ASCII.jp：デジタル一眼レフデジタルカメラ特集 2005夏 (2/3)

デジタル一眼レフデジタルカメラ特集 2005夏

2005年08月05日 15時38分更新

コニカミノルタ

　コニカミノルタホールディングスは19日に、ソニーとレンズ交換式一眼レフカメラの共同開発で合意したことを発表した。ソニーが“αマウントシステム”に準拠し、互換性を持つデジタルカメラ本体を開発するというもの。この詳細について、両者広報に質問したが、ソニー広報から次のような回答が得られた。

[編集部] コニカミノルタと協業に至った経緯についてお教えください。いつから計画されていたのでしょうか? また、御社にとって具体的にどういうメリットがあるとお考えでしょうか?

[ソニー広報センターエレクトロニクス広報部担当] 弊社としては、今までは『サイバーショット F828』のように、レンズ交換はできないが高倍率ズームを搭載した商品で提案を行なってきましたが、それに加えて、交換レンズを使った一眼レフカメラへの需要が一層高まっている中で、そのご要望にお応えしたいと考えていました。
一方、コニカミノルタ社もデジタル一眼レフ事業をさらに強化されたいと考えてらして、両社のニーズが一致、今年の春頃から話し合いをはじめ、今回レンズ交換式デジタル一眼レフカメラの共同開発に合意しました。
弊社にとりましては、コニカミノルタ社のもつAF技術、光学ファインダー技術、AE技術などの一眼レフ特有のメカトロ技術や、デジタル一眼レフカメラではじめて本体に内蔵された手振れ補正技術、加えて1600万本に及ぶ交換レンズ資産などを共有し、弊社のデジタル映像技術に不可欠な技術を生かしながら、新しい魅力あるデジタル一眼レフカメラを開発できることが、メリットと考えています。

[編集部] 御社ではカールツァイスレンズを採用したコンパクトカメラが多数ラインナップされています。αマウントを採用し、レンズにカールツァイスを用いるような協業の形もありそうでしょうか?

[ソニー広報] 商品の企画や開発につきましては今後検討していきますので、申し訳ございませんが現時点ではお答えできません。

[編集部] レンズマウント以外の協業・協力・互換態勢もありそうでしょうか? 具体的には、御社ではメモリースティックシリーズをメディアとして採用し、コニカミノルタではCF＆SD/MMCが採用されています。御社がメモリースティック以外のメモリーカードを採用する可能性はありそうでしょうか? また、コニカミノルタでは、独自のCCDシフト方式やAnti-Shakeによる手ブレ補正機構を持っています。これらを採用した“サイバーショット”が出てくることはありそうでしょうか?(個人的には光学系全体が可動するAnti-Shake搭載のサイバーショットはかなり魅力的だと思います)

[ソニー広報] 具体的な仕様に関しましては今後検討していきますので、申し訳ございませんが現時点ではお答えできません。

[編集部] そのほか、従来のサイバーショットユーザーやソニーファンに対してメッセージがありましたら、合わせてお寄せください。

[ソニー広報] ソニーはこれまで“サイバーショット”ブランドで、自分撮りや超薄型など、お客様にデジタルスチルカメラの様々な楽しみ方を提案させていただきました。今後は、それらに加え、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラも手がけていきます。
来夏の発売を目指し、みなさまにわくわくしていただけるような商品を開発したいと考えておりますので、ぜひ楽しみにしていてください。

　具体的な製品に関する情報は得られなかったものの、来夏までには何らかの形が見えてきそうだ。デジタル一眼レフカメラでは、後発組となるソニーの今後の巻き返しが業界にどのようなインパクトを与えるか、楽しみに見ていきたい。