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三洋電機、デジタルカメラ“Xacti”シリーズに新モデル──3インチと大型の背面液晶パネル搭載の『DSC-E6』など2モデル

2005年08月24日 13時01分更新

文● 編集部 小林久

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三洋電機(株)は24日、コンパクトデジタルカメラ“Xacti”シリーズの新製品2モデルを発表した。

DSC-E6とDSC-S6
3インチの大画面液晶パネルを採用した『DSC-E6』(左)と、単3形乾電池2本で駆動するエントリー機『DSC-S6』(右)

3インチの大画面液晶パネルを採用した薄型デジタルカメラ『DSC-E6』と、単3乾電池2本で駆動するエントリー向けデジタルカメラ『DSC-S6』で、ともに、シャッターの上に指を置いただけで“半押し”に相当する操作が行なえる新機能“タッチフォーカス”を装備する。価格はDSC-E6が5万2500円(発売は9月下旬)、DSC-S6が3万8850円(10月下旬)。

タッチセンサー搭載で、クイックな操作感を実現

タッチフォーカス
タッチフォーカス。設定により通常の半押しでの撮影も可能

新機能のタッチフォーカスは、シャッター部分に静電容量センサーを配置し、シャッターに軽く指で触れるだけでピント合わせが行なえるもの。半押し操作が苦手な初心者でも手軽に使える点や、よりクイックな操作が可能になる点がアピールポイントで、半押し状態からより深く押し込む際に生じがちな手ぶれの抑制も期待できるという。

また、新開発の画像処理エンジン“ピュアフォースエンジン”を搭載。『DSC-E6』と『DSC-S6』が搭載するCCDの画素数はともに有効600万画素だが、RAWデータの段階で画素補間することで、1000万画素相当(3680×2760ドット)の出力が可能となっている(ピクトライズ1000)。このほか、シーンモード(スポーツ、ポートレート、夜景など6種)と画像フィルター(コスメ、セピアなど7種)の設定を1画面で一括して行なえる“シーンセレクトプラス“デジタル””の機能も追加した。



ピクトライズ1000 シーンセレクトプラス“デジタル”
両機種とも斜め方向の画素補間により1000万画素相当の出力が可能シーン別撮影モードとデジタルフィルタを1画面で設定できるシーンセレクトプラス“デジタル”

なお、Xactiシリーズには、縦型のデザインで、MPEG-4動画を長時間撮影できる“Cシリーズ”があるが、今回発表となった2機種はともに静止画撮影をメインとした製品で、動画の記録形式はQuickTime形式(Motion JPEGコーデック)となる。上位のDSC-E6は、9画素の混合(従来は4画素)で感度が約2.24倍アップし、解像度640×480ドット(VGAサイズ)で毎秒30フレーム(30fps)の動画記録にも対応するが、動画の記録時間は1GBのSDメモリーカード使用時で15分12秒(VGA/30fps/標準画質)と短い。

3インチの大型液晶を国内モデルで初搭載──DSC-E6

DSC-E6は売れ筋の“薄型大画面”のカテゴリーに属する製品で、液晶パネルサイズが3インチと大きいのが特徴。

DSC-E6
本体カラーはラグジュアリーシルバー(左下)とシルキーホワイト(右上)の2色が選べる

液晶の方式は微反射型の低温ポリシリコンTFTで、画素数は23万画素。大画面を生かす機能として、液晶モニターの左右に詳細な撮影ガイドを表示する“2ウェイ撮影ガイド”、銀塩フィルム1本分に相当する36枚の画像を一覧表示できる“36画面マルチ表示”、1回のレリーズで撮影条件の異なる4枚の写真をシフト連写して一覧表示する“ベストショットモード”、撮影した画像をカレンダー上で管理できる“ビジュアルカレンダー”などを装備している。

撮像素子は1/2.5インチの原色CCDで、有効画素数は約600万画素。画素補間により、最大3680×2760ドットの出力が可能。レンズは屈曲型の光学3倍ズーム(コニカミノルタ製)で、焦点距離は6.3~18.9mm(35mmフィルム換算で38~114mm相当)、開放F値は3.3~4.0。最短1cm(ワイド端)の撮影が可能なスーパーマクロモードも搭載する。

本体サイズは幅97.7×奥行き22.8×高さ59.5mmで、重量は153g(装備重量)。電源はリチウムイオン充電池(DB-L20)で、約170枚の静止画撮影(CIPA測定基準)、約85分間の動画撮影、約3時間30分の連続再生が可能。動画/静止画の記録は、内蔵の16MBメモリーまたは別売のSDメモリーカードに行なう。本体カラーは“ラグジュアリーシルバー”と“シルキーホワイト”の2色が選べる。



2ウェイ撮影ガイド ベストショットモード
2ウェイ撮影ガイド(左)は、左上の2インチ分を被写体の確認用、周りの余白を約30種類のコメント表示用に利用するもの。1~2年前では大画面と呼ばれていた、2インチの領域も非常に小さく感じる。“ベストショットモード”(右)は、1回のレリーズで4コマをシフト連写して最適のカットを選べるもの


単3形電池が利用できるエントリー機──DSC-S6

DSC-S6
DSC-S6(写真右)は単3形電池での利用にも対応したエントリー機だ

『DSC-S6』は、単3形のアルカリ乾電池/ニッケル水素充電池に対応したエントリークラスの製品で、アルカリ乾電池使用時で約120枚の静止画撮影(CIPA測定基準)、約380分の連続再生が可能。カラーは“ディープグレー”1色を用意。マットな質感と銀塩フィルムカメラを思わせるデザインが特徴となっている。

撮像素子は1/2.5インチの原色CCDで、有効画素数は約600万画素。画素補間により、最大3680×2760ドットの出力が可能。レンズは屈曲型の光学3倍ズームで、焦点距離は5.8~17.4mm(35mmフィルム換算で35~105mm相当)、開放F値は2.8~4.9。最短撮影距離は5cm(ワイド端)。液晶ディスプレーは2.0インチTFT方式で、画素数は約8.6万画素。最大320×240ドット/毎秒15コマの動画撮影に対応する。

本体サイズは幅93.1×奥行き27.1×高さ60.5mmで、重量は173g(装備重量)。動画/静止画の記録は、内蔵の15MBメモリーまたは別売のSDメモリーカードに行なう。



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