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東芝、マウスでもリモコンでも快適な操作性を実現する“新Qosmioシリーズ”など、2005年秋冬モデルを発表

2005年08月31日 15時08分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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今回、特に東芝が力を入れているのがAVノートパソコン“Qosmio G20/F20シリーズ”だ。同社は夏モデル発売後にQosmioユーザーへのアンケートを実施したところ

  • WindowsでのTVの起動時間/リモコンでの操作性/マウスでの操作性/録画予約機能、などの改善
  • 電源がオフでも録画予約できる/裏番組録画/ながら視聴、などの機能追加

といった意見が多かった。これらを踏まえて、今回TVの録画予約や視聴向けソフト“Qosmio AV Center”を大幅にバージョンアップしたという。

Qosmio AV Centerのトップメニュー
Qosmio AV Centerのトップメニュー

具体的には、ユーザーが今操作しているデバイスがマウスなのかリモコンなのかを検知し、マウスであればユーザーが画面に近い位置にいて、細かい文字でも情報量を優先して使おうとしていると判断し、20チャンネル×6時間分の情報を一覧できる番組情報メニュー“番組ナビ”などを含む“マウスモード”の番組表を表示。リモコンの場合は離れた場所から操作していると判断して、より大きな文字で見やすく、リモコンでも番組選択が苦にならない10チャンネル×4時間分の“番組ナビ”などを含む“リモコンモード”で表示する。なお、キーボード奥の操作パネル(“フロントオペレーションパネル”と呼称)の“TVボタン”で強制的に“マウスモード”へ切り替えることもできる。

Qosmio AV Centerのリモコンモード
Qosmio AV Centerのリモコンモード

このQosmio AV Centerは、“番組ナビ”などの名称からも分かるとおり、同社のHDD&DVDレコーダー“RDシリーズ”のユーザーインターフェースを継承する。番組情報は、インターネット経由で随時受信する東芝オリジナルの“DEPG”方式を採用。番組タイトルだけでなく、出演者や番組ジャンル、あらすじなどに含まれるキーワードから番組検索が可能。

録画済み番組は、“見るナビ”モードで視聴済み/未視聴を区別して一覧できる。ホームネットワークのガイドライン“DLNAガイドライン”に対応しており、DLNA対応クライアントを使えば、Qosmioに録画したTV番組や動画(MPEG-2)/静止画(JPEG)/音楽(LPCM、MP3)などの各種データを離れた部屋のTVなどで表示・視聴できる。

Qosmio AV Centerのマウスモード
Qosmio AV Centerのマウスモード。情報量の密度の違いが一目瞭然だ

また、ワイド液晶ディスプレーのメリットを生かして、ほかのWindowsアプリを起動しても邪魔にならない右サイドに常時TV画面や番組情報、チャンネル/ボリューム切り替えボタンなどを表示する“ながら見モード”も搭載する。

TV視聴・録画機能の強化に合わせて、液晶パネルも色再現域を従来のNTSC比約45%から約72%に拡大した“高色純度・高輝度Clear SuperView液晶”に変更。従来同様、高輝度を得るためにバックライトは2灯式(蛍光管を2本並べる)にしている。

そのほかG20シリーズのみ、スロットローディング方式の光ドライブが本体前面に配置され、本体の電源オフの状態でメディアを挿入すると自動的に“インスタントDVD”機能(Windowsを起動せずにDVD再生・視聴を行なう)が起動。DVDメディアを取り出し忘れて電源を落とした場合も、リモコンのイジェクトボタンを押すと、同様にインスタントDVDが起動してメディアを排出できるなど、使い勝手の向上が図られた。

“dynabook Qosmio F20”(黒筐体)
“dynabook Qosmio F20”(黒筐体)

Qosmio G20の主なスペックは前ページにも記載しているが、チップセットはインテル915PM Expressを採用し、HDDは約100GB(毎分5400回転)を2台で合計約200GB内蔵。最長で約200時間の録画が可能となっている。

拡張スロットはExpressCard/54(同/34)×1とPCカード(Type II×1)、SDカード/MMC/xDピクチャーカード/メモリースティック(PRO対応)の各種メモリーカードに対応する“ブリッジメディアスロット”×1。インターフェースはUSB 2.0×4/IEEE 1394(i.LINK)×1/アナログRGB(ミニD-Sub15ピン)/D端子(コンポーネント)出力/S-Videoおよびコンポジットのビデオ入出力/オーディオ入出力(光デジタルを含む)、など。

通信機能は無線LANのほか、10/100BASE-TX準拠のEthernetとV.90準拠で世界90地域対応の56kbpsファクスモデムを搭載。バッテリー駆動時間は約2.3時間(JEITA測定法1.0)。消費電力は最大約120W。本体サイズと重量は、幅406×奥行き285×高さ48.9(最薄部43.1)mm/約4.5kg。

