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W31T

W31T

2005年07月19日 00時00分更新

文● 島 徹

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236万画素で撮ってそのまま送信可能

 カメラは236万画素のCCDセンサーを搭載し、UXGA(1600×1200ドット)サイズの画像を撮影可能。KDDIは夏商戦にあわせてメールの添付ファイル容量を拡大したが、W31Tではエンコード前で500KBのファイルを送信できるようになった。これにより、UXGAサイズの写真もメールに添付して送信できる。定額制プランを利用しているなら、撮った写真をパソコンなどに送るといった利用が現実的になった。動画撮影はQVGA(240×320ドット)サイズの撮影に対応し、256MBのminiSDメモリーカードを利用すれば、約80分間の連続撮影が可能だ。

発信キーでカメラのショートカット操作ガイドを表示できる 500KBまでのファイル添付に対応し、UXGAの写真も送信できる
発信キーでカメラのショートカット操作ガイドを表示できる500KBまでのファイル添付に対応し、UXGAの写真も送信できる(写真はEメールに撮影ファイルを添付したところ。送信時のエンコードにより撮影時よりデータサイズが増えている)

 W31Tの画質に関しては、オートフォーカス機能を搭載していないため、オートフォーカス搭載端末と比べると、細部の描写は少々ぼけた感じになっている。ただし、従来の東芝端末にあった緑色が極端に褪せるという傾向は幾分抑えられている。

 気になったのは、暗所での撮影が弱く感じられたことだ。暗めでムードある照明を使った飲食店や、一般的な家庭の室内でもノイズが目に付く点は残念。ただ、“夜間ライト”や“ナイトモード(ローノイズ)”機能を利用すればいくらか軽減できる。シャッタースピードは遅くなるが、積極的に活用した方がいいだろう。

960×1280ドットで撮影したものを480×640ドットにリサイズ元画像の一部を480×640ドットにトリミングしたもの
建物の中に組まれた柱も描写されているが、一部ではノイズも見られる
1280×960ドットで撮影したものを640×480ドットにリサイズ元画像の一部を640×480ドットにトリミングしたもの
曇天の屋外を撮影したが、全体的にノイズが浮いた。そのためか、解像力も芳しくない
マクロで、ナイトモード(ローノイズ)機能を使用した作例ナイトモード(ローノイズ)機能を使用しなかった作例
薄暗い室内で、ナイトモード(ローノイズ)を使用した作例と使用しなかった作例
ナイトモード(ローノイズ)機能を使用した作例(左)と、使用しなかった作例(右)の比較。
ナイトモード(ローノイズ)機能を使用した作例(左)と、使用しなかった作例(右)の比較。白い端末の数字キー周辺を見比べてほしい
ノイズリダレクション機能を搭載する。暗所撮影では活用したいノイズリダクション機能を搭載する。暗所撮影では活用したい

 データフォルダのサムネイル表示は、撮影した写真サイズに関係なく高速だ。また、端末のデータフォルダとminiSDカードの表示をワンボタンで切り替えられる点も便利。個別に写真を見る際は、ワンボタンでズーム表示が可能で、スクロールやズームも軽快だ。なおかつ、ズーム表示した状態の画面表示をワンボタンで切り出し、保存できる点も良い。撮影データの閲覧に関しては非常に使いやすいといえる。

サムネイルは1画面に9つ。表示,はサイズに関係なく高速だサムネイルは1画面に9つ。表示,はサイズに関係なく高速だ
個別に写真閲覧。ズームのほか、壁紙などの登録や編集が可能 ズーム状態では発信キーで回転も可能だ
個別に写真閲覧。ズームのほか、壁紙などの登録や編集が可能ズーム状態では発信キーで回転も可能だ

メニューは見やすくわかりやすいデザイン

 アイコンメニューは、アニメーションやデザインの大きく異なる4種類がプリセットされる。アイコンにはデータフォルダに保存したデータ容量の利用パーセンテージなど、各機能の利用状況が示されるほか、アイコンごとの機能ガイドも表示される。

待ち受け画面はオーソドックス。上キーにて、EZwebの各サービスを利用できる アイコンメニューには各アイコンの機能状況を表示するほか、ガイドも表示される
待ち受け画面はオーソドックス。端末の上キーにて、EZwebの各サービスを利用できるアイコンメニューには各アイコンの機能状況を表示するほか、ガイドも表示される
プリセットされたアイコンメニュー4種類

 通話料金照会や音/バイブの設定などの基本機能を設定するための“機能メニュー”のリスト画面は、アイコンとガイド表示で、見やすくわかりやすいデザインとなっている。階層が深くなれば、ガイド表示部に各項目にて選択した設定内容も表示されるため、いちいちメニューを選択して設定内容を確認する必要がない点は便利だ。

Eメールメニューはオーソドックスなもの EZwebメニューはアイコンのタイプ。ガイド表示も出る 機能メニューでは、機能解説のガイドも表示される
Eメールメニューはオーソドックスなもの。この画面のみフォントサイズは小さいEZwebメニューはアイコンのタイプ。ガイド表示も出る機能メニューでは、機能解説のガイドも表示される

 着うたフルを楽しむ機能としては、データフォルダの再生機能とは別に、専用のミュージックプレーヤー機能を搭載する。ミュージックプレーヤー機能では、購入した着うたフルを登録したプレイリスト順に連続して再生できる。再生は閉じたままでも可能で、サブディスプレーに曲名とアーティスト名が表示されるほか、サイドキーで音量の調整、サイドキーの長押しで曲の順/逆送り、再生/一時停止といった操作を行なえる。また、曲を再生しながらメールやEZweb、PCサイトビューアーといった主要な機能をすべて利用できる。

ミュージックプレイヤーにて着うたフルの再生中は、サブ液晶に曲名/アーティスト名が表示される 着うたフルを再生しながら、メールなど他の機能も利用可能だ
ミュージックプレイヤーにて着うたフルの再生中は、サブ液晶に曲名/アーティスト名が表示される着うたフルを再生しながら、メールなど他の機能も利用可能だ

 auの夏モデルの新機能では、流れている曲を通話口からサーバーに送ることで、曲のタイトルを検索できる“聴かせて検索”(月額210円)と、対応機種同士で位置情報の交換が可能な“安心ナビ”(1回3円)に対応する。また、周辺の位置情報や徒歩ナビゲーションが可能な“EZナビゲーション”といった機能にも対応する。そのほか、新しい機能として携帯電話に不具合があった場合、ソフトウェアをauショップでなくとも、機能メニューからネットワーク経由で書き換えられる“ケータイアップデート”に対応する。

“聞かせて検索”は、流れている曲を端末に聴かせることで、曲のタイトルを検索できる 対応端末同士で位置情報を教え合うことのできる“安心ナビ”に対応 従来端末と同じく、徒歩ナビゲーションや周辺の位置情報や地図表示が可能な“EZナビウォーク”を利用できる ネットワークを使った携帯電話のソフト書き換えに対応
“聞かせて検索”は、流れている曲を端末に聴かせることで、曲のタイトルを検索できる対応端末同士で位置情報を教え合うことのできる“安心ナビ”に対応従来端末と同じく、徒歩ナビゲーションや周辺の位置情報や地図表示が可能な“EZナビウォーク”を利用できるネットワークを使った携帯電話のソフト書き換えに対応

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