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サイバーショット DSC-H1

サイバーショット DSC-H1

2005年09月14日 11時32分更新

文● 行正 和義

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サイバーショット DSC-H1

ソニーマーケティング

オープンプライス

コンバージョンレンズで撮影シーンが広がる

“SONY Flash on ASCII”
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ソニーマーケティング「サイバーショット DSC-H1」レビュー
12倍ズームで遠く離れた被写体もしっかり撮れる ソニーマーケティング「サイバーショット DSC-H1」レビュー。

 言うまでもないが、一眼レフデジタルカメラの利点は、明暗や広狭など撮影シーンに合わせてレンズを交換できることだ。一方、レンズ一体型デジタルカメラは、風景(広角)からクローズアップ(望遠)まで幅広く対応できるよう高倍率のズームレンズを搭載することで、ユーザーの需要に応えてきた。焦点距離300mm以上、広角側がf=30~35mmのデジタルカメラであれば光学10倍前後という超望遠ズームを使った望遠域での撮影は、手ぶれを起こしやすい。そうしたレンズ一体型デジタルカメラは手ぶれ補正機能を組み込むことによって、初心者の失敗を防ぐだけでなく、三脚なしに手軽に撮影できるメリットから熟練したカメラユーザーにとっても使い勝手がよいサブカメラとして支持を得てきた。しかもなにより、一眼レフデジタルカメラで広角・望遠レンズを揃えるよりもはるかに安く、1/3~半額程度で購入できる手軽さが魅力だ。



DSC-H1
DSC-H1

 「DSC-H1」は、光学12倍ズームレンズに有効510万画素のCCDセンサー、光学式手ぶれ補正機能などを備え、ホールドしやすい大きめのボディデザインもあって、本格的な撮影を試してみたい入門者でも、家族写真や旅行、運動会など幅広く使いやすい。特にレンズ部にはネジ穴が切られており、付属のアダプターを介してオプション製品のフィルターやコンバージョンレンズを利用できる。とくにDSC-H1は広角側がf=36mm(35mmフィルムカメラ換算)と、風景写真を撮るにはやや弱めなのだが、アクセサリーのワイドコンバージョンレンズ「VCL-DH0758」(0.7倍、1万4175円(※1))を用いれば広角側が26mm相当となり、広い風景や高い建物を1カットで収められる。また、テレコンバージョンレンズ「VCL-DH1758」(1.7倍、1万4175円)を用いれば光学20倍(f=734mm)相当と、野鳥撮影さながらの超望遠撮影が可能となる。なおいずれも“フロントコンバージョン”タイプのため、装着してもカメラのF値は変化しない。

※1 この記事で紹介するワイドコンバージョンレンズ、テレコンバージョンレンズ、クローズアップレンズなどオプション製品の価格は、すべてソニースタイルのもの。

 ここではDSC-H1に加え、テレ/ワイドコンバージョンレンズ、33cmまで近接できるクローズアップレンズ「VCL-M3358」(7560円)と併せての使用レポートと撮影サンプルなどを紹介する。



DSC-H1+ワイドコンバージョンレンズ DSC-H1+テレコンバージョンレンズ
DSC-H1にワイドコンバージョンレンズのVCL-DH0758を取り付けたところ。ワイドコンバージョンレンズはその性質上、大口径のレンズを採用する。テレコンバージョンレンズも同様だが、コンバージョンレンズやレンズアダプタ+フードを装着した場合はフラッシュやAF補助光が被写体に届かないため利用できなくなるDSC-H1にテレコンバージョンレンズのVCL-DH1758を取り付けたところ。テレコンバージョンレンズを装着すると、全長は未装着の状態の倍以上になる。重心がテレコンバージョンレンズ側に移動するので、手で持つならば太い鏡胴部を握ればよいが、三脚にセットした場合は前が下がりやすいので要注意

 DSC-H1は電源ONによって大きく伸張するレンズ鏡胴部を持つため、カメラのレンズと干渉しないようにテレ/ワイドコンバージョンレンズを装着する際には付属のアダプターリングをカメラにねじ込む必要がある。アダプターリングを付けたままにしておいても広角時にケラレる(周辺部に影が生じる)ことがなく、レンズ保護の意味も考えれば付けっぱなしにしておいてもよいだろう。付属品として、アダプターリングの先に付けるフードが本体に標準で同梱されており、特に広角域での撮影でレンズに余分な光が入射するのを防げる。

 また、DSC-H1の手ぶれ補正はカメラの動きに合わせてレンズが可動する光学式だが、手ぶれによってCCD面の結像が移動する距離はズーム倍率でも変化するわけで、当然ズームに合わせて補正量を変更する必要がある。コンバージョンレンズの装着によって焦点距離が変わっても正しく補正できるよう、DSC-H1ではメニューからコンバージョンレンズやクローズアップレンズの装着を指定する必要がある。また、これを指定しておくとズーム域が制限され、テレコンバージョンレンズ装着時に広角側にすると周辺がケラレるということもない。

コンバージョンレンズやクローズアップレンズを装着したときはメニューからレンズ種類を設定する
コンバージョンレンズやクローズアップレンズを装着したときはメニューからレンズ種類を設定する

 なお、ワイドコンバージョンレンズを装着した際は光学ズームは2.1倍に制限され、焦点距離は約26~53mmとなる。テレコンバージョンレンズを装着した場合、本体のズーム倍率は6.2~12倍に制限される。焦点距離としては379mm~734mmと、望遠専用機になるわけだ。

レンズを入れているのはDSC-H1専用の吉田カバン製ケース(ソニースタイルオリジナル製品)。ダブルファスナーで大きく開き、DSC-H1本体やアダプターリングなどを入れておける。本体+アダプターリング+コンバーターレンズ1本+フィルター+予備電池程度ならば十分入る大きさだ。ただし、今回のロケのように、テレコンバージョンレンズとワイドコンバージョンレンズを同時に携帯することを想定した構造ではないので、その場合は別の準備が必要だ

オプション製品のフラッシュ

 サイバーショットシリーズ向けのオプション製品であるスレーブフラッシュ「HVL-FSL1B」(7560円)と、近接撮影用のリングライト「HVL-RLA」(2万8350円)は、DSC-H1に対応している。HVL-RLAをDSC-H1に取り付けるには、本体に付属のアダプターリングと、別売のビデオカメラシューアダプター「VCT-55L」(4252円)が必要だ。

HVL-FSL1B HVL-RLA
HVL-FSL1B。自動的にカメラ内蔵フラッシュに同期して発光するHVL-RLA。白色LCDを採用し、2段階の光量調節が可能


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