このページの本文へ

キヤノン、約1280万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフ『キヤノン EOS 5D』を発表

2005年08月23日 23時00分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は23日、ハイアマチュア向けに、約1280万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ『キヤノン EOS 5D』を10月上旬に発売すると発表した。価格はオープン。編集部による予想販売価格は40万円前後。同時に、EOSシリーズ用外部ストロボ『キヤノン スピードライト 430EX』、手ぶれ補正機能付き交換レンズ『キヤノンズームレンズ EF24-105mm F4L IS USM』と『キヤノンズームレンズ EF70-300mm F4-5.6 IS USM』も発売する。価格は430EXが3万3000円(税別)、EF24-105mm F4L IS USMが14万5000円(税別)、EF70-300mm F4-5.6 IS USMが8万8000円(税別)。

EF24-105mm F4L IS USM 背面
キヤノンズームレンズ EF24-105mm F4L IS USMを装着した様子本体背面

『キヤノン EOS 5D』は、35mmフルサイズ(35.8×23.9mm)で有効約1280万画素(総約1330万画素)の自社製CMOSセンサーを採用したことで、交換レンズ“EFレンズ”をすべてそのままの画角で利用できるため、35mmフィルムカメラと同じ感覚で撮影できるのが特徴。最大記録解像度は4368×2912画素。ISO感度は100~1600に対応し、カスタム機能によりISO 50やISO 3200相当に設定することも可能。映像エンジンにはDDR SDRAMを搭載した“DIGIC II”を採用しており、最高で毎秒約3枚、約60枚の連続撮影が可能で、CFへの高速書き込みにも対応。起動時間は約0.2秒。シャッター速度は30秒~1/8000秒で10万回の耐久性を持つという。対角方向にもAFフレーム(測距点)を持たせた新開発の高精度9点測距AFセンサーを採用し、本体背面のマルチコントローラーによるAFフレーム選択や、AFフレームの自動選択に対応。測光は35分割評価測光で、評価測光/部分測光/スポット測光/中央部重点平均測光を選択できる。

ファインダーはペンタプリズムを採用し、視野率約96%、倍率約0.71倍で、フォーカシングスクリーンは交換可能。標準装備のプレシジョンマットタイプの『Ee-A』のほか、専用のスクリーンをオプションで2種類(方眼線付き『Ee-D』、スーパープレシジョンマットの『Ee-S』)を用意する。モニター用の液晶パネルは、2.5インチ約23万画素で、視野角は上下/左右170度。拡大ズーム表示(約1.5~10倍)が可能。

独自機能として“ピクチャースタイル”を搭載し、フィルムを選ぶ感覚で“スタンダード”“ポートレート”“風景”“ニュートラル”“忠実設定”“モノクロ”の6種類から、写真表現や目的に合わせて最適なスタイルを選択できる。ホワイトバランスはオートホワイトバランス(AWB)のほか、太陽光/日陰/くもり/白熱電球/白色蛍光灯/ストロボ使用やマニュアルモード、色温度数値を直接設定するモードが用意されている。

ボディーはマグネシウム合金製で、本体サイズは幅152×奥行き75×高さ113mm、重量は約810g。電源はバッテリーパック(BP-511A/-514/-511-512)を1個使用し、常温(20度)で約800枚、低温(0度)で約400枚の撮影が可能(CIPA準拠)。記録メディアはCF Type I/II(2GB以上にも対応)。RAW(12bit)+JPEG画像の同時記録や、RAW画像とJPEG画像を別ファイルとして同時記録したり、RAW画像のみを記録したりできる。DCF 2.0とExif 2.21、DPOF 1.1に対応。インターフェースはUSB 2.0(Hi-Speed)を搭載し、ダイレクトプリント機能はCPダイレクト、Bubble Jetダイレクト、PictBridgeをサポートする。RAW画像編集ソフトや画像管理ソフトなどのアプリケーションを収録した『EOS DIGITAL Solution Disk 11』が付属する。対応OSは、Windows XP/2000/Me/98 SE、Mac OS X 10.2~10.4。

オプションとして、マグネシウム合金の外装を持つバッテリーグリップ『BG-E4』も用意されており、バッテリーパック(BP-511A)を2個内蔵でき、常温で約1600枚の撮影が行なえる。単3アルカリ乾電池×6本も利用でき、常温で約280枚撮影できる。本体サイズは幅149.1×奥行き75.7×高さ111mm、重量は約320g。

430EX
『キヤノン スピードライト 430EX』

『キヤノン スピードライト 430EX』は、クリップオンタイプの自動調光ストロボ。ガイドナンバーは43で、照射角は24~105mm(ワイドパネルを利用すれば14mm)。電源は単3形アルカリ乾電池×4本を使用し、約200~1400回の発光が可能。充電時間はノーマル発光で約3.7秒。本体サイズは幅72×奥行き101×高さ122mm、重量は約330g。



EF24-105mm EF70-300mm
『キヤノンズームレンズ EF24-105mm F4L IS USM』『キヤノンズームレンズ EF70-300mm F4-5.6 IS USM』

『キヤノンズームレンズ EF24-105mm F4L IS USM』は、シャッター速度換算で約3段ぶんの補正効果が得られる手ぶれ補正機構を搭載した標準ズームレンズ。非球面レンズ3枚とスーパーUDレンズ1枚を含む13群18枚構成で、絞り羽根は8枚(円形絞り)。最短撮影距離は0.45m、キヤノンEFマウントを採用し、本体サイズは直径83.5×奥行き107mm、重量は670g。フィルター径は77mm。

『キヤノンズームレンズ EF70-300mm F4-5.6 IS USM』は、UDレンズ1枚を含む10群15枚構成の望遠ズームレンズ。絞り羽根は8枚(円形絞り)。最短撮影距離は1.5m。キヤノンEFマウントを採用し、本体サイズは直径76.5×奥行き142.8mm、重量は630g。フィルター径は58mm。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン