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慶応義塾大学、4Kデジタルシネマ映像の太平洋横断リアルタイム伝送実験に成功

2005年09月27日 23時45分更新

文● 編集部

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慶応義塾大学は27日、HDTVの4倍の解像度を持つ4K(800万画素)デジタルシネマ映像の太平洋横断リアルタイム伝送実験を世界で初めて成功させたと発表した。これは、米国で開催されている国際会議“iGrid2005”において、日本電信電話(株)未来ねっと研究所、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD/CalIT2)、イリノイ大学シカゴ校(UIC/EVL)、Pacific Interfaceと共同で実施したもの。慶應義塾大学からカリフォルニア大学サンディエゴ校までの距離は1万5000km。

発表の様子
発表の様子

今回の実験は、4Kデジタルシネマ規格の超高精細映像を地球規模のGigabit(ギガビット)IPネットワークでライブ配信し、学術/教育/医療/文化面で利用できることを実証するために行なったもの。4Kライブ映像は慶応義塾大学のデジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(DMC機構)の工房で、4K動画カメラで撮影し、NTTが開発したJPEG2000コーデックにより200M~400Mbpsに圧縮され、1GbpsのIPネットワークを利用して伝送したという。

今後、慶応義塾大学では、高速ネットワークを利用した高品質デジタルコンテンツの流通や制作に関する共同研究を、カリフォルニア大学サンディエゴ校や南カリフォルニア大学など、関連研究機関と進めていく予定としている。

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