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マイクロソフト、はがき作成ソフト『Microsoft はがきスタジオ 2006』と個人向け資産管理ソフト『Microsoft Money 2006』を発表──自動ではがきのレイアウトしてくれる機能をデモ

2005年09月06日 20時03分更新

文● 編集部 小林久

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マイクロソフト(株)は6日、はがき作成ソフト『Microsoft はがきスタジオ 2006』と個人向けの資産管理ソフト『Microsoft Money 2006』を発表した。パッケージ版の価格は、はがきスタジオ 2006が5040円、Money 2006が1万2390円。発売は10月7日。

五十嵐氏
パーソナルシステム事業部 事業部長の五十嵐章氏

本日都内で行なわれた製品発表会には、同社執行役パーソナルシステム事業部 事業部長の五十嵐章(いがらし あきら)氏が出席。冒頭で「今回の製品のキーワードは“プロ”。プロの感覚を味わってほしい」と述べた。「ここで言う“プロ”とは専門家を対象にした高機能なソフトという意味ではなく、“プロ並み”の仕上がりを簡単に作れるという意味」だという。発表会では、本日発表されたはがきスタジオとMoneyに加えて、8月25日に発表された『Microsoft Digital Image Pro 2006』のデモも行なわれた。



年賀状ソフトは、機能の新しさで勝負

はがきスタジオ 2006のデモを行なったマイクロソフトパーソナルシステム事業部 ホーム&リテール製品部シニアプロダクトマネージャの岩瀬晃(いわせ あきら)氏は「年賀状作成ソフトの市場は、2001年末を境に年々減少しており、2004年末は前年比-9.3%という結果になった」と述べた。

年賀状作成ソフトの販売本数 はがきソフトで使いにくい点
年賀状作成ソフトの販売本数はがき作成ソフトで使いにくい点

しかし、マイクロソフトの調査では、年賀状の作成人口やパソコンを使った年賀状作成率はほぼ横ばいとなっており、ユーザーの多くが“年賀状ソフトはバージョンアップしても付録の素材が変わる程度で、機能的に変わらない”と考えている点が売れ行き減少の原因になっているのではないかと分析した。

岩瀬氏は年賀状作成ソフトのあるべき姿として「PCならではの“新しい価値”の提案」を掲げた。そのために、ユーザーが年賀状作成で最も面倒と考えている“文面デザインの作成”をカンタンかつ美しく利用できる機能を追加することにしたという。

はがきスタジオ 2006で新たに追加されたレイアウトの自動生成機能“マジカル ウィザード”は、タイトルやメインとなる写真など8種類のパーツ(最低2種類から)を指定するだけで、カンタンにオリジナリティーあふれるレイアウトを作成することができる。開発に当たってプロデザイナーの石田恭嗣(いしだ きよつぐ)氏の監修を受けた。

マジカル ウィザード レタッチも可能
マジカル ウィザードの画面。8種類のパーツを順番に指定していく(指定しないことも可能) 写真指定時には、カンタンなレタッチを行なうことも可能
主役を決める 生成中
デザインの主役となるパーツは、ユーザーが用意した写真のほか、タイトルやイラスト(クリップアート)などが選べる指定が済むと、自動的にレイアウトの生成が行なわれる

マジカル ウィザードでは、まずユーザーが指定したメイン写真に含まれている色情報を解析し、写真の色にマッチしたカラーパレットを選択する。このパレットの情報を利用して、ユーザーが指定したクリップアート(干支のイラストなど)や、タイトルロゴ(謹賀新年など)を写真の雰囲気にマッチした配色に変える。そのあとで、ユーザーが指定したパーツ(写真、クリップアート、文章など)の数や内容(形状)に応じて、最適なデザインパターンを選択し、最終的なレイアウトとして出力する仕組みになっている。

レイアウト調整 色の変更
レイアウトは約3万2000種類のデザインパターンのうち、400個を選んで出力される。結果は、主役となる素材の大小、背景色の有無を軸にマッピングされている。レイアウトはカーソル操作などで選ぶはがきスタジオ 2006が選んだカラーパレットを切り替えることで、配色変更もカンタンに行なえる。配色は、20個の配色パレット×10の選択パターン=200通りが選べる

はがき作成ソフトでは、テンプレートなどを利用したり、ソフトについているクリップアートや撮影した写真をユーザー自身が組み合わせるのが一般的だが、テンプレートを利用した場合には、オリジナリティーの面で不満が残るし、ユーザー自身がレイアウトする際には、うまく仕上げるためにはセンスや手間が必要だった。

「“オリジナリティーがある”“クオリティーが高い”“手間がかからない”という相反する3つのニーズをすべて満たせるソフトは、現状では(はがきスタジオ 2006以外に)ないと考えている」(石田氏)

はがきスタジオ 2006では、このほかにも宛名面の個別レイアウト調整機能、自動印刷エラーチェックの機能拡張、イラスト素材や写真素材のキーワード検索などの新機能が追加されている。