Qosmio F20の主なスペック(前述以外)は、HDDが約120GBもしくは約100GB(毎分5400回転)。拡張スロットはPCカード(Type II×1)とブリッジメディアスロット。インターフェースはUSB 2.0×3/IEEE 1394(i.LINK)×1/アナログRGB(ミニD-Sub15ピン)/S-Videoおよびコンポジットのビデオ入出力/オーディオ入出力(光デジタルを含む)、など。

通信機能は無線LAN(下位2モデルを除く)のほか、10/100BASE-TX準拠のEthernetとV.90準拠の56kbpsファクスモデムを搭載。バッテリー駆動時間はPentium Mモデルが約3.5時間、Celeron Mモデルが約2時間。本体サイズと重量は、幅373×奥行き274×高さ43.2(最薄部39.8)mm/約3.5kg(最下位モデルのみ約3.3kg)。


コモディティーノートdynabook VX/TX/AXと、モバイルノートdynabook SS LX/MXは、従来モデルからCPUの高速化やHDDの増量、全機種HDDを毎分5400回転の高速タイプに変更したことなどが特徴。

dynabook VXの主なスペック(前述以外)は、拡張スロットにPCカード(Type II×1)とブリッジメディアスロットを搭載。インターフェースはUSB 2.0×3/IEEE 1394(i.LINK)×1/アナログRGB(ミニD-Sub15ピン)/S-Video出力/オーディオ入出力、など。

通信機能は前述の無線LANのほか、10/100BASE-TX準拠のEthernetとV.90準拠の56kbpsファクスモデム(世界61地域対応)を搭載。バッテリー駆動時間は約3時間。消費電力は最大約75W。本体サイズと重量は、幅360×奥行き268.5×高さ36.2(最薄部29)mm/約3.0kg。

dynabook TXの主なスペックは、拡張スロットにPCカード(Type II×2)とブリッジメディアスロットを搭載(SDカード/MMC/xDピクチャーカード/メモリースティック(PRO対応)のほか、スマートメディアもサポート)。インターフェースはUSB 2.0×4/IEEE 1394(i.LINK)×1/アナログRGB(ミニD-Sub15ピン)/S-Video出力/オーディオ入出力、など。

通信機能は前述の無線LANのほか、10/100BASE-TX準拠のEthernetとV.90準拠の56kbpsファクスモデムを搭載。バッテリー駆動時間は約2.5時間。消費電力は最大約75W。本体サイズと重量は、幅338×奥行き280×高さ37.2(最薄部29.7)mm/約3.0kg。

dynabook AXの主なスペックは、拡張スロットにPCカード(Type II×1)を装備。インターフェースはUSB 2.0×3/アナログRGB(ミニD-Sub15ピン)/S-Video出力/オーディオ入出力、など。

通信機能は前述の無線LAN(上位モデルのみ)のほか、10/100BASE-TX準拠のEthernetとV.90準拠の56kbpsファクスモデムを搭載。バッテリー駆動時間は約1.5時間。消費電力は最大約75W。本体サイズと重量は、幅338×奥行き280×高さ37.2(最薄部29.7)mm/約3.0kg。なお、上位モデルのみOffice Personal Edition 2003(SP1)とOneNote 2003(SP1)をプレインストールしている。

“dynabook SS MX”
“dynabook SS MX”

dynabook SS LXの主なスペックは、拡張スロットにPCカード(Type II×1)とSDカードスロットを搭載。インターフェースはUSB 2.0×2/IEEE 1394(i.LINK)×1/アナログRGB(ミニD-Sub15ピン)/IrDA 1.1(最大4Mbps)/オーディオ入出力、など。また、外出先での利用が多いモバイルノートのため、従来同様TPM(TCG Ver.1.1b)準拠のセキュリティーチップを内蔵する。

通信機能は無線LANのほか、10/100/1000BASE-T準拠のGigabit EthernetとV.90準拠の56kbpsファクスモデムを搭載。バッテリー駆動時間は標準で約3.5時間、オプションの大容量バッテリーを使えば約6.8時間となる。消費電力は最大約75W。本体サイズと重量は、幅319×奥行き269×高さ31.2(最薄部22.8)mm/約1.99kg(大容量バッテリー装着時:約2.31kg)。

dynabook SS MXの主なスペックは、拡張スロットにPCカード(Type II×1)とSDカードスロットを搭載。インターフェースはUSB 2.0×3/IEEE 1394(i.LINK)×1/アナログRGB(ミニD-Sub15ピン)/IrDA 1.1/オーディオ入出力、など。セキュリティーチップは未搭載。

通信機能は無線LANのほか、10/100BASE-TX準拠のEthernetとV.90準拠の56kbpsファクスモデムを搭載。バッテリー駆動時間は約7.1時間。消費電力は最大約45W。本体サイズと重量は、幅286×奥行き233×高さ32.9(最薄部28.9)mm/約1.68kg。

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