインド3』、『AIBOエンターテインメントプレイヤーVer.2.0 CD-ROM』、ステーションマーカーが含まれ、価格は1万1550円(送料別)。“AIBOマインド2”をアップグレードする“AIBOマインド3アップグレードfor AIBOマインド2”『ERF-7AW03UG2』にはステーションマーカーは含まれず、価格は1万500円(送料別)。

『ERS-7M3』のCPUは動作周波数が576MHzの64bit RISCプロセッサーで、メインメモリーは64MBのSDRAM。プログラムはAIBO専用メモリースティックに格納される。可動部は、口 (1個所)、頭部(3個所)、耳(1×2個所)、尻尾(1個所)、脚(3個所×4脚)の計20個所。画像入力用のイメージセンサーは35万画素のCMOSタイプを鼻先に搭載し、音声入力用にはステレオマイク、音声出力用にはバスレフスピーカーを内蔵。本体には、赤外線距離センサー(頭部/胸部)、加速度センサー、振動センサー、静電タッチセンサー(頭部/背中)、あごセンサー、肉球センサーを内蔵する。通信機能はIEEE 802.11b準拠の無線LANを利用する。本体サイズは幅180×奥行き319×高さ278mm、重量は約1.6kg(バッテリー/メモリースティック込み)。電源はリチウムイオンバッテリーパックで、消費電力は約7W(標準モード時)。約1.5時間の動作が可能。充電時間は約2.0時間。対応機種はPentium III-800MHz以上、メモリー256MB以上を搭載し、無線LAN機能を装備したPC/AT互換機。対応OSはWindows XP SP1以上/2000 Professional(SP4)。

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