宛名のレイアウト調整 自動印刷エラーチェック
宛名面の個別レイアウト調整機能。従来は宛名のレイアウトは自動生成され、一部分のサイズや配置だけを変えようとしてもうまくいかないことが多かった画像や文字のはみ出しなどが起きないかを、事前に確認できる“自動印刷エラーチェック”の機能は、より細かな設定が可能になった

はがきスタジオ 2006の製品ラインナップは、店頭でパッケージ販売される通常版の『Microsoft はがきスタジオ 2006』と『Microsoft はがきスタジオ 2006 DVD-ROM』が5040円。

従来バージョンや競合製品からのアップグレード/乗り換えユーザーが対象の『同 乗り換えアップグレード版』と『同 DVD-ROM 乗り換えアップグレード版』が3675円。

収録する素材がパッケージ版の約8500点に対して約1000点と少ない代わりに安価なダウンロード版の『はがきスタジオ Select 2006』と『同 コンバート版』(体験版からの切り替え用)が1575円。このほか目的別のイラスト/テンプレート集を6種類用意。価格は300~800円となっている。

発売はいずれも10月7日。また、体験版(約120MB)が無償ダウンロード提供されるほか、画像管理ソフトの『Digital Image 2006』シリーズとの同時購入で最大3000円キャッシュバックされるキャンペーンなども行なう。

Money対応の金融機関は145社に増加

資産管理ソフトのMoney 2006は、マイクロソフトがポータルサイト“MSN Japan”で提供している“MSNマネー”との連携機能を強化。Microsoft Moneyで管理している資産情報とMSNマネーで配信されている各種情報を1画面で同時に参照できるようになった。

MSNと統合 グラフも表示
MSNマネーの情報が画面の周囲に表示されるようになったActive Xを利用してTOPIXの推移グラフを生成した画面

また、最大99個までの履歴保持や外部記録メディアへのバックアップなどバックアップ機能を強化。取引明細がダウンロード可能な金融機関が145社(6日現在)に増えたほか、金融機関の“お知らせ”情報を表示する機能を搭載し、金融機関がユーザーに対して情報発信できるようにした。MSNマネー残高照会ゴールドサービスの利用権も1年分付属。同サービスを利用すると、銀行やクレジットカードなどの講座残高や取引明細を一括取得して一覧表示したり、ログオン操作なしに取引明細をダウンロードしたり(自動ダウンロード機能)、MSNマネーから各金融機関のサイトにジャンプできるようになる(オートログイン機能)。

価格は、店頭販売される通常版の『Microsoft Money 2006 パッケージ版』が1万2390円。ダウンロード提供される『同 ダウンロード版』が1万800円。従来バージョンのユーザー向けの『同 ダウンロード版 バージョンアップグレード』が7140円。

発売時期は、ダウンロード版バージョンアップグレードが先行して30日。それ以外が10月7日となる。パッケージ版を購入したMoney 2000以降のユーザーには4000円のキャッシュバックも行なう。

なお、体験版の無償提供も本日から開始されている。体験版では30日間限定でフル機能(MSNマネーのゴールドサービスは除く)を利用できる。

Digital Image 2006のスマート トリミングもデモ

発表会では、8月25日に発表された“Digital Image 2006”シリーズのデモも行なわれた(関連記事)。

Digital Image 2006は、2002年に最初の製品が発売されてから4バージョン目となるが、今回のバージョンアップでは、各社デジタルカメラのRAW形式に対応したほか、モノクロ画像の作成機能を充実させた。また、撮影した写真を画像解析し、最適な構図でトリミングできる“スマートトリミング”といった機能も追加されている。

ライブラリの画面 RAWに対応
ライブラリー機能はExplorer風キヤノンのRAW形式である“CRW”ファイルのサムネイル表示も可能
充実したモノクロ画像の作成機能、銀塩カメラでフィルターを使用するように特定の色を際立たせたり、モノクロのトーンやコントラスト、色合いなどを細かく指定することが可能
人間の顔を認識 風景も対応
スマートトリミング。写真の内容をソフトが自動的に判断し、最適な構図にトリミングしてくれる機能。ピントの山=コントラストやシャープネスなどのハッキリした部分を検知して、それが最適な場所に配置されるよう調整する
人物だけでなく、グリコの看板も認識してトリミングした。なかなか賢い

価格は、ライブラリー機能とレタッチ機能を持つ『Digital Image Pro 2006』が1万4490円、『同乗り換えアップグレード版』が1万1340円。ライブラリー機能が中心の『Digital Image Album 2006』が7140円。

発売時期はいずれも9月9日。なお、Digital Image Pro 2006のほぼすべての機能を利用できる体験版の無償配布も開始されている。体験版の有効期限は30日間だが、写真の整理や自動補正、トリミングなどは期限終了後も利用し続けることができる。

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