8月下旬以降、メーカー各社から“秋冬モデル”の新製品パソコンが続々と発表されました。そこで、ここではこれら新製品をまとめて紹介します。今週はまず、ノートパソコン、特にモバイルノートに重点を置いてこれまでに発表されている各社の新製品をチェックしていきます。次週は、ますます機能強化と使い勝手の改良が進む“TV視聴・録画機能”を中心に各パソコンを斬っていくのでお楽しみに!
読者がパソコンを買う“きっかけ”とは?
Q:ずばり、これがあればパソコンを買いたくなる/確実に買うだろう、という“きっかけ”になるものがあればお選びください |
9月9日まで実施したアンケートでは、普段とは異なる設問として、ASCII24読者がパソコンを買い換える“きっかけ”について聞いてみた。パソコンメーカー各社は、2005年夏モデルが過去最高の売れ行きだった余勢を駆って、秋冬モデルもさらに売り込んでいこうと期待しているはず。しかし、見方を変えればすでにパソコンを買おうと考えていた人は夏モデルを購入してしまったのでは? とも考えられる。では、そもそも多くの人がパソコンを買い換えるタイミング、きっかけとは何か? という疑問から、このような設問となったわけだ。
買い替えのきっかけとして、編集部で候補として提示した項目(複数選択)の中では、“たまにフリーズする、異音がするなど“動作に支障のある”現象が現われたとき”が最も多く42.5%、続いて“新たに導入したソフトの挙動が遅い/重く感じたとき”“新しいOSが発表・出荷されたとき”が28%台、“パソコンを買って一定期間経たとき(まる1年目/2年目など)”が27%台、“不意の収入があったとき”が26%台と並ぶ。パソコンの動作異常があったときが最も多いのは当然としても、新しいCPUが登場したとき(24.1%)やCPUクロックが一定以上上がったとき(23.5%)よりも、新しいOSが登場したときのほうが多いのは、もはや今のCPU(過去のアンケートから平均2GHz程度と見られる)に十分満足しており、新しいOSがよほど多機能で、かつ高速CPUを求めるということでもなければ、今のWindows XPに対してより高速/新アーキテクチャーのCPUは必要なかろう、という判断が働いたと推測できる。
ちなみに、逆に“きっかけになりえない”のは、“友人知人が相次いでパソコンを購入したとき”が49.2%、“自分のパソコンの後継機種が発表・出荷されたとき”が37.4%、“定期的な収入があったとき”が35.3%と続いた。
Q:具体的に、いくらぐらいの収入(臨時収入)があればパソコン購入のきっかけになりますか? | Q:一定期間の経過で買い替えたくなった方にお尋ねします。具体的には何年程度で買い替えを検討し始めますか? |
では、不意の収入がどれくらいあったら、パソコンの購入を検討するか聞いてみたところ、20万円以上が最も多い31.5%で、10万円以上が11.7%、15万円以上が7.9%と続き、臨時収入は購入のきっかけにならないと応えたのは26.4%となった。20万円となれば、デスクトップパソコンはもちろん、ノートパソコンも十分購入できるであろう金額で、1台分まるまる買ってお釣りが来そうな臨時収入があれば、パソコンをもう一台買ってもいい、と考える方が少なくない。言い換えれば、預貯金から一部足してでも購入しよう、という意向はさほど高くはなさそうだ。
次に、一定期間の経過で購入したくなる方に、その期間を尋ねてみたところ、2年程度と3年程度がほど同数(13.8%と12.8%)で並び、1年程度(3.3%)や半年程度(0.7%)はわずかしかいない。ちなみに、経過期間では買い換えたくならないと答えた方も29.2%に上った。
Q:新しいアーキテクチャーのCPUが発表・出荷されたタイミングで買い替えたくなった方にお尋ねします。具体的に、以下のタイミングで買い替え刺激を感じたことはありますか? |
最後に、最近迎えたCPUやパソコンの変革期を挙げて、これらがパソコン購入のきっかけになったか聞いてみたところ、デュアルコアCPUの登場が最も多く、Pentium 4/XEの登場では14.1%、Athlon 64 X2は14.6%となった。続いてPentium Mの登場で11.5%だが、EM64Tについては、10%に満たない結果となり、最初からOSが64bit対応でなかったWindows XPにおいては、まだCPUやOSの64bit化にさほど関心を示す方が多くないように思われる